何年前のことかしら?
おかあさんと買物に行った時
私が「茗荷を買わない?」って言うと
お母さんは「買わない。」と言いながら
「フフフ・・・」と、何だか笑いをこらえているような
嬉しそうな笑い顔。
家に帰ると
「こっちに来てみろし」と言って、家の裏へ。
「ここにあるだよ〜」と言いながら、土の中からヒョイっと何かを掘り出しました。
「ほら、ね、ウチにあるだよ。知らんかっただけ?」って、なんだか得意顔
茗荷がたっくさんあったのよ
今でもこんなに。
プクッと膨らんだ美味しい茗荷
お吸い物にしましょうか。卵とじがよいかしら?
「どっちにしようかね」
なんてひとり言。
お母さんがいてくれたらなぁ・・・
会いたくてたまらなくなります。
茗荷で涙・・・そして、ため息。