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ピアニスト平川勝朗に関する情報です。
スケジュール、チェックしてねー。

ノルウェイの森

2010-12-26 | 日々雑感
前回の記事、やっぱり最後じゃなかったですね。

今日、ノルウェイの森を観てきたので
なんとなく感じたことを今日中にメモしとこう
と思ったのです。
多分ネタバレアリです。

映画館行ったの、おそらく10年ぶりくらいだと思う。
二条城の近くのtohoシネマズというところだったんだけど、
なんか映画館というより、馬鹿でかいゲームセンターというか、
(別にゲームがあった訳ではないけど)アミューズメントスペースっていうのかな、
最近はこんなんが普通なんでしょうか。
しかも席が指定になっていて、
そんなことにもいちいちびっくりしてしまった。
完全に時代から取り残されてる感じだ。

ま、そんなことはいいとして、

この映画の感想だけど、

うん、すごくよかった。

いくつかの場面ではつい落涙してしまった。

ワタナベの気持ちが緑と直子の間で揺れ動く様子が
余計な挿話みたいなものがほとんどなかったことで、
ちょっとわかりやすすぎるというか、図式的になってた
きらいはあったけど、
でも、全体を通して無理のない流れで話が展開していったので、
そういうものとして、すんなり入っていけた。

トラン監督の作品は、初めて「青いパパイヤの香り」観たときに
その圧倒的な映像美に一発でノックアウトされた口なので、
その辺の期待値は最初からすごく高かったんだけど、
実際観たら、余裕で期待値を上回るものだった。

もう、文句なしにきれいな映像です。
表現するボキャブラリーがないことが恨めしいくらい。
窓越しに見える雨の風景、
ワタナベと直子が結ばれるシーン、
風にさざめく木々や葉っぱの風景、
雪に覆われた山の風景、
数々の映像が、映画館出たあとでも、
はっきりと頭の中に焼きついている。

特に草原の中を直子が急に走り出して
ワタナベがそれを追いかけてつかまえるあたりの映像は
情景の美しさと2人のおかれた状況の悲しさが完全に1つのものとなって、
心がめちゃくちゃ揺さぶられた。


1点だけ気になったのが、
最後にワタナベがレイコさんとやっちゃうのは
ちょっとそれまでの経緯がはしょられすぎで、やや無理があるかな、
って感じたとこ。

どのみちはしょられる箇所はいくらでもあったのだから、
そのへんの整合性はもうちょっときちんとしてた方がよかったかな、
って気もしなくはないかな。

ま、それにしても、この映画すごく短く感じましたね。
もうちょっと長尺でもよかったんじゃないかな。
単に、もっといっぱい観たかった、ってことなのかもしれないけど。

この映画観る前に、もう一回原作読んでからいこうかどうしようか
すごく迷ったのだけど、結局読むのはやめておいた。
(昔3回くらいは読んでるんだけど)
でも、
読まずに行って、正解だった。
原作と比較する必要はないと思います。
いつまでやってるかしらないけど、
観ようかどうか迷ってる人にはお勧めです。






今年最後の記事(かな?)

2010-12-24 | 日々雑感
まだしばらく、来週にかけてライブは続くけど、
鬼のような忙しい時期はもう終わったので、ちょっとほっとしている。

11月中に買わないとエコポイントもらえない、と聞いて慌てて買ったテレビが
12月のあたまくらいにうちに届いたのはいいけど、
忙しさにかまけて全然見ることができなくって、(といっても、もともとうちではほとんどテレビみなかったんだけど)
でも、ここ2、3日多少時間があって、テレビ見てるんだけど、

いやあ、テレビってほんとうにいいもんですね!

って、往年の名セリフじゃないけど、
LEDの大画面(26型だから、今どきのサイズにしたら小さい方だと思うけど、
我が家的には十分すぎるほど大画面)でハイビジョンっていうんですか、
旅番組やら仏像探訪の番組やらみてると、もうその映像美だけで、
ぐっとひきこまれて、長時間テレビの前に居ついてしまいます。
また録画がほんと簡単なので、番組表見ながら、あ、これ映像が多分きれいそう、
って思うと、それだけで予約のボタンを押してしまってます。
多分いつものこととして、ものめずらしさで最初だけ熱中して、すぐに冷めてしまう、
というパターンに陥る可能性は大ですが、まあ気分転換にはすごくいいです。
今のところ。


というわけで、
話は全然違うけど、世界のイベントに合わせておもしろいデザイン仕様に変わる
googleのトップページ
今日はクリスマス仕様ですごくいい感じになってますが、
いつものパターンでいくと、googleの隠れ文字があるはずなんだけど、
これどうなんでしょうかね。
画面の構成がgoogleと読んで読めなくもないけど。
それとも、それぞれの絵の中にアルファベットが隠れてるのかな。
イマイチよく分かりません。

ま、それはそれとして、
今年はgmailを始めとしてgoogleのいろんな機能(アプリ?)のよさを知って
あれこれ手を出し始めた年で、個人的なgoogle元年だった気がします。
来年はちょっとどうなるかわからないけど、googleを始めとして、
パソコンが仕事、生活の重要な部分にさらに食い込んでくることは間違いないと
思われます。自分がパソコンをそこまで利用するなどとは、
ちょっと信じられない感じがしますが、(しかもいい加減年とったあとでね)
ま、でも、これはパソコンの操作性自体が飛躍的に進化して、簡単になってきている
ということが大きいんでしょうね。
ほんと便利な世の中になったものです。
ま、そういうわけで、
今年もお世話になりました。

・・・うーん、やっぱりもう一回くらい
年内に更新するかな。


※今、もう一回google画面見てみたら、
四角い画面の配置で「google」に
なってるんですかね、やっぱり。





時間つぶしatけいぶん社

2010-12-02 | 日々雑感
水曜日のレッスンの仕事の合間に一乗寺のけいぶん社に行って立ち読みする
というのが、なんとなく習慣化してしまった。
何かしら、興味を惹かれるものが多くて、あっという間に時間がたってしまう。

昨日は、
最初に翻訳モノコーナーにいったら
ブローティガンの未発表作集というのがあって
うーん買おうかどうしようか、延々と悩んだ。
他にも村上春樹の新しい翻訳モノとかいっぱい並んでて、
あれもほしい、これもほしいと悶絶してしまった。
ちょっとその悩みは寝かせといて、

他のコーナー見てこようと思い、ふっと眼に入ったのが、
「脱力の人」というタイトル。
普段からピアノの奏法で、脱力ということをすごく意識しているので、
何にも考えてなくても、この文字は勝手に目に飛び込んでくるのだ。
手にとって見てみると、
著者は詩人の正津勉という方で、いろんな人の脱力的生き方について
書いてあるものだった。
最初に取り上げられていた天野忠という詩人のところをちょっと読んでみたが、
なんだかちょっとおもしろくて、さらに引用されていたこの人の詩がまたすごく
惹かれるところがあって、すっかり集中して読んでしまった。
あと、この著者である正津さん、略歴みたら福井県出身って、
僕と同郷であることがわかった。福井出身、
荒川洋治も確か福井出身。
詩人体質な人を生みやすい風土なのかも、って思った。

結局何も買わず店を出てきたが、一人楽しい時間だった。


それで、
ついさっきだけど、
昨日みた天野忠、という人のことがちょっと気になって、
検索してみたところ、
別の方の著書で「北園町93番地 天野忠さんのこと」
というのがあるのを発見して、
この住所が天野忠さんが住んでたところ、だってことだけど、
ちょっとびっくりしてしまった。
ここ、うちの超ド近所である。
歩いて3分くらいだし、しょっちゅうその前通ってる。

なんだかねえ・・・。

まあ、そういう関係のものをある程度意識して置いてるのかもしれないけど。
けいぶん社さん。