大漁再び

　先週に引き続き、８日の土曜日も海釣りに出かけた。今回のポイントは横浜の大黒海釣り公園。電車で横浜まで出て、バスに乗り換えて到着したころには、すでに桟橋は早朝からの釣り人でぎっしりだったが、間に入れてもらって釣り始める。サビキの仕掛けを下して、いくらも立たないうちに私の竿にアタリが。１０センチ前後のイワシ（シコイワシ）を立て続けに２匹、釣り上げる。幸先が良い。その後も間を置きながらも、魚群がめぐってくる度に並んで釣っている他の方々とともに次々と釣果があり、瞬くうちにクーラーボックスの中に盛り上がっていく。一度に２匹、３匹とかかることも珍しくなく、何度かは５本の針すべてにかかってきたりで、針から外してクーラーに移すまでに取り落としたりで大わらわである。ちなみに私はまだ自分で仕掛けをセットしたり魚を針から外したりができなくて、すべて父殿任せである。お恥ずかしい。

　さてこの釣りはどんどん連れて楽しいのだが、かかるのはいつまでたってもイワシとサッパばかりである。よく見ていると周りでは、サバやアジなどのやや大物が結構釣れているのに、私の竿にはちっともかかってくれない。お昼ごろまでには、いい加減イワシはもういいやという気分になり、「アジ釣りたい！」とわめき散らしながら近くの釣れている人たちのバケツをのぞきこんだりしていたら、気のいいお兄さんが「アジ釣りたいんなら・・・」とおもりと仕掛けのセットに小エビのエサまで添えて分けてくれて、早速意気込んで投げ始めた。が、精一杯遠くに投げたつもりの仕掛けはしばらくたつと波で足元近くに戻ってきてしまい、相変わらずかかってくるのはイワシにサッパばかり。すぐ隣で釣っている人の竿にはアジが次々とかかり、ときには結構大きなサバもあがっているのに、どうにもうまくいかない。大物では、釣ったイワシをそのままエサにして投げ釣りをしていた方のサオには巨大なアカエイがかかり、引き上げるのに大変な騒ぎだった。大きなウキをつけた仕掛けで遠くに投げ釣りでアジを次々に釣っていた方の竿にはいい形のクロダイが。６０センチほどのサメを釣り上げた人もいた。

　　　　　　　　　　

　結局のところこれが、いわゆるウデの違いと納得せざるをえぬ。最後まで、イワシとサッパ以外はかからないまま５時の閉演時間となり、撤退する。この次までに、せいぜい「釣りキチサンペイ」でも読んで勉強して大物をゲットできるよう知識を蓄えて再チャレンジするつもりである。この日は、途中でルアー釣りに挑戦していた母殿を尻目に私の方がはるかにたくさん釣って、家に帰って数えてみるとサッパが２２匹にシコイワシがなんと１３２匹、計１５０匹以上の釣果であった。その日のうちにイワシを数匹、お刺身で食べてみて味見。翌日、残ったのを全部父殿が天ぷらにして食べたが、とても一日に食べきれない量であった。