ひまわりblog

愚痴や日々の出来事を書いていきます。

実家の話⑥

2021-06-10 22:45:00 | 日記

父の葬儀が終わり

あっという間に四十九日

納骨も終わりました


今後

いったいどうすればいいのか

悩みました


買い物や 家事などは

毎日手伝いに行きました

兄はいつも通りの感じで

食事以外は自室にいました


「毎日来なくても大丈夫よ」

そう母は言ってたけど

ほっとけないよ

心配だもん


 この頃から

同じ事を何度も聞いてきたり

買い物中に方向が分からなくなったり

突然家中に塩を撒いたり


もしかして 認知症?


専門医を探しました

でも どう言って連れて行こうか

しばらく悩んでいたら


母も自分が何かおかしい

そう感じたらしく

「私 おかしくない?」


いいタイミングだと思い


「自分でおかしいと感じたの?」

頷く母

「病院に行ってみる?」

そう聞くと

「お願い 連れて行って」

涙ぐみながら 母は言いました


病院に予約を取り

診察 検査

すぐに結果が出ました


「脳の萎縮が見られます」

「アルツハイマー型認知症ですね」


その後 母の病状は

急な下り坂を転がり落ちるように

進行していきました


夜中に家から出ていき

徘徊する事が何度もありました


生きた心地がしませんでした


市の社会福祉協議会に相談し

デイケアを利用しました

通常は

母のお世話だけしか出来ないけど

来てくれたヘルパーさんは

兄の分まで食事を作ってくれました

ありがたかったです


当初 要支援2でしたが

半年後には 要介護3へと悪化


近くの介護施設は

待機期間が5年位と言われた

何ヵ所探しただろうか

覚えてないくらい

見学させてもらって

話を聞いたり 聞いてもらったり

やっぱりどこも満室で

いつになるか分からない


ケアマネジャーさんから

まずは老健をお世話してもらい

3ヶ月入所 1ヶ月自宅

このサイクルで

特養が空くのを待つ事に…


もう少しで3ヶ月経つな…

帰ってくる準備しないと…


ところが

申し込みをしていた特養から

「お困りでしょう すぐ受け入れます」

との連絡がありました


受け入れしてくれた特養は

兄の病気の事や

暴力を振るったりすること

私1人では介護は難しい

これらを重く受け止めてくれて

優先して受け入れてくれました


これで とりあえず

母の安全は確保できる


私も少しは安心して眠れる


おかしなもので

安心したはずなのに

今度は


「これで良かったのか?」

「親なのに 自分は介護から逃げた」

「親を捨てた」

「恩知らず 親不孝」


考えない様にすればするほど

何かに追い詰められる感覚

どうしようもない恐怖


不眠症になりました


メンタルクリニックへ行き

先生に話を聞いてもらい

睡眠薬を処方してもらいました


薬を飲むと

昼夜関係無く眠くて

何も手につかない


これじゃあ だめだ

私も壊れてしまう


そう思い 睡眠薬をやめた


とにかく眠くなるまで

とことん起きていよう

昼間は絶対に寝るもんか!


しばらくは自分との戦いでした


母に会いに特養へ

毎日通いました

「こんにちは」

挨拶してくれる母


1年も経たない内に

私が娘だと認識出来なくなりました


悲しいというよりも


もう頑張らなくていい

思い悩む事も しなくていい

思い出も忘れちゃったけど

それでいいと思いました


勝手かもしれないけど…



帰る時間になり


「また来るね」

そう私が手を振ると

「は〜い また来てね」

母は笑顔で見送ってくれました





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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (kaeru)
2021-07-11 21:56:50
はじめまして。通りがかりでコメントすみません。私も母を老人ホームに預けたとき、親を捨てたと自分を責め続けました。そんなことない!と思っていても自分を自分で許すことが出来なかった。介護に正解はありません、人それぞれに出来る事が違うのです。どうか御自分を責めずに、自分の生活を大切にしてください。ご自愛ください。
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Unknown (himawari-carp)
2021-07-11 22:10:46
🍀kaeruさん

はじめまして。
コメントありがとうございます😊
kaeruさんも大変な思いをされたんですね。
介護を終えた今、勿論後悔もありますが、
母の安全の為、これで良かったんだと思うようになれました。
お気遣いありがとうございました☺️
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