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チュエボーなチューボーのクラシック中ブログ

人生の半分を過去に生きることがクラシック音楽好きのサダメなんでしょうか?

ストラヴィンスキーのヴァイオリン協奏曲と演奏者たちのサイン(1931年~)

2015-08-12 23:07:45 | メモ

洋楽レコード専門雑誌『DISQUES(ディスク)』1936年1月号からです。



ストラヴィンスキーのヴァイオリン協奏曲は1931年に作曲され、初演は同年10月23日、ベルリン・ラジオの放送で行われたそうです。



そのときのヴァイオリンはサミュエル・ドゥシュキン(Samuel Dushkin, 1891-1976)で指揮はストラヴィンスキー。オーケストラは当然ながらベルリン放送交響楽団。

これ以来、この協奏曲の演奏にはすべて同じ楽譜が使用され、なぜかストラヴィンスキーは表紙に演奏家のサインを要求したそうです。



演奏された都市名と日付、演奏者が記されています。



ストラヴィンスキー自身のサインのほか、クーセヴィツキー、ストコフスキー、ワルター、モントゥーらの名前が見えます。

そして右下の40回目にはまたストラヴィンスキーのサインがあり、Polydorとも書いてあります。これは初演時と同じコンビとラムルー管弦楽団が1935年10月28日と29日にパリで録音したときのもの。

41回目以降もサインは続いたんでしょうか?

↑ ストラヴィンスキーによるドゥシュキンへの献呈文



4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
同時代音楽と指揮者たち (沼辺信一)
2015-08-14 00:46:55
これはまた面白いものを見つけましたねえ。ストラヴィンスキーの新曲を当時どんな指揮者が振ったかがわかる、またとない資料ですね。一種の定点観測かも。

小生が判読できるのは、上の写真ではクーセヴィツキー、ストコフスキ、その下にヴラディーミル・ゴルシュマン Vladimir Golschmann(セントルイス)、ペドロ・サンフアン Pedro Sanjuán (ハバナ)。下の写真は不鮮明なので、いちばん上のHans ... (ミュンヘン)が判読できず残念。辛うじて読めるのは、エイドリアン・ボールト(ロンドン)、ワルターの下がヘンリー・ウッド(ロンドン、Proms)、モントゥーの下がゲオルク(ジョージ)・セル(プラハ)・・・あたりまでかな。
後年の大巨匠たちが戦前はけっこう果敢に現代音楽と取り組んでいたことがわかりますね。貴重な資料です。
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Re: 同時代音楽と指揮者たち (チュエボー)
2015-08-14 15:42:13
沼辺さま、コメントありがとうごさいます!

自分も拡大して解読しようとしたのですが、ボールト、セルがいたのには気が付きませんでした。

確かに「大巨匠」たちですね。現代の巨匠さんたちも見習ってほしいものです!?

ミュンヘンのHansはクナッパーツブッシュ。。ではないですよね。
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ハンス・ロスバウトかなあ (沼辺信一)
2015-08-15 00:18:22
戦前のドイツで、幅広く同時代音楽を擁護した指揮者となると、オットー・クレンペラー、ヘルマン・シェルヘン、オイゲン・センカル(Eugen Szenkar)など、候補者は少数に絞られます。そのなかで「ハンス」をファースト・ネームにもつ者といえば、ハンス・ロスバウト Hans Rosbaud ということになりそうですが、写真のサインはどうも違うように見える(どのみち不鮮明ですが)。これはお互いの宿題としましょう。ストラヴィンスキーの詳しい評伝や研究書に当たってみないといけませんね。
前コメントに文字化けがありました。ハバナの指揮者ペドロ・サンフアンの綴りは Pedro Sanjuan (aにアクサン付き)です。
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Re: ハンス・ロスバウトかなあ (チュエボー)
2015-08-15 15:26:42
沼辺さま

なにかこの「サイン帳」に関して情報がありましたらよろしくお願いいたします!

自分も図書館等で調べてみようと思います。(こういうのけっこう好きです)
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