黒猫チャペルのつぶやき

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卒園式

2011年03月28日 | みのりのつぶやき-成長の足跡
 3月26日、本来の予定からは2週間遅れとなったが、クラスの10人揃って、卒園式を迎えることができた。私は前日から少し熱を出していたが、朝一番でお医者さんに行って、幸いインフルエンザでは無いとお墨付きをもらい、その足で園に向かった。毎年卒園式は区のホールを借りて行っていたが、今回は急遽いつも通っている仮園舎で執り行われることになった。それも私たちには、親しみの深い場所で最後に集えることが、むしろ喜ばしかった。順々に入場をして、一人一人名前を呼ばれて、園長先生から保育証書をいただいた。名前を読み上げるE先生は、始めのRyo君のときから、もう泣き声になっていた。華やかな和服に袴をつけたE先生、とてもきれいだった。証書を受け取るごとに、一人一人入学する小学校の名前と将来の志望をみんなに向かって告げる。私の番が来て、
「言問小学校に行きます!大きくなったら電車の運転手になります!」と大きな声でで宣言をした。お友達では、「パパみたいな大人になりたいです」と言ったK君、「テレビに出る人になりたいです」といったRinちゃんが印象的だった。私たちのクラスは、例年のどのクラスよりも、一人一人の個性が強く、良く言えば自由奔放、何ものにも縛られずのびのびと過ごしてきて、生活発表会の演技でも、遠足でも、いつもやや型にはまらな過ぎるところがあって先生方にはいつもハラハラさせてきたが、最後の卒園式でもやっぱりそんな風だった。それもまた私たちらしくて、先生方がそんな私たちを温かく見守ってくれるのがうれしかった。

     

 来賓の中にはまだ小さかったころお世話になったS先生、Y先生、EG先生などの顔ぶれもあった。みんなが私たち一同の成長を喜んでくれていた。記念写真の後、いったん家に帰ってよそ行きの服装を普段着に改め、お昼ごはんを食べて近くの公民館に集まる。午後のお茶会で先生方に披露する「呼びかけ」とお歌の練習である。パパ、ママがみんなで声をからして私たちを並ばせようとしても、なかなか私たちは一度には揃わない。一度列に並んでも他の子が遊んでいるのを見ると自分も列を離れて走りだしたり、ようやく並んだかと思っても自分のセリフを言う順番がきても上の空になっていたりして、そんなときみんなを督励して秩序を保とうとするのは6年間過ごしてきたRinちゃんで、テレビに出たいというだけのことがあってセリフを言うのも歌を歌うのも元気いっぱい、みんなをよくリードしてくれる。どうにか練習を終えて再び園に戻り、お茶とお菓子の用意されたテーブルを囲んだ。小さかった頃のスライドを見たり、お世話になった先生たち、パパやママの温かいスピーチを聞いたりして、笑ったり、なつかしんだりしながら時間は瞬く間に過ぎる。最後に練習の成果を皆さんの前で披露。呼びかけの言葉をみんなで一生懸命言って、元気いっぱいの声で「青い空に絵を描こう」を歌う。

 3月の31日まで、あと何回か園には通うけれども、そのあとはそれぞれの小学校に別れて、新しい生活が始まる。私の通う言問小学校については園から行くのは私一人だから、ちょっと寂しい。まだ地震のあとの混乱は続いていて、お水や食べ物にも何だか放射能が含まれているとかで、落ち着かない日々ではあるけれども、私たちは元気で生きていて、毎日ご飯を食べることも、暖かいところで眠ることも、こうしてみんなで楽しく笑うこともできるのはどれだけ素晴らしいことかと思う。0歳の5月から、毎朝早くから登園していっぱいいっぱいの時間を過ごした保育園。小学校に行っても、みんなのこと、先生のこと、ナースリー保育園で楽しく遊んだことは決して忘れません。元気いっぱい、格好いい一年生になります!みんなみんな、本当にありがとうございました。


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