伊藤浩之の春夏秋冬

いわき市遠野町に住む市議会議員。市政や市議会、日常の活動などを紹介していきます。

平和のつどい_子どもたちの姿に希望

2015年08月09日 | 平和・戦争
 きょう、田人町の住宅除染にともない建設が計画される仮置き場に関して、下流で水道水が汚染されると不安を訴える方と建設予定地を見てきた。仮置き場の仕組みと水道水の放射性物質検査がされていることなど説明すると、不安がなくなったとおっしゃっていた。大切なのは原発事故対策の現状を知ってもらうことにあると、つくづく感じました。

 詳しくは後日お伝えするとして、きのう、今日の2日間、いわき市文化センターで平和のつどいが開かれたので参加してきたので詳報したいと思います。

 きょうは第1講義室で戦争遺品など資料の展示が行われ、大ホールではコンサートが行われました。

 展示を覗いたのは見たのはコンサート休憩後に再開した時だったので、会場の見学者は少数でしたが、うれしいというか希望を感じたのは、子どもたちが家族といっしょに資料を見学していたことでした。安保(戦争)法案に反対しSEALD`Sなど若者たちが行動していますが、こうした子どもたちがやがて平和の日本を作る担い手になってくれるのだろうと心強くなってきます。





 でも、そのためにも、いま大人がその責任を果たさなければいけないのだろうなとも引き締まる思いです。

 そしてコンサート。戦後、被曝70年記念「うたごえと共に平和の力を-戦争はいや!核兵器も原発もいや!」と題し、東京からうたごえサークル青梅麦笛、三多摩青年合唱団、いわき市で活動するJAMU、いわき雑魚塾、リベルテの会が出演し、平和への願いを歌声にたくして、美しいハーモニーを響かせ、楽しませてくれました

 米軍の基地拡張に反対し、米軍基地を移転するたたかいを繰り広げた砂川闘争で生まれた歌だと紹介して、三多摩青年合唱団は「桑ばたけ」を美しく歌い上げていました。



 昨日は、国立歴史民俗博物館名誉教授で福島民報の日曜論壇に執筆している小島美子さんが講演しました。

 戦前は、教育勅語による教育を受け女学校1年生の時に日米開戦の報を聞き「おもしろい」という程「軍国少女」だったという小島さんは、敗戦後、日本のこと、世界のこと、また人生観も、戦前に教わってきたものがことごとく嘘でだまされてきたことに気づき、「二度とだまされまいと考え、反省も高めてきました。何でも疑って考える癖がつきました」と戦後を振り返りました。

 報道も疑いを持ってとらえるようになり、楢葉町の避難準備が解除されようとしているが、そこには何らかの政治的な意図があるのではないか、安保法案の必要性についても安全保障の環境が悪化したと政府が説明するが、それを検証せずに政府がいうがままの認識の上で議論がされえいるのではないか、など、疑問を呈しました。

 また戦前多くの文化人が殺され、自由にものをいえない社会のおおもとに秘密保護があったことにふれ、本来自由なはずの戦後の社会に秘密保護法が制定されたことから「思想統制に警戒した方が良いと思います」と警告を発していました。

 そして、第二次大戦前に、大人が戦争に反対することがあれば悲惨な状況は生まれなかったかもしれないとして、自らはデモなどに参加することは困難でも募金などしながら運動を支える考えでいることを紹介し、「若い人やお孫さんがひどい目にあわないようにみなさんにお願いしたい」と、安倍政権を許さないたたかいを呼びかけていました。

 講演の途中に「座ってお話しください」と声をかけられても、40分程(と思うのですが)の講演を立ったまま話し続けた小島さんの勢いと率直な言いぶりに圧倒された講演でした。知識と経験でかなうところはなくても、その姿勢にはしっかり学んでいきたいものです。
 


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