共通の言葉を探して対話を――「国家への道順」を読む 2019年03月02日 | 読書 「国家への道順」(柳美里著、川出書房新社)を読んだ。 柳美里さんは震災後、鎌倉市から南相馬市に移り住み、FMラジオで番組を持ち、昨年、小高区に本屋さんを開設したことを知っている程度だった。その柳さんが、何を書いているのか。書店に並んでいた本の中から、そんな興味を持って手に取った本だった。 読み始めた本は、いきなり重かった。「国家への道順は?」。その前段で、良く知った自分の家の道順を尋 . . . 本文を読む