子供は上の部屋でぐっすり眠っているし
かみさんはライブで不在なので
ひさしぶりに西脇順三郎の詩集を読むことにした。
居間で、焼酎のお湯割りを呑みながら
表紙のやぶれかかっている
岩波文庫のやつをゆっくり読んだ。
途中で
こないだ実家から送ってきたかなり大きなしいたけが
冷蔵庫に残っていたのを思い出し
まず、椅子をコンロのわきに移動させ
そこに座り
焼酎を飲みながら
詩集を読みながら
大振りのしいたけを網で焼いた。
水分がぬけて平べったくなったやつに
しょうゆをかけて食べた。
しょうゆのかかった
平べったい
おおぶりなしいたけを食べる
というシチュエーション
別になんてことのない日常のひとコマだけど
ユーモラスといえばユーモラスだ。
もちろんこんなことを感じるのは、
自分が西脇モードに入ってるからなのだけど。
この人の詩体験というのは
寂しいカンジにひたって遠い目をしてしまうのが基本路線なのだけど、
ところどころに不思議なペーソスをたたえたユーモアが点在していて
それが、なんというか、すごく心地よいアクセントになっている。
三寸程の土のパイプをくはへた
どら声の抒情詩人
「夕暮れのやうな宝石」
と云ってラムネの玉を女にくれた
とかね。
なんかユーモラスです。