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お雛さまコンクール開催中!!! ~ 入賞者にはもれなく副賞進呈🎶~

H27、2/11まで『第5回お雛さまコンクール』を開催している雛がたり実行委員会の活動、朗読会「雛がたり」のブログです。

雪一色です!

2014年02月07日 | 今日の用瀬町
雪です!!
もう三日。
今朝は積もっている雪が凍りつき、路面もツヤツヤ。

うっかりツヤツヤのところをあるくと、
ドスン!!

香川生まれの私は、転んでしまいます。
雪よりも、凍った道路が怖いですね・・・・。


私たちの住む用瀬町は、流しびなのふるさとです。


米俵の蓋だった桟俵(さんだわら)に一対の髪びなを載せ、
一年間ともに生活します。

桟俵は藁でてきています。
23年前、初めて地元のおばあさんたちが集まって流し雛を作っているところを見たのは雪の日でした。
ストーブの上のヤカンから湯気がシュンシュン出て、
賑やかな談笑もありつつ和気藹々と手を動かして、
魔法のように綺麗に作っていらっしゃいました。


そして旧暦三月三日。
年によって三月になることもあれば、
四月になることがあります。


時には雪が降ることもあり、
観光客の方たちも流しびなの館で紙びなのお顔を書き、
椿や菜の花を添えて雪降りしきる河原に出ます。

そして冷たい指先を合わせ雛を送ります。
千代川の流れに雛をのせ、手を合わせます。


流しびなの原型は、
源氏物語「須磨」に記載されています。

源氏の君が、人形に身の禍を移し須磨の海に流す・・・。



昔は色々な地域で行われていたらしいのですが、
今では鳥取市用瀬町がこの伝統行事を守り伝えているということで
鳥取県無形民俗文化財「用瀬の雛送り」と指定されています。


お米を作り、藁で俵を作る。
俵の蓋の桟俵に一対の紙びなをのせる。
一年間家庭でともに生活し、
それを旧暦三月三日に千代川に流す・・・。
つましい農耕生活の中の雛です。

だからでしようか、
雪に閉ざされると、
時代が遡り昭和、大正、明治の方たちも桟俵を作っていたんだに・・・と思うのです。

雅やかな七段飾りのお雛様とは全く異なる雛の世界がここにあります。




「お雛さまコンクール」
流し雛の思い出も800字以内のエッセイ、絵てがみ、短歌にしてお寄せください。

〒689-1211 鳥取市用瀬町別府33-3
流しびなの館 内 雛がたり実行委員会 まで
2/20必着でお送りください。


雪の日は特に・・・。