クマムシ好きの日常

これからクマムシの情報や生物に関する情報を載せていきたいと思います。
なおここで掲載される情報は基本二次掲載禁止です。

先進国でアレルギーが深刻化している理由

2013-12-17 17:06:23 | 生物の情報

今、日本では小中学生の20人に1人が何かしらの食物アレルギーを持っているということで大問題になっている。

実際自分も昔、カニのフルコースディナーを食べてから蟹アレルギーになってしまい、蟹を食べたくても食べられなくなってしまった。
このようにアレルギーとは過剰摂取によって引き起こったり、突然起こったりするので、アレルギーにならないように対策するのは至難の業に等しい…。


ところでアレルギーはどうしてなるのか?
なぜ先進国でしか発症しておらず、アフリカなどではあまりないのか?
この疑問について今日は取り上げさせてもらおうと思う。


~・~・~・~・~・~・~
人間の体にはリンパ球の一種であるT細胞という、免疫の司令塔とも言われている細胞があります。
これは病原体を排除する作用を持つのですが、実はこのT細胞には2種類存在するのです。


一つは病原体を排除する一般的なT細胞(以後α細胞)で、もう一つがアレルギーを引き起こすT細胞もの(以後β細胞)が存在するのです。
まだ詳しいメカニズムは解明されていないのですが、人間の体にはこの2つのT細胞のバランスをとるメカニズムが働いています。

つまり、先進国では医療技術やワクチンの種類が豊富で、衛生状態もいいので病気になる頻度が減少しています。そうなると人間の体ではα細胞が減少し、その代りβ細胞が急激に増加します。
逆にアフリカなどは必要最低限のワクチンすら行き届いておらず、衛生状態も悪いので病気になりやすい。そのため体内ではβ細胞の代わりにα細胞が増え、病原体から人体を守ろうとする。
そのためアレルギーが深刻化しているのは病気にかかりにくくなった先進国に集中するというわけです。



アレルギーについて初心者の自分は「だったら意図的にα細胞を増やす薬、またはβ細胞を抑制させる薬を開発すればいいのでは」と考えたのだが、多分そんなことをすれば体内バランスが崩れ、また何かしらの深刻な障害が出てくるんだろうな~(~_~;)

人類が健康に日々の生活を送れるよう発展すればするほど、アレルギーという落とし穴が深刻な問題となっていく…
どうしようもない問題なのだろうか(ーー;)


※今回の記事は2013年4月号の「Newton」から引用させていただきました。

過去の栄光その2

2013-12-14 15:00:24 | 生物の情報

今回は高校3年の時に地元で「日本動物学会」が開かれ、そこで研究発表した内容です。

この研究は高校3年間で行った研究をまとめたもので、先にまとめる前のレポートをUPするべきなのですが、諸事情によりこちらから載せていただきます・・・。

PowerPointなのに文章が多く、文章も簡略化されていなくて見る側からすると飽きてしまうものですが、どうぞ最後まで見ていってください。(;´∀`)

















研究結果を引用したい場合はご相談をお願いします。

過去の栄光その1

2013-12-10 17:27:59 | 生物の情報

最近これだという生物の情報がないので、しばらくは自分の過去の研究成果を載せていきま~す。

まずは自分が初めてクマムシの研究を始めた中学2年から3年の間で行った研究成果です。
今見直すと矛盾点や効率の悪さが目立ち、よくこの出来で金賞を受賞できたなと思いしらされます・・・(-_-;)
どうか温かい目で閲覧していってくださいね~

あとどなたかブログにPowerPointを載せる方法を知っている方、その方法を教えてください~(/_;)



























研究結果を引用したい場合はご相談をお願いします。

生き物マーケット略して「なまけっと」

2013-11-06 18:12:45 | 生物の情報

大学祭のため学校でネットに繋げることができず、Upが遅くなってしまったのですが今月の2日に東京の浅草橋で開かれた「なまけっと」に初参加してきました!(^^)!

「なまけっと」とは生き物好きな個人またはサークルなどの団体が集まって、自分の作品を展示したり販売するイベントらしく、たまたま知り合いの筑波院生の方から情報を頂き参加してきました。

いや~、参加しての感想は生き物好きにはたまらないイベントだってことだね~(#^.^#)
なんで今までこの情報を知らなかったのか悔やんでしょうがないよ(笑)

まずは標本として王道の透明骨格標本
本当、きれいだな~(^^)





奥に3つ並んでいるのはクラゲの標本です。
寒天に閉じ込めてあるので触手一本一本をちゃんと保存できており、とてもきれいでした♪



その中で一番のおすすめがこれ!!

ただの透明標本に見えるが、実は寄生虫(中心の黄色い部分)がいるんですよね~
出品者の話では、衰弱死した魚を透明標本にしたらたまたま居たとのこと...、寄生虫との組み合わせはあまり聞いたことがないから実に珍しい(`・ω・´)キリ


こちらは折り紙で作られた生き物たち





この鳥の骨格模型は小さな折鶴をつなげて作られており、なんとも面白い発想なんだろうか(^^)



これは実際の骨などから型を取り、そこに錫を流し込んで作られたアート作品
写真だと分かりにくいが、型に流し込んであるため表面のザラザラ感がリアルに再現されており、本物に近い仕上がりになっていた ∑ヾ( ̄0 ̄; )
できればマグロの頭とかがほしかったのだが、財布の事情により安いカブトガニのしか買えなかった…orz


これはカメとハリネズミと思われる物の骨格標本
カメの骨格はよく見かけるが、ハリネズミのはとても珍しい…
あばらの骨がものすごく細く、意外とひ弱なんだな(笑)

ほかにもツノゼミや鳥の標本、模型?などなどなど・・・








そして俺の一番のおすすめがコレ!!

オオヨロイムカデという名前らしく、なぜかヤスデに擬態している面白いムカデとのこと
出品者が一番最初に見つけたムカデで、ちゃんと毒があり頭には立派な毒牙があった…(;一_一)

しかし、面白いことにこのムカデはとても鈍間で、つまんでも全然噛みにこないという毒を持っている意味がないムカデなのです(笑)
動画も撮ったのだが、gooブログだとupできないからみなさんに共有できなくて悔しい~orz

これはその日の収穫品

合計金額は約1万円…
錫のアートで財布の事情によりとか言っておきながら、めっちゃ使ってしまった~ (ノД`)シクシク
しばらく遊びと買い物は控えなければ…

トリチウムの危険性

2013-10-09 17:34:46 | 生物の情報

今回は生物に関連した話ではないのだが、今福島原発でトリチウムが漏れだしたと騒ぎになっていて、ちょうど無機化学の講義で習ってきたところなので投稿しようと思う。

世間では放射線同位体のトリチウムが漏れだしたと問題になっているが、一体何が問題なのか?
これまでも放射性物質が漏れ出していたのに、なぜ急にトリチウムというのが問題視され始めたのか?
僕は講義でその意味をやっと理解したので公開しようと思う。

~~~~~~~~~~~~

まずトリチウムとは水素(H)の同位体の一つで、水素の同位体には三種類がある。
陽子だけを持つのがただの水素で、この世界にある水素の9割以上を占め、陽子と中性子を持つのが重水素と呼ばれるものだがこれは稀にしか存在しない。そして中性子を二つ持つのが三重水素(別名トリチウム)というものでこれは放射線同位体の性質を持っている。

なぜ、今になってトリチウムが問題視され始めたかというと、これら三種類は同じ水素なので水になることができる。
そして人類の最先端の科学力で作られたろ過装置を使うと、重水素と水素をろ過することはできるのだが、トリチウムだけはろ過することができないとの事…
当然生物は水素とトリチウムの区別がつかないので水分として吸収していまい、いつの間にか被爆していると(・_・;)

しかもこのトリチウムは地下水にも漏れ出して可能性があるとのことなので、生物濃縮によって我々の口に入ってくる可能性もある

生物濃縮とはある物質が食物連鎖によって濃縮されること。
例)海洋プランクトンが1の放射線物質を持っているとして、捕まえた魚は今までに100匹のプランクトンを食べてきたとする。そうするとその魚は100の放射線物質を持ち、人間が生涯にその魚を100匹食べれば人間には1万の放射線物質が入ってくるという現象のこと。



この事実を聞かされたからといって今更対策することはできないのだが、それでも重要な情報だと思う。
情報機関でもただ放射線物質が漏れ出しているという情報だけでなく、詳細を公開してほしいな…(;一_一)