
本の帯にはー姉妹の人生を壮大なスケールで描いた感動作。
本を借りて、あ、この本は私には合わないと思うことも多い。最近はもうそんな本は途中で読まないことにした。最後まで読んでやっぱりさっぱり理解できないことも多いし、つまらなくてストレスになることも多いから。
そんな中、この本は文体がまずしっくりきて、読んでみようと思わせた。
戦災孤児の幼い姉妹が、親戚の家を渡り歩き、やがて美人でクールな姉、従順で可愛い妹に成長。仲がよくて、お互いを思いやりながら生きてきたはずだった。でも、いつしかすれ違い、理解していたようでできてなかった。そんな痛みが、チクっとささった。そんなこと確かにあるなあ、と我をかえりみ、しみじみ実感した。
幼いころの体験はサラッと描かれてて、もっとドロドロした昭和チックなドラマ、富士真奈美がネチネチいじめるみたいな。(「細腕繁盛記」より、笑)が、ほしいなと思ったけど、令和だし(作者は若い1993年生まれ)、なにせ姉が賢くクールなだけに、妹ともさしたる衝突もなく物足りなさはあるけど、最後まで読み切ることができた一冊でした。
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