クマムシ好きの日常

これからクマムシの情報や生物に関する情報を載せていきたいと思います。
なおここで掲載される情報は基本二次掲載禁止です。

クマムシについて

2013-06-09 15:08:25 | クマムシ情報
まず初めは「クマムシ」についての基本情報です。

クマムシは体長が約1~0.1mmの大きさで、主に草食性で苔のエキスを吸って生きています。しかし特定の属だけ肉食性。
種類は2005年の時点で960種類発見されており、2013年の現在では1000種類を超えていると思われるが、なにせとても小さいため同定が混乱していて正確な数値は不明とされている。
生息地は世界中に群生している苔、地位類を始め土壌、川の底、浅瀬にある藤壺の中や深海の砂つぶの中、果てにはヒマラヤ山脈や南極からも発見されている。
白亜紀とカンブリア紀の地層からクマムシの化石や琥珀が見つかっており、クマムシはもっとも身近な生きた化石であると私は考えています。

なぜクマムシという名前が付けられたのかというと、第一発見者が熊のようにノソノソと歩く姿から水に生息する熊を連想し、「Water Bear」と名付けたからです。


ここからはクマムシの最大の特徴である乾眠についてで~す♪

まず乾眠とは簡単に言えば熊が冬眠する現象の乾燥バージョンと同じです。
詳細を説明すると体を乾燥させていく上で、体内のグルコースをトレハロースに作り替えていきます。そして水分の替わりにトレハロースが置き換わると体を構成する炭水化物が破壊されることなく小さくなり、最終的には酸素の代謝も止まって休眠状態になります。
この現象をまとめて「クリプトビオシス」と呼ばれます。
クマムシはこの状態になると高温約150℃、低温役-275℃、人の致死量の1000倍以上のX線、約6000気圧もの圧力(自然界でもっとも圧力がかかるマリアナ海溝の約5.5倍)他にも紫外線、電子線、アルコール、宇宙の環境下にさらしても水をかければ蘇生し、繁殖をすることができます。

しかし、世界にはこれに似た特徴をもつ生物が幾つかいます。
クマムシがそれらと違う点はこの能力を卵から成虫までと全ての過程で備えていると言うことです。
例えを挙げるとアメリカの「ネムリユスリカ」は幼虫の期間だけ乾眠の能力を持つが、卵と成虫では耐性がないのです。


とまあ、長くなってしまいましたがここまで読んでいただきありがとうございます。
まだ個人でクマムシの研究をしているだけなので、間違っている箇所などがありましたら、指摘お願いします。

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1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (若クマ)
2015-05-20 17:25:25
耐性ですが、絶対零度が-273度でまだ実現できていないので、約-270度くらいまでだと思いますよ!!
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