備忘録（三） 平成二十二年 二月

この週末は、息子の三回忌　法要をおこないます
あれから２年が過ぎています、

いまだに息子のことは一日たりとも忘れることは出来ずにいます
また忘れてあげたらいけない事だと思っています

この寒く天気もドンヨリとした日が続くこの時期は悲しみの中に
身を置く方がいいのだと・・・・

町中に出て同じ年頃の青年を見かけるとどうしても
目で追いかけています、やっとあそこまで育ってくれてたのにと、

最近、あるブログにこのような事が書かれてありました

「単純に魂とか霊とかではないけれど
命は消滅とは違う形で何らかの形、仕組みで存在するもの、
あるいはなくなること自体ないものであるとか
そういった何かの機構があるのではないかと思っている。」　　

原文元ブログ 可愛がった命は、私たちを守ってくれる

これを読んでから、気持ちが随分楽になりました
息子の全てがこの世から消滅してしまったと・・・と思っていたのが
こう言う考え方で存在を認めることが出来ると、

昨日、友人で串本の「無量寺」住職がわざわざ御経をあげに来てくれました
（宗派は違うのですが、彼の読経は心が安らぎます、ありがたい！）
その際に彼にこの事を尋ねると、宗教的なこととは別に
人間界には説明が出来ない事象は有ると言いきっていました、

これからは彼（息子）を感じながら生きて行こうと想い直し
人生の折り返しを過ぎて残された時間を有意義に
過ごすことで息子も楽しんでくれると信じて、

表紙の写真は、２年前の２月（息子の亡くなる直前）に
珍しく雪が積もった日に撮影しました「雪だるまの家族」

日常の何でもない家族のひとときが
いかに大切で愛おしい時間であったかを
後で感じることがあることを
知っておいてください、そして今この時を大切に！

この亡き息子の備忘録も今回にて終了させていただきます。


備忘録（一）
備忘録（二）