Stroganoff

カレー嫌いのそこのあなたへ

昇華の定義

2005年04月20日 02時24分13秒 | Weblog
前回投稿した「書と逢瀬を重ねる」の中で、"昇華"の使い方が違うという指摘をいただきました。いや、そんなことは無い!と思った俺は調べてみることに。

2)の、「より純粋な、より高度な状態に高められること」が当てはまるので僕の勝ちです。

ちなみに3)も少し興味深い。読書を「社会的に認められない衝動や欲求を、芸術活動・宗教活動など社会的・精神的価値をもつものに置き換えて充足すること」と考えるなら、読書家に多くみられる社会への無策なる苦言の所以もわからんではない。


しょうか ―くわ 0 【昇華】


(名)スル
(1)〔物〕 固体が液体の状態を経ずに直接気体に変わる現象。および、気体になってのち再び固体に戻る現象もいう。樟脳(しようのう)やドライ-アイスなどにみられる。
→気化
(2)情念などがより純粋な、より高度な状態に高められること。
「人間の苦悩が硬質な詩的文体に―された」
(3)〔心〕 精神分析で、社会的に認められない衝動や欲求を、芸術活動・宗教活動など社会的・精神的価値をもつものに置き換えて充足すること。自我の防衛機制の一。

出典:goo国語辞典(http://www.goo.ne.jp)
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書と逢瀬を重ねる

2005年04月18日 22時49分20秒 | 読書計画
文学などの類は自分とは無縁の存在であり、人生において不必要で、余暇を安く過ごすためのものと考え続けて24年を過ごしてきた。しかし社会人となり、多くの人と関わるようになり、自分とは違う価値観を持つ人間の存在の多さに改めて知るようになった。

そして最近(と言ってももうすでに3ヶ月前になるが)、ある人の価値観・世界を覘き見ようと思い、レ・ミゼラブルを手にとった。慣れない文学調に梃子摺るし、文庫本なんて持ち慣れてないものだから読みにくいし、「これはすぐに挫折するな」と読み始めた当初は感じた。その人の世界を理解したい、という動機が何とか読みとどめさせてくれたのだが、途中から普通にその世界に入り込んでしまった。それは24年以上を文学と縁遠く過ごしてきた自分にとっては不思議の一言でしかない。

いつだか忘れていたが、仕事の空時間に社内WEBを歩いていたら読書に関するエッセイに巡り会ったので、その中で気に入ったクダリを抜粋する。


<中略>
しかも読書はやがて、「ためにする」ものでなくなり、最大の娯楽の一つに昇華する。
以下、何故読むかにさらに百万言ついやす気がしない。
それより、読もう、読め、読めば、読むとき・・・。
書なくしても動物的ありようは、事足りる。
はたまたロボット的機能は、発揮出来る。

それゆえにこそ無為の読書こそが、それらと人間、この不可解な存在とをへだてるものなのだろう。


読もう、読め、読めば、読むとき・

いつの日か自分にも「文学こそ我が人生の呼吸に値する」、何て言える日が来るのだろうか。
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問いの変化

2005年04月14日 23時57分58秒 | Weblog
昔よく、「人間って何だろう」と問うていた。

しかしそれを今から変えよう。

これからの問いは「どんな人間がいるんだろう」だ。
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社会人2年目の抱負と一片の計画

2005年04月04日 23時35分26秒 | 読書計画
社会人2年目の抱負は「自分の武器を増やす」。前の記事に書いたように、1年目は只管自分のキャパシティというものを広げることに注力してきた。2年目も基本的な方針は変えず、能力の凝縮ではなく拡散に向かいたい。さらに1年目よりも成長の加速度をあげるために、その中から自分の武器として使えるものを増やしていこうと思う。

その一片の努力として、自分の言葉を増やすための読書計画を立てた。ビジネス知識全般にアクセスできるようになること、基礎レベルは自分の言葉になり、思考の前提として使えるようになることを目的としたい。とは言え、読書を激しくする性質は元来持ち合わせていないので、アドバイスなり頂けるなら参考にさせていただきたい。

以下、計画と規約。

  ・1週間に1冊、1年間で50冊読む。[手段]
    -うち、28冊はビジネス名著と呼ばれている本(下記リスト参照)
    -残りは、仕事の必要性に応じてビジネス書となるべく文学を読む。
  ・読み終わったら、自分の言葉になるまで考える。[目的]
  ・吸収したものを必ず形にしてBLOGで共有する。[宣言]
  ・読む順番は今の時点で決めない。[工夫]

あらすじで読む 世界のビジネス名著(総合法令出版)このアイテムの詳細を見る

『新訳 現代の経営』 上下 P・F・ドラッカー 著
『考える技術・書く技術』 バーバラ・ミント 著
『増補改訂版 イノベーションのジレンマ』 クレイトン・クリステンセン 著
『イノベーションの解』 クレイトン・クリステンセン他 著
『ベンチャー創造の理論と戦略』 ジェフリー・A・ティモンズ 著
『ハーバードで教える人材戦略』 M・ビアー+B・スペクター他 著
『組織行動のマネジメント』 ステファン・P・ロビンス 著
『コンピテンシー・マネジメントの展開』 ライル・M・スペンサー他 著
『最強組織の法則』 ピーター・M・センゲ 著
『企業変革力』 ジョン・P・コッター 著
『コトラーのマーケティング・マネジメント ミレニアム版』 フィリップ・コトラー 著
『顧客ロイヤルティのマネジメント』 フレデリック・F・ライクヘルド 著
『サービスマーケティング原理』 クリストファー・ラブロック他 著
『ブランド・エクイティ戦略』 D・A・アーカー 著
『企業分析入門 第二版』 K・G・パレプ+P・M・ヒーリー他 著
『企業価値評価』 マッキンゼー・アンド・カンパニー+トム・コープランド他 著
『コーポレイト・ファイナンス 第六版』上下 リチャード・ブリーリー他 著
『ABCマネジメント革命』 R・クーパー+R・S・カプラン他 著
『EVA創造の経営』 G・ベネット・スチュワートIII 著
『決定版 リアル・オプション』 トム・コープランド他 著
『リスク 神々への反逆』上下 ピーター・バーンスタイン 著
『新訂 競争の戦略』 M・E・ポーター 著
『競争優位の戦略』 M・E・ポーター 著
『コア・コンピタス経営』 ゲイリー・ハメル+C・K・プラハラード 著
『知識創造企業』 野中郁次郎+竹内弘高 著
『ゲーム理論で勝つ経営』 A・ブランデンバーガー&B・ネイルバフ 著
『ビジョナリー・カンパニー』 ジェームズ・C・コリンズ他 著
『キャプランとノートンの戦略バランスト・スコアカード』  ロバート・S・キャプラン+デビット・P・ノートン 著
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社会人1年目の振り返り

2005年04月01日 16時36分17秒 | Weblog
次の仕事の関係で今日行われた入社式に参加してきた。高校時代は遊びすぎて学年でビリの成績で卒業、2年間のふざけた浪人生活を経て入学した大学もすれすれで卒業した自分にとっては、社会人になれた日の感慨を忘れることなどできやしない。そしてその日から1年経ったのだから早いものだ。

1年間を簡単に振り返ると、自分のキャパシティを広げるため、成長機会を選好みせずに時間と体力の許す限り兎に角チャレンジしてきた1年だった。新人研修中にも最多のプロジェクトに参加、全社員会議の司会やインタビュープロジェクトなど、「これは自分にとって意味のあることなのだろうか」と考える前にまず手を挙げ、その中で自分の成長に対しての最適解を求めていった。ただし、最適解は最善解ではない。Most Betterを探すということで、Bestではないのだ。

こうした行き当たりバッタリ的な成長スタイルは今まで取ったことがなかったのだが、その根底にあった成長思想として次のようなものがあった。これから数年内に知識やスキルなど、専門領域を持つことが迫られる。つまり、選択と集中を行わなければならない時が来るのだ。しかしその選択と集中を下手に行ってしまうと、将来を束縛する要因になり足かせになるとも言える。ならば、専門領域を持つことを会社から求められてない今、取るべき方向性は自分のキャパシティを広げることであったのだ。まさに可能性を追求したかったということだ。

結果、可能性が広がった満足のいく1年を過ごせたと思う。疲れが原因か、精神的にも肉体的にも蝕まれた時期が途中あったが、今日こうして2年目にどうやって成長していこうか、意欲的に考えられる自分がいることが何よりも嬉しい。
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