2022年2月6日(日)曇り
今年の恵方巻の方角を携帯アプリで確認し、北北西に向いて一本かぶりつく。
子供のころ方位磁石の思い出は遠足の時に持っていく、水筒の蓋の上に申し訳なさそうに小さくはめ込まれて、優柔不断に方角を変える方位磁石の思い出がある。
恵方巻でも思い出がある。
おふくろが存命中の恵方巻だ。おふくろは恵方巻を一本そのままではなく、小幅に切られ皿に並べられていた。
記憶がはっきりしないが、おふくろの手作りの恵方巻だったのかもしれない。
当時、海苔巻きは店に売ってなくて、どこの家でも作っていたと思う。
恵方の方角とか、まるっとかぶりつくとかはできないが、その時分の恵方巻の認知度はその程度だったと思う。
おふくろにとってはただの海苔巻きだったのだろう。
でも、それで良いのかなと今は思う。
海苔巻きは、きれいに切られたところよりも、両端の具がはみ出たところがおいしかったことも思い出す。
☆彡関係ないけど 村上春樹
➣1973年のピンホールより
・死んだロープを手にしたまま彼は薄い秋の闇の中を彷徨った。墓地を横切り、川を越え、幾つかの扉を押した。しかし死んだロープは彼を何処にも導かなかった。
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