旧 日々道草

2004.11~2014.9 ブログ  大野博美

今日もぐるっと

2006-05-28 21:31:26 | アート・文化
朝から若冲。
三の丸尚蔵館の動植綵絵の第2期が最終日。
混むかなと朝9時開場を目指して雨の中出かけました。
ついたらお天気のせいか、人もまばら。
見ていたらいきなり応挙の「双鶴図」の鶴にガン飛ばされる。こっち睨んでるんですよ。目が合っちゃう。

若冲はやっぱり面白かった。

「雪中鴛鴦図」
いつも思うけど若冲の水と雪は絶対トロミがついている。あんかけ風。

「梅花晧月図」
これ好き。月明かりの暗がりに浮かび上がる梅の花。

「梅花群鶴図」
A0006062ぎゅうぎゅうに詰まった鶴。一体何羽いるの?顔だけだと4羽、脚を数えたら5羽?よく身体を見たらどうやら6羽ではないかと思ったのですが、誰か正解を教えて下さい。
端の鶴の目がエロいです。

「棕櫚雄鶏図」
華麗に見つめ合う雄鶏2羽。
…すいませんちょっと腐女子みたいな事を考えました。

「桃花小禽図」
A0006067へんな生き物がいますね。
これは白鳩2羽、と分かってから見ても、やっぱり変な生き物に見えてしまう。


「菊花流水図」
若冲って、そのすごい描写力と描き込みで、リアルな細密画家という印象もあるみたいですが、見れば見る程、装飾的っていうか、嘘描いてますよね。
こんな風に植物は伸びないだろう。
でも面白い構図だなー。


それから皇居前を歩いて、日比谷の出光美術館へ。
ぐるっとパス3カ所目。200円引き。
牧谿!何も描いてない掛け軸かと思ったら、薄い薄い墨で霧の向こうへ飛んで行く雁が。
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ショップで仙涯の手ぬぐいを購入。
これはしりあがり寿?っていう感じのかわいい布袋さん。


で、有楽町を通って、銀座へ。
知人の個展のあと月光荘へ寄って。
新宿御苑でバラと温室を眺めて、世界堂へ寄って。
朝早かったので日の高いうちに帰れたけど、歩き疲れました。
我ながら詰め込みすぎです。

最近、見たい所をまとめて回ってしまうのが、ちょっともったいないなーと思う。
おいしい物をバイキングで食い散らかしているようなもったいなさ。
なるべく一日一カ所くらいでじっくり味わいたいものです。


ぐるっとパス その2

2006-05-28 00:11:47 | アート・文化
一昨日、日本橋高島屋で見た中村芳中の絵がかわいかったので、ブリヂストン美術館へも足を伸ばしてみました。
こちらにも芳中の屏風が出ているんです。
高島屋から歩いて5分もかからなかった。意外と近い。

ブリヂストン美術館「雪舟からポロックまで」ぐるっとパス使用。入場料は800円。
とにかく古今東西の有名画家の作品が盛りだくさん。美術の教科書みたい。
これだけで一日かけた方が良かったかなー。
取り急ぎ、良かったものメモ。

第一室
マネの「オペラ座の仮面舞踏会」の黒。
ドガのパステル、「踊りの稽古場にて」。

第四室
やっぱりモネの「睡蓮の池」かなあ。

第五室
ゴーガン「乾草」。
ボナール「ヴェルノン付近の風景」ボナールは好きじゃなかったけど、今回良かった。

第六室
好きなマティスが7枚もあるんだけど、なぜか昨日はこれ!と思う物がなくて。
モンドリアンの「砂丘」がなんか良かった。

第七室
スーティン「大きな樹のある南仏風景」。
この人、変だ。面白い。

第八室
やっぱりデュフィ「オーケストラ」が好き。
あっ、と目が引き寄せられたのが長谷川利行の「動物園風景」。
なぜかいつも利行には目が行っちゃう。

第九室
藤田嗣治「猫のいる静物」がきれいだった。
古賀春江が3枚、昔の未来な感じ。モダニズムなのに、どこかのどかな感じが、やっぱり面白いな。

第十室
川端実「無題」の赤、振り返ったらザオ・ウーキー「07.06.85」の青。
この2枚が強烈。

第二室
いきなり応挙「牡丹孔雀図」。おおっ。
中村芳中「四季草花図扇面貼交」やっぱりたらし込みがかわいいわー。芳中おもしろい。
突き当たりにどーんと狩野典信「墨松墨梅図」の屏風が並んで、しばらく椅子に座ってぼーっと浸ってしまう。
すぐ脇には雪舟「四季山水図」が並んで。
なんか雪舟って線がぶっきらぼうな感じがする。そこが好き。
これが山下裕二先生言う所の「乱暴力」なのかな。

ああもうお腹いっぱいです。
こんなにいろんな画家の作品が並ぶと、この中でどれが一番好き?もらうならどれ?とか見比べる楽しさがありますね。

もし一枚もらうなら…。
やっぱり所有して飾りたいのは
長谷川利行「動物園風景」だな。


琳派はかわいい

2006-05-26 23:18:49 | アート・文化
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日本橋高島屋「京琳派 神坂雪佳/宗達、光琳から雪佳へ」
見てきました。
神坂雪佳は、2003年に大蔵集古館で、このポスターにも使われている「金魚玉図」の大胆さ可愛さにびっくりして、急いで佐倉美術館でやっていた展覧会を見に行って好きになりました。
琳派と言っても近代の人で、亡くなったのは昭和17年。
工芸の図案等で活躍していたらしい。
(関係ないけど雪佳ってナイナイ岡村さん似。)

今回も行って良かった。
雪佳の絵は、どーんと塗りつぶしてある、たらし込みの形がとぼけていて効果的で好きなんです。

今回その、たらし込みの影響を雪佳に与えたと思われる琳派の画家、中村芳中を一緒に展示してあって、初めて見た芳中の絵がまたかわいい。
特に「枝豆露草図屏風」のたらし込みはすごいです。こんな感じ。
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この屏風は雪佳が所有していたものだそうです。
他にも数点出ていて、花も人もこの調子。
丸くぽってりとたらし込み過ぎでやぼったいかなあと思う所もありますが、デフォルメがかわいくて、とても面白い。
中村芳中、また機会があったら見たいです。


押し迫ってまいりました

2006-05-21 10:32:59 | 日記・エッセイ・コラム
個展予定まで2ヶ月を切りまして。
そろそろやっと、腰を据えて絵を描いてます。
今年もやっぱり押し迫ってから必死になるというパターンか。
まだ見通しは立たないけど、とにかく先へ行かないと。
うつくしさってなんだろう。とか、思いながら。

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最初、絵の具をざっと乗せたところをちょっと公開。
いつもこの段階が一番綺麗なんじゃないかと思うんだが。
でもまだ、これでは気が済まない。
一度描き込んで、汚くなって、あっしまったと思って、ちょっと嫌になったりしながら、も少しねばった先あたりで完成の事が多い。
汚くなる手前あたりで、あ、もう完成しちゃったと思うこともたまにあって、そういう絵はわりと上手くいったなと思うんだけど。


ボタン第二弾

2006-05-18 01:29:56 | 手芸
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先日のボタンネックレスが気に入ったので、今度は半端な色ものボタンで製作。この前よりちょっと長め。
こんな安っぽいのつけて喜んでていいのかこの年で。
まー服も安いしな。釣り合いはとれてるかもな。そういう問題じゃないか。

でもホントはこんな事してる余裕はないのね。
絵が前へ進まないくせに無駄な事ばかりして睡眠不足気味です。
毎年こんな事言って余計な物を作ったりしてますな。
ああ。