pianist平川勝朗ページ

ピアニスト平川勝朗に関する情報です。
スケジュール、チェックしてねー。

6月ライブスケジュール

2012-05-29 | スケジュール
気がついたらもう6月です。
はやいですねえ。
梅雨の季節は好きです。
自転車で移動するにはあまり適さないんですけどね。
でも好きです。
雨に対してぶつくさ文句言ってることも多いんですけどね。
ライブ、暇な時に遊びに来てくださいね。


6月 2日(土)  東急ホテル
         withたなべようこ(vo)

6月 5日(火)  Greenwich House

         with篠崎雅史(ts)

6月 7日(木)  Greenwich House

         withたなべようこ(vo)
           衛藤修治(b) 

6月 9日(土) カジュアルレストラン陽

          with阪井楊子(vo)

6月14日(木)  le club jazz

          withたなべようこ(vo)
            平川雅子(b)

6月15日(金) HELLO DOLLY

         with荒崎英一郎(ts)
           井上幸祐(b)
           土佐まさかず(dr)

6月16日(土)  東急ホテル
         withたなべようこ(vo)

6月19日(火) ウエスティン都ホテル京都

          with杉山千絵(vo)

6月24日(日) ウエスティン都ホテル京都

          withかづき(vo)

6月30日(土)  東急ホテル
         withたなべようこ(vo)



ビョークの思想

2012-05-21 | 日々雑感
7月に超久しぶりに自分のトリオでライブをやろうと思ってて
今、いろいろ選曲をしているところです。

まったくの思いつきだけど、
ビョークのHyperballadできないかな
と思って、とりあえずそのまま譜面にして
メロディの譜割がかなり自由なかんじなので
歌詞を覚えちゃった方がいいかな、と思って
ネットで探して、訳も探して読んでみたんだけど
ちょっと鳥肌たちました。
なんてすごい歌詞なんでしょうか。
かいつまんで書くと

私たちは山のてっぺんに住んでいて
私は毎朝みんなが起きる前に
崖っぷちからいろんなものを投げて
それを観察することを日課にしてる
それが私だったら、岩にたたきつけられた時どんな感じだろう
とか、想像する
で、ここであなたと安全に暮らせていることに幸せを感じる

っていう感じ。

これから受け取れるメッセージはいろいろあるとは思うけど
やっぱり核のメッセージは人間という存在の脆さみたいなことでしょうかね。
僕はそう思ったです。

昔なんかのインタビューで
ビョークが自身のルーツみたいなことを語っていたの
なんとなく覚えてるんだけど
この人、アイスランド出身で
アイスランドって、まあぶっちゃけ人の住めるようなところではなく
火山の噴火とか地震とかしょっちゅうで、あと寒いなんてもんじゃない
くらい寒いし
何かの具合で人の命なんか、簡単に吹き飛んじゃう、消滅しちゃう、
みたいなことを常に意識させられる、という環境で
だから自然に対して謙虚じゃなきゃ
みたいなこと、言ってたと思うんだけど
そういう思想が、この曲にはもろ反映してるのかなあ、なんて。

もちろん自然というのは美しいものだし、
あと、人間が生きていくために必要なものも提供してくれるし
すばらしいものなんだけど、同時にすごく強暴な面もあって
そういう両面性みたいなものがこの人の曲にすごく色濃く表れてる
って感じがするといったらいいすぎかな。

まあ、あんまりそういうことに立ち入りすぎると
演奏するのがだんだんいやになってくるので
適当なところで置いといてと。









Robert Glasper考

2012-05-04 | 日々雑感
最近すっかりRobert Glasperにはまっている。
ちょっと前から注目されてたニューヨークの若手ピアニスト。
1978年生まれだから今33,4歳くらいかな。
はまっているといいながらCDは買ってないんですけど
某動画サイトにすごくたくさん映像と音源がアップされているので
暇さえあればそれを見ている。
個人的にはこんなに一人のピアニストを集中して聴いたのは
けっこう久しぶり。(まあ何年か周期で、そういうことが起こるんですが)

この人の特長をいくつか思いつくままあげてみると、
まずは、すごく高度なこと(ハーモニー、リズムがかなり複雑)
をやってるのに、聴いてて難しいっていう印象がなく、
いい意味ですごくポップであるということ。
この人はヒップホップとのコラボみたいなこと
(正確にいうとこの人の場合コラボっていうのとはちょっと違うと思うが)
もたくさんやってるので、
そっちの作品がポップなのはいうまでもないが、
ピアノトリオでやってるのも、すごくとっつきやすいのが多い。
「複雑な内容」と「ポップさ」ってそうそう両立するもんじゃない、
って思うんだけど。(ある意味ESTにもつながるところがあるかと思うけど、
やってる内容はたぶんもっとややこしい)

ピアノトリオのフォーマット限定で話を進めていくと、
この人のやる曲、結構リズムパターンのスパンが長いのが多くて
ミディアム以上の曲でもあんまり気ぜわしく感じない。
(Maiden voyageやってるのなんか、1サイクル12拍分あるかな、
これ、やるのけっこう大変だと思うんだけど)
で、グラスパーは長いスパンの中で、ゆったりと
十分にスペースを取りながら、どちらかというと短めのフレイズを
余裕をもってつむいでいくかんじ。
タッチがすごくやわらかいこともゆったり感の理由になってるかも。
フレイジングはたまにメルドー節みたいのがちらつくことがあり、
まあ、これは研究してるんでしょうねえ。
(そういえば、メルドーもいつのまにか若手という言葉が似合わなくなって
きてるね。)

ソロの内容についていうと、この人、たまにフレイズ
(即興で出てきたのか用意があったのかはわからないけど)
を延々ループさせて遊んでるみたいなところがあって、
それがいかにもドラムのソロのバッキングというかんじではなく、
アドリブの一部にとけこんでいるようなかんじで、すごくかっこいい。
全体の構成が手が込んでいてどうなってるのかよくわからないんだけど、
とにかく流れが自然なので、全然抵抗なく受け入れられる。
そういう構成も含めて、この人の書く曲とかアレンジが、
すごくセンスがいいんだと思う。
あと蛇足・・・ではないです、意外とこれ重要。
MCが饒舌!
何言ってるか残念ながらわからないし、
冗談が受けてるのかどうか、そのへんもよくわからないけど、
なんかとにかく、ジャズの堅苦しさみたいのをうまく回避して
とっつきやすいムードを演出してるなあ、っていう感じがする。
この人演奏技量、音楽性もさることながら
総合的なプロデュース能力がすごく高いんだろうな、という気がする。
(CD制作でもそういうのが出てると思う)
そして、そういうのが演奏内容もステージングも含めて、
ライブで観客を楽しませる、
というところに結びついているような気がする。

これはまあ聴いただけの印象で
きちっと譜面に起こして分析してないので、
かなり荒い感想だとは思うけど、とにかく
まあなんというか、はやい話が聴きあきがしないのだ。
(ちょっとめんどくさくなっている)


で、
7月に、自分のトリオのライブをやる予定ですが、
自分しきり、というライブを久しくやってないので、
どうしようかな、と今からけっこう悩んでいます。
が、グラスパートリオの演奏はかなりいろんなことを示唆してくれてますので、
なんか、ほんのエッセンスのかけらでもいいから参考にしたいな、
という思いがあり、
そういうのも含めて、彼の音楽をいろいろ聴いてるわけです。
で、みんな高槻で盛り上がってるなか
一人でこんなこと書いてられる、というのは
一つも出れなかったからです。

みんないいな・・・

(最近フェイスブックに投稿するようになって、話す内容に必要な予備情報がどのくらいいるのか、という感覚がちょっとおかしくなってしまって、こまってしまってわんわんわわん。)