介護の技術・知識のまとめ

研修で学んだこと、職場で経験したことなどをまとめた場所です

義歯の取り扱い

2021-03-23 09:29:56 | 生活支援技術

義歯の装着は、上顎から下顎の順に

外すときは、下顎から上顎の順に

義歯の着脱は必ず指を使い、ムリな方向に力を加えないように

舌で着脱したり、噛んだりして装着すると破損の原因となる

 

義歯の清掃と保管方法

  • 基本的には毎食後に義歯を外し、義歯用歯ブラシなどを使用して洗う
  • 熱湯や歯磨き剤の使用は、義歯の摩耗や変形の原因になるため、水またはぬるま湯で清掃する
  • クラスプ(義歯を残っている歯に引っ掛けるための留め金)は細菌が繁殖しやすい部分のため、小さい歯ブラシなどを使用して入念に清掃する
  • 就寝時は義歯を外すようにする
  • 義歯を保管する際は、専用の容器に入れ、乾燥させないように清潔な水や義歯洗浄剤などに浸す

 

 


口腔内ブラッシングの留意点

2021-03-23 09:24:36 | 生活支援技術

利用者に合った歯ブラシを選択する

歯ブラシは、圧力のコントロールがしやすく、毛先も当てやすいので、ペングリップ(鉛筆持ち)で持つ

歯ブラシの毛先を歯面に対して90度(スクラビング法)に、歯肉溝は45度(バス法)に当てる

歯ブラシを動かすときは、力を入れ過ぎないように注意し、小刻みに1歯ずつ磨くようにする

磨き残しやすい奥歯の奥や溝などは、歯ブラシのつま先部を使い、前歯の裏側は、歯ブラシの踵部を使ってブラッシングする

 


排泄の自立支援に向けたポイント

2021-03-23 09:19:50 | 生活支援技術

羞恥心の理解と人間としてのプライドを尊重する

介護の負担を軽くする合理的な技術を身につける

尿意・便意があり、座位が保持できれば基本的にトイレを使用する

移動できない場合は、便器や尿器を段階的に検討する

排泄の姿勢は、利用者の自然な動きを活用するため、できるだけ座位で行う

介護用品や補助具を上手に使う

身体機能を活かせる衣服を選択する

利用者の排泄リズムや習慣を活かす

安心して排泄できるように、環境を整える

おむつは最後の手段とし、どうしても必要な場合は利用者の尿量や生活スタイルに合ったものを使用する


排泄介護の原則

2021-03-23 09:15:45 | 生活支援技術

利用者の心身の状況に合わせる

利用者の尊厳を保持する

利用者のプライバシーを保護する

利用者が安心して、気持ちよく排泄行為を行うことができる

 

排泄介助の難しさ

  • 排泄の行動は、ただ排泄の場面だけを観察すればよいのではない
  • 排泄ケアは心のケアでもある(排泄は心の鏡)
  • 排泄ケアで心が傷ついていないか常に配慮が必要
  • 排泄が他の行動制限(食事や飲み物の制限)を引き起こす可能性があることに留意
  • 誰にも言えない、知られたくないとの思いから、情報収集が困難で、集めた情報も不確実な場合がある
  • 排泄の観察には医学的知識が不可欠

 

汚れている時間を減らす努力と同様、汚れていない時間を増やす努力が重要

おむつの選択、当て方、交換時期など、おむつ使用時はその人に合った適切なケアを行い、快適な身体環境を整えること

自立に向けた排泄ケアを常に意識すること

  • 果たしてこの人にはおむつは本当に必要なのか?という視点
  • おむつ使用者の30%は実際にはおむつ不要だという調査結果もあり

 


排泄コントロールの条件

2021-03-23 09:15:26 | 生活支援技術

普通の排泄ができるための条件

  • 排泄に関する連続した動作が行えること
  • 食事、水分が適切にとれ、尿や便を作るメカニズムが正常であること
  • 尿や便をしっかりためて、しっかり出すための臓器や脳神経系が正常であること

 

排便コントロールのための一連の動作

  • 尿意・便意を感じる
  • トイレに移動し、ドアを開けて入る
  • 便器を認識する
  • 衣服を脱ぐ
  • 便器を使用する(便器に座る、足底が床につき排泄の姿勢を取れる)。ここまでの間、排尿排便を我慢できる
  • 尿排出・腹圧をかけて便排出する
  • 排泄後の清拭と、トイレットペーパーの処理ができる
  • 衣服を着て整える
  • 排泄後の便器の洗浄、手洗いをする
  • 次の生活の場面へ移動する

排泄コントロールができなくなった時は、一連の動作のどこに支障があり、その原因となっている障害は何か、を把握することが適切な介護につながる