2017.11月
月1回の外来も4回目。
受付手続きもだいぶ板についてきた。
(こんなこと板については行けないのだが…)
診察の流れも大体決まっており、診察券を差し込んだ後、まずは採血。
入院のベッドで朝早くから抜き取られることを考えると、自分の意思で
腕を差し出し、血管を選んでもらうことはちょっとした優越感だ。
(常に3本の血管が幹線道路の様にくっきりと通っており、看護師さん
からは選び放題で、非常に刺しやすい患者さんだと…怖…)
その優越感も、針を刺す時と抜く時は蛇ににらまれたカエルの様になる。
すべては採尿と採血の結果で判断するしかなく、この時は順調に進んで
いた。
そんな中、ある日唐突に携帯電話が鳴った。
父親の様子が変だと、母親からの不安げな声だった。