お料理大好き

　最近お料理に凝りはじめた。父殿、母殿がご飯の用意をしているところに、愛用の踏み台を運んでいっては横からに立って、あれこれとお手伝いをさせていただいている。先日はコロッケ作りを手伝おうと、じゃがいもの皮むきに挑戦したが、皮むき器の刃がすべって指を切ってしまい、それ以降は刃物には触らないようにしているが、できそうなことは何でもやらせていただいている。コロッケをお団子にして形を作る作業など実に楽しかった。昨夜は初めてお米を研がせていただき、水加減をしてお釜にセット。続いてサラダ作り、私の担当はお野菜を洗って、父殿が切ったきゅうりを塩でもんでボールに移し、ドレッシングをおはしでかきまぜて他のお野菜とあえる作業。続いて酢豚を作る。これも順に野菜を洗って父殿に手渡し、切ったのを片端からザルに移し、お肉には片栗粉をまぶし、甘酢を合わせたのをかきまぜ味見をしてみて、「うん、こんなもんですかね」と一人前の口をきいてみせる。使い終わったボールやザルは全部洗って、大いに役立つところをみせた。

　一方保育園では簡単な編み機を使ったマフラー作りに取り組んでいる。はじめはなかなか進まなかったが、容量がわかってくると面白くなって、糸が終わっては新しい色の糸を足し、だんだんとマフラーらしい形に進みつつある。「いっぱい作ってパパとママとじいじとばあばにあげる！」と意気込んでいるが、果たして冬が終わるまでに仕上がるか否か。現段階では予想は困難である。

　みさと公園に出かけお魚釣りをしてる人を見て興味を覚えていたところ、母殿について美容院にご主人に話をきいていたら、いろいろな釣り竿を持ち出してきて見せていただいたばかりか、手ごろなのを一本譲っていただいた。母殿も興味をもった様子で、これからいろいろ必要な道具をそろえて、この冬は鯉釣りに挑戦の予定である。もっとも私は虫のたぐいが苦手でなかなか手で持つこともできないので、餌をつけたりできるものやら甚だ怪しい。

　先日のお誕生日は近郊のツーリングに出かけ、母殿お気に入りのコーヒーショップでケーキを食べ、大好きな車であるセレナがミニカーで新発売になったのを買っていただいた。しばらくどこに行くにもこのセレナだけは離さず持って歩き、寝る時も一緒。さらに、近所で大きなスーパーがオープンしたのに出かけ、待望のランドセルを買っていただく。背負ってみるとやはりなかなかに大きく、重たいが、いよいよ一年生になる日もあと少し、と気分を新たにさせられる。

　休日はいつも思いっきり遊ぶ。昨日は朝から電車でお出かけして母殿が美術館を見ている間公園で遊び、また電車に乗ってデパートでのお買い物につきあい、お昼を食べにお店に入るとかなり量の多い一人前のラーメンをしっかり平らげる。その前にたこ焼きも食べている。また電車に乗って帰ってきて、近所の公園でまたひとしきり遊び、すべり台にかけあがってはすべり降りるのを何度となく繰り返し、帰宅しては前述のようにお料理のお手伝い。少しもお昼寝をしていないから、ご飯を食べ終わるとともにぐらりと傾いて、たちまちいびきをかいて眠ったのはご愛敬であった。