イギリスはやっぱりマズい

イギリス生活の不満を世界の裏側で叫ぶ

どら息子

2005-03-24 18:43:02 | イギリス人てこんな人々
 大体2代目はどら息子(どら娘)という偏見は英国にもあるようで。

 日本の企業はどうだか知らないが、英国の企業経営者の世襲はまず考えられない。日本より株主がやいやいうるさいからというのもある。
 そういうわけだから、衛星放送のBスカイBのCEOに、会長であるメディア王ルパート・マードック翁(オーストラリア人)の次男ジェームズ(写真)が指名された時、英国は「なんでじゃー!」と騒然となった。彼は香港の衛星放送会社スターTVなどでそれなりの経歴を積んでいるらしいのだが、「英国じゃそんなに甘くはいかないぞ」と誰もが鼻で笑った。
 彼がトップになって最初の決算の内容も悪かった。株価は前日比20%超急落した。
(株を知らない人のためにいうと、株価は動いても大体1-2%程度のことが多い。10%動くと相当すごい)

 しかし、私はそんなふうに客観的になれない。
 なぜなら、顔が好みだからだ。
 だめだ。だめなのである。
 眼鏡コンプレックスでありかつスーツコンプレックスの私はあの顔に抵抗できない。

 彼は確か30代そこそこだ。決算会見に行った人によると、「なんかさー青いって感じだね。プレゼンも一応上手なんだけど、いちいち"..., right?" "..., right?"って言うんだよ。若者言葉だよね~」と言っていた。
 それすら、かわいい。かわいくて仕方ない。

 この場合の"right"は、「~~~~というわけです。いいですか?」とか「お分かりですか?」という意味である。英国人は付加疑問文を多用するが、「今日は水曜日ですよね」と聞く場合普通なら「Is today Wednesday?」というべきところをよく「Today is Wednesday, right?」と言ったりする。それと似ている。

 アメリカの会社と仕事をすることの多い友達は、ヒュー・グラントの英語を聞いて「なんでこの人何度も何度も"Right"って言うんだろ、口癖かな」と思ったそうである。が、この場合のrightは単なる相槌であって別に口癖というわけではない。むしろ、アメリカ人って言わないのかな~。

 それにつけてもジェームズ、かわいい。