スピルバーグの『シンドラーのリスト』(1993)を初めてDVDで見て怒怒怒怒怒怒怒怒怒怒怒怒怒
大好きなバッハの、イギリス組曲第2番のプレリュードがドイツ軍によるユダヤ人アパート大虐殺の場面に使われてる。
本編開始から1時間11分49秒経過時点からの約1分間、ドイツ軍兵士によってバッハがヒステリックにピアノで演奏されますが、そのあいだ、隠れていた善良な市民が殺されていきます。
だいたいこーゆー時、冷静にピアノ弾くか!? ドイツ人怒れー
あるドイツの兵士が「これはバッハか?」って他の兵士に訊くと「モーツァルトさ!」って間違って答える。
映画を見ている人たちにバッハの音楽について邪悪な印象を与えるとともに、ついでに「モーツァルト嫌い」にもさせちゃお~ギヒヒヒヒっ!的なドサクサ紛れの悪意が見えますよ。
バッハの音楽がちょっとでも好きならこんな場面に使わないはず。
トラウマになりそうなシーンで流れる音楽をいったい誰が好きになるっちうねん?
あ~あ、なんだかスピルバーグが嫌いになってしまいました。。シンドラー金輪際見ないわ。安っぽ!
かわいそうなバッハこそ何百万人、何千万人の命を救ってきてくれたことだろうか。
映画『羊たちの沈黙』(?)でも「室内楽なんて聴くのはホモ」みたいに言われる場面があったけど、世界中の多くの人が見る映画で、もっともらしい偏見をまき散らすのは罪やね。
映画公開直後に「シンドラーのリスト」を見ました。映画は当時以来見ていませんが、バッハのどの曲だったかしら?と検索していたところ、こちらにたどり着きました。
あのシーンですが、様々な階級のドイツ人が(ドイツ人だけではなかったですが)SS兵士になっていたのだと示すシーンだと思って見ていました。バッハを弾きこなす者、それってバッハだよね?という程度に知識がある者、バッハとモーツァルトの区別もつかない者、といったかんじで。虐殺に関わるのは、どんな人でもありうると。このように受け取ったため、効果的に曲を使っているという印象を持っていました。
好きな曲があのような場面で使われるのは、腹立たしいですよね。
クラッシックの他にメタルも好きなのですが、好きな曲がしょっちゅう、ドラマや映画のなかで殺人犯が好んで聴いてる曲として流れるので、なんともいえない気分になっていますので、お気持ちはよくわかります。
5年前の記事は我ながらお恥ずかしいです。
> 虐殺に関わるのは、どんな人でもありうる
そんなメッセージが込められていたのかもと納得!
戦争になったら綺麗ごとなんかは一切通用せず殺すか殺されるかですよね。
あらためてシンドラー見てみようかと思いました。
みるむさま、今後ともよろしくお願いいたします。