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太陽のひろば

フォータじいさんとボストン・テリア達の日々

フォータお誕生日

2007年12月04日 | 
今日は曇り

今日はフォータ 7歳のお誕生日  

よくがんばりました  


フォータはルナの子です。

ルナは5匹のオスを産みました。
第1子と第4子は最初から全くおっぱいを飲めず、小さな注射器で哺乳をしましたが3日目には第1子は生まれたときより小さくなってぐったりしてきたので病院へ連れて行ったら1子と4子に口蓋列が見つかれました。
1子はこのときすでに、誤嚥性肺炎を起こしていました。
生まれて1週間後に断尾をしました・・・その病院の帰りに1子は死んでしまいました。
死んだ子を ルナはじっと見てから舐めました・・・ずーとずーと舐め続けました。

4子はフォータです。
カテーテルも準備をしましたが、上手く使いこなせなくて注射器で哺乳しました。
1ヶ月以上哺乳しましたが大きくはならず、鼻から鼻水とミルクを吐き出し・・いつもいつも濡れ鼠のように汚かった・・・・それでも、生きていた。

離乳食は食べられず固形食になってやっとミルクが終わりになりました。
お水は給水器から飲むようになりましたが
固形フードやお肉が上あごの割れ目から鼻に入って腐敗し強烈な匂いがして、病院で取ってもらい洗浄してもらう日々が続きました。

とても可哀相で、なんとか治せないかといろいろ病院を探し、大学病院にも行きましたが、大体の手術の方法はわかっても、日本の本には何処にも記載がない・・出来ない・・・これが7年前の事でした。
でもあるお医者さんが「日本でなくても海外ならやったことのある医者がいるはずです。知り合いにメールで問い合わせていましたが、スイスのお医者さんが経験があるそうで、3日後に日本に来るので見てもらいましょう、犬を預からせてください」という電話があり、この先生に託しました。
その後1年半の間に何回も手術をし入退院を繰り返し、やっと一番大きかった穴がふさがり食べ物が鼻に入ることはなくなりましたが、まだまだ上あごの中ほどから奥までの細い穴は治っていません。
ご飯粒ような小さいものや缶詰は食べられません。


生きる為に食べる事が誤嚥を起し死んでしまう危険をもっています。

今でも自分でくしゃみをいっぱいして危険なものを鼻から出して、鼻の周りはドロドロの汚さですが、がんばって生きています。


フォータはものすごく弱い子です。
ご飯がまともに食べられないから  様子を伺い、自分が食べられるか大丈夫かと何度も確認してから食べます
その間に他の犬に取られてしまうこともあります・・取られても諦めてしまいます。
フォータの性格が弱いのではなく障害があるから弱い。
その上 社会性の大切な時を 家の中や病院で過ごし、社会性が全くついていません。
それで、他の犬に会った時、知らない場所に行った時、パニックになります。
ずいぶん練習しました。
しつけの先生に相談したり、いろいろ試してみました・・・
だから、フォータはいけない事を知っています、でも、吠えちゃう、騒いじゃう・・

年を取って固形が食べられなくなったら・・・と心配になって、また手術をとずーと考えていましたが 苦しい手術はもうやらないと決めました。

私はこの子を治すのではなく私が受け入れようと考え方を変えました。
そしたらずいぶん楽になった。

フォータの楽しみは 長い間の入院のときの唯一の楽しみだった、私の面会で抱っこされる事、今では短い時間の5分~15分程私に抱っこすること
走ってきて膝に乗りジーとして、気が済むと離れていきます

結局私は フォータになんにもしてあげられなかったと思う。
フォータは自分で食べられるものを食べ、のめるお水を飲み、一人で生きてきた気がします。
ただ私に出来るのは抱っこだけ。



きっと死ぬ時はフォータが自分で決めるだろう と思っています。

これからも生きれるだけ頑張って生きる と思っています、ひょっとしたらボストンよりルナよりずーと長生きするかもしれないよ

今日はいつもより長~く抱っこしようね


ながくなちゃった、つまらない記事でごめんなさい、読んでくださった方ありがとうございます。