ガイドクラブのミーティングがあり、
早朝からバタバタと家事を済ませ、
1時間半かけて、事務所へお出かけ
開始予定は9時。
近所には駐車場が無く、
ミーティング後は、食事を兼ねても出ると聞いていたので
あえて、電車で行ったんだけど、、、
ぎりぎり9時に最寄の地下鉄駅に着いたので、
少し遅れる旨、連絡したら
「まだ半分も集まってないからゆっくりでいいよ~」・・・
時間に間に合わないと思って焦って、トイレもガマンして
急いできたのに、
「ゆっくりでいい」とは、なんてこった・・・
ボーコーぱんぱんだしさ
走ったもんだから、ストッキングの足先、伝線いっちゃったし
おまけに汗まみれ
主婦が多いんだしさ、みんな朝は忙しいのに、なんで朝9時に
ミーティングなわけ?
中には神戸・奈良の人もいるらしいけど
ちょっとムカつき気味の私
ガイドクラブの事務所とはいうものの、
そこは社長の自宅。。。
半数以上は遠方のため欠席していて、
出席者は全員揃ったのが10時半。。。
ようやくミーティングが始る。。。
決算報告にはじまり、
シーズンオフの仕事を確保するために、
地方バスのツアーの仕事を受けようか
今後は取らないでおこうかとか
(催行人数が集まらないためのキャンセルが多いらしい)
地方バスの会員募集の仕事は、2泊3日で
よくある「○○の旅」とかいうキャッチフレーズの旅行。
その地方で、参加を募集して最低人数が確保できれば
催行されるツアーで、ガイドは現地で乗り込むという仕事。
広告やチラシでは、3ヶ月くらいの間に出発日が載ってますが、
あの出発日全て、催行されているわけでもないらしい。
しかし、ガイドは前もって確保する必要があるため、
向こう3ヶ月の
予定を入れられることになるんですが・・・
バス会社としては、あくまで催行予定となるため、
実際に、参加が催行する人数に達しなかったり、
気候的な(台風など)都合で、
キャンセルを言ってくることが多いらしく、
シーズンオフ中なら、
それも「ま・・・仕方ない」で済む話なんですが、
シーズン中にやられると、他の仕事は断ってしまっているので、
仕事に穴が空くわけで、
しかも、シーズンに請けた仕事に
キャンセルが多いということは、
せっかく入ってきた行きつけのバス会社の仕事を
逃すことになり、
その穴は埋められないというリスクを抱えることになる。
・・・ということが重なると・・・
バス会社は、数あるガイドクラブを自社に入れることになり、
必然的に回ってくる仕事が少なくなるのでは。。。という懸念もあり
その件に関して、どうするのがいいのか?が
今回の話の中心となった。
「いままで、繁忙期とそうでないときと、
それなりにみんなやりくりしてきているので、
あえて、リスクの高い地方のバスの仕事を入れなくてもいいのではないか?」
という意見が多い中、
いつしか、年配のガイドさんが話を仕切っていた。
(60代)「○○を取ってほしいのか、現状でいいのか
みんなの意見を言いましょう!はい!右回り!!」
(40代)「今までこうこうこうだったし・・・」と、
ナゼ自分はそう思うのか『理由』から先に話し出したガイドさんに
「理由じゃなくて!取ってほしいか欲しくないかだけ言って!
どうのこうのいう、意見は聞いてない!」
みんなの顔色が変わっていく・・・
どっちという結論も大事だけど、
どうしてそう思うに至ったのかという意見も大事じゃない
ガイドの仕切る中、切々と現状を踏まえた意見を言い出した
中堅のガイドに、ガイドは再び声を荒げた。
「意見はいいから、結論だけ話せって言ってるのよ!」
「結論もちゃんと言いますから、聞いてください!」
ガイド暦の長い60代
ここのクラブの筆頭ガイド40代
互いに意地やプライドがあり、引かない。
いやぁ・・・コワいですな。。。
ガイドクラブって・・・
意外と人の話を聞かない世界だったのね。
私の意見?
「ひかるさんは、入ったばかりだし、わからんやろーから」
ってんで、意見を飛ばされたので
巻き沿いにはなりませんでした
提案としての構想は持っていたけど、
そんなに仕事にも出ていない私が言った所で説得力はない。
「新人が生意気なことを!」って、
思われるのが関の山ですしね
ここはだまって、うなずきギャラリー
( ゜ー゜)( 。_。)ウン、ウン。。
結局、みんなの意見としては、
稼ぎ時に仕事の穴が空くのは困るので、
現状維持の方向で・・・ってことで、
リスク抱える地方バスの仕事は請けないということに
まとまったのだが・・・
すっきりしないのが、議題の提案をしてきた社長本人
理由は、「地方バスの2泊3泊の仕事を入れると、最低でも3日~4日は、『その人』に仕事の件で連絡しなくて済むし、他の仕事を取る上でも、“自分”がラクだから、できれば、地方の仕事を取りたい」というのである。
それならみんなに相談持ち掛けなくて良かったんじゃないの?
それこそ、社長の権限で
「地方バスの仕事請けますから!」と、
指針をはっきりさせた上で、
キャンセル対策を話し合えばよかったんじゃない
社長の意向が伝わらなければ、
周りはどう動いて良いかわかんないよ
結果は決まったものの、おそらく、彼女の中では
まだ未練が残っているんだろうな。。。
観光バスの需要も減り、専属の本勤ガイドを採用する会社も
今は、ほとんどない。
「ここ3年、ガイド採用ナシ」というバス会社も多い中、
ガイドクラブの存在は、
バス会社として「忙しい時」と「ヒマなとき」の
都合のいい使い分けができる便利なところ。
平たく言えば、「短期の派遣業務」と同じ。
ガイドクラブがバス会社に提示する報酬もマチマチで、定めはない。
より多くの仕事を確保するために「報酬値下げ」するクラブもあり、
バス会社も、経費削減のため、
そういったクラブに切り替えて行く方向にある。
景気は回復気味というが、
実情は、企業側の経営努力の結果が出ているだけ・・・
そんな気がしないでもない。
今回のミーティングは、そういう現実と・・・
アチコチでこなれたガイド集団は
口も達者なので、
「話し合い」と言う場で一触即発のスリルを味わってきました
ま、ケンカギリギリの話もするから、分かり合えるってコトも
あるのかなぁ・・・
ミーティングの後は、飲むわ食べるわの
大宴会で締めくくられました。
ガイドクラブって・・・
想像以上に
過激でパワフルな職場なのです・・・