白血病闘病記は(1)で一旦終了します。

白血病闘病記(2)「再発編」は、後日掲載予定です。
少しの間、撮り溜めた写真をアップしていきます。

心と体の交差点

2021-11-22 15:24:10 | 日記
 2017.08.08

  " 37.8°c "

  この日の最高体温だった。 (気象予報かと突っ込まれそうだが…)

  下がったとはいえ、まだまだ自身の平熱には程遠い。 

  CRP(C-reactive protein   C-リアクティブ プロテイン )C反応性蛋白

  の略。

  体に炎症が起きるとすぐに肝臓が反応し、タンパク質を生成する。

  そのタンパク質を血液中に放出する。

  この数値がこの時、基準値の20倍にもなっていた。

  白血球、赤血球については何とか基準値内におさまっていたが、

  血小板は基準値を大幅に下回っていた。

  (この状態では、出血しやすく、血が止まりにくくなる)


    


  一番大事な数値、芽球(Blast)については1%。

  まだ血液中に白血病細胞が存在する状態だったのだ。

  こんな状態にもかかわらず先生はカテーテルを抜くと言ったのだ。 

  抜いても大丈夫なのか…

  もし体に異変があったら、点滴はどこから入れるのだろうか…

  もう不安しかなかった。

  意に反しカテーテルは抜かれた。

  抜いた後の違和感はほとんどなかった。

  むしろ首元がスッキリとして楽になった。 

  退院に期待を寄せる気持ちと、およそ退院は期待できない体とが
  
  交差する日々が続いた。

カテーテルの野望

2021-11-07 11:47:41 | 日記
 2017.08.01

  考えてみれば予定通りの1週間ではあった。

  抗がん剤が始まり、それを終了後の次の1週間は体には何も反応は

  起こらない。

  その次の1週間で発熱をし、高熱がやってきてやがて収束していく。

  今回も予定通りに事は進んで行き、治療は終ろうとしていた。

  しかし高熱の1週間の終盤頃から体調に変化が現れ始めたのである。

  高熱が中々下がらない。

  全く治まらない。

  上がったり下がったり、毎日のように繰り返した。

  その週で治まってくれないと、次の週にカテーテルを抜くことが

  出来ないのだ。

  39.8℃、39℃、40.5℃、平熱~37℃、38℃、38℃~37℃

  1週間の記録だ。

  38℃。

  とうとう週をまたいだ。

  ~平熱~38℃~37.8℃。瀬戸際だ。

  退院は延びるのか。

  複雑な思いで居た。

  主治医の助手、あのイケメン先生が代わりに往診にきた。

  「カテーテルを抜きましょう」

  少し間があった。

  「え? 抜くのですか?」

  退院の日の1週間前の出来事だった。