留守番日記

職業は主婦。『留守番』が仕事。ジャンルを問わないほわぁ~んな気まぐれ日記。

加賀の国・石川県

2007-03-19 | 思い出バスガイド記
【石川県について】
(私の記憶なので不足もあるかと・・・
あと、平成の合併で記載している地名が変更されている所もありますが、
ここでは旧地名で紹介しています。
石川県の方、ごめんなさい
参考にしてください市町村合併情報
では石川県を紹介しますね^^

日本中部地方に属し、一般的には“北陸と呼ばれます。

《地形》日本海にのぞみ、南北に細長い県で、
“能登”と“加賀”の顔があり、
福井・岐阜・富山と接しています。

“能登地方”は日本海側に突き出た北半分で
複雑な海岸線をもつ石川さゆりさんの歌で知られる
《能登半島》と呼ばれるところです。

気候は知ってのとおり、冬は雪や雨が多いです。
「弁当忘れても傘忘れるな」と云われてます。
(この手のいわれは、雨の多い地方でもよく使われていますが、、、。)

 《能登のグルメ》
寒ぶり・・・日本海の荒波に揉まれた11月~12月の寒ぶりは
      身も締まり、脂ものってぷりぷりで、
      甘みもあっておいしい~(*^_^*)です。 

ナマコ・・・能登内浦のナマコでなかでも
      《くちこ》(なまこの卵巣を干したもの)
      《このわた》(三大珍味のひとつ。
      なまこからほんの少し取れる腸の塩漬け。

       好みは極端に別れると思いますがこの両者は絶品です。
       どちらも酒と相性がいいようで・・・・。
   (日本三大珍味・・・このわた、カラスミ、うに)   

カキ・・・・柴垣の天然夏ガキ
カキといえば月に“R”(September~April)の付く時期が
おいしいといわれますが、ここ、能登は
夏に食べる天然ガキが絶品です。
七尾湾に面したR249号の海岸沿いには柴垣や中島町など、
天然ガキを焼いて食べさせてくれるところがあり、
だいたい、1人前(10個?くらい)で¥1200くらいだったと
あとは、
あわび・さざえ・甘エビ・ズワイガニと海の幸満載です!
(フォアグラも!というウワサも、、、、。)
カキの焼き汁バクダン攻撃に注意!ですぞ

 《温泉》
能登にはさまざまな温泉がありますが、とりわけて有名なのが
【和倉温泉】・・・七尾湾に面した能登最大の温泉地です。
泉質は含食塩泉で効能は神経痛やリウマチ、切り傷等

【輪島温泉】・・・能登半島の日本海に面した温泉地です。
泉質は塩化泉でややぬるっとしますが、
これはお肌ツルツルになる美人の湯です。
効能は消化器系や皮膚病、心臓病等
 詳しい(正しい?)情報は↓    
             ↓でご確認ください。   
温泉事典
お車でお出かけの方は「千里浜(ちりはま)なぎさドライブウェイ」が
お薦めコース


もともと、普通の海岸だったところを、
ある観光バスの運転士さんが
「こんないいところ、ぜひ、お客さんにも見てもらいたい」と
バスを走らせたのが、始まりだとか。

北陸自動車道 金沢西または金沢東ICから能登有料で今浜ICで降りるとそこはCMの世界です。
千里浜ICまでの全長約8km 最大幅50mの砂浜のドライブコース。
海側には砂の車道が自然形成されていて、波打ち際をぶっ飛ばすのは気持ちがいいです(*^_^*)
一応、制限速度はあります。30だったか40だったか????
走った後は、愛車の手入れもお忘れなく(*^_^*)




夏には海水浴客も訪れ、ビーチパラソルの花畑の間を
車や観光バスが通る風景は、なんとも
不思議な感じさえします。
海は砂地の遠浅できれいなので、家族連れも多く、
海の家やレストハウス、付近には公共の施設や宿も
多数あり、北陸では知られた海水浴場です。

私はここが大好きで、何度も行きました(^^)/ 
沈む夕日がきれいです。
去年、台風の後に行ったんですが、
巨大越前くらげの残骸でバッチかったけど、
翌日にはきれいに片付けられていました。
(管轄団体さんの対応の早さに感激!)


わいわい羽咋プレイスポット

                  
“加賀地方”は能登半島の“付け根”から
日本海沿いにのびた細長い地形をしています。
「加賀百万石の城下町」の名で知られ、
金沢を中心に独特の伝統産業が息づいている歴史の街です。

日本三名園のひとつ、兼六園があります。
(残り二園は茨城水戸の偕楽園、岡山の後楽園)

ご当地ソングでは、北島三郎さんの「加賀の人」が、知られています。
また、霊峰白山からは手取川が流れ、
足元に広がる加賀平野では早場米の生産も行われています。
(白山:日本三名山のひとつ 残り二山は富士山、立山)

 《加賀のお土産》
カニ・甘えび以外は自分が食べるより
「お土産」のイメージしかないので・・・。

かぶら寿し・・・塩で漬け込んだ寒ぶりを、
        かぶらにはさみ、麹漬けにしたもの。

ごりの佃煮・・・ハゼの小魚の佃煮 

加賀麩・・・・・手まりやもみじ、さくらなどかわいい形のかざり麩

日本酒・・・・・米どころには美味い酒あり(^O^)/です。

伝統工芸品・・・輪島塗、九谷焼、加賀友禅、加賀宝生、金箔工芸など。

 《温泉》
代表的な【加賀温泉郷】片山津、山代、山中、粟津があります。
このうち、粟津は福井県に属します。
たくさんあるのでここで目の保養してください
         ↓
 加賀温泉郷        
社員旅行や慰安旅行の慣習のあったバブリーな頃、
「北陸温泉郷」はかなりの賑わいでした。
海の幸が堪能できる料理もさることながら、
「見る」「遊ぶ」も堪能できる北陸。

【( ̄b ̄) シーーッ!! のハナシ】
旅行関係者にとっては“おこづかい”が増える
「いい仕事コース」でした
バスで立ち寄ると お土産屋さん、市場、昼食場所、
観光施設等ではいくらか“袖の下”?の
臨時収入が期待できるからです。
(実際のところ、連れてきてくれてありがとうの意味だと思われます)

もらう金額は立ち寄る場所にもよりますが、
北陸1泊コースで、お昼、観光地(土産屋ありのところ)
と、2日間にわたって4~5ヶ所立ち寄れば、
だいたい、ガイドで1万くらい。
運転士さんで1.5万。添乗員さんは(おそらく)もっとです。
北陸と石和(山梨)のコースはこの臨時収入の額が、
他のコースよりズバ抜けていたので
この2コースが付くと、喜んでいたことを想いだします。

観光バスも需要が薄くなってきたので、
現在も「おいしい」収入があるかどうかは謎ですが。。。

私の勤めていた観光バス会社の求人情報を見たら、なんと、、、
高校卒の募集はなく、最終学歴「短大卒」となっていました。\(゜ロ\)ナント

これも「時代の流れ」ですねぇ~、、、。

甲子園

2006-08-09 | 思い出バスガイド記
夏の青春舞台

全国高校野球 
熱闘!甲子園
6日から始っていますね


甲子園、今年で88回を迎えるそうです。



甲子園といえば、思い出すのが
応援バス


学校関係者・地元応援団を乗せて、甲子園へ向かう
日帰りバスなんですが、

対戦の時間に合わせて、地元を出発するんです。

第一試合だと、私のいた地域からだと 朝7時くらいだったような。


当時は、バスにもカラオケはあったんですが、
ほとんど使うことはなかったですね。


何してたかって?

音楽かけて、のんびり移動って感じだったかな?


今は、バスのでもかけながら、
他校の試合を観戦しながら、甲子園に向かうんでしょうね




新人の頃、地元岐阜県の応援関係者を乗せて
甲子園に行きました。


その日の対戦は県岐阜商(以前は“県岐商”と呼ばれていました)

久留米商業。

久留米といえば、私の故郷である福岡の学校。



故郷福岡との対戦と知っては、
野球に興味のない私でさえもさすがに
アルプススタンドに向かいました。

外野席は入場料無料なんですよ




で・・・

入った外野席は、県岐商側・・・

地元の学校は応援しなくっちゃだし、
福岡の学校も応援したい・・・


結局、両方応援したんですけど、

最初のうちは、
県岐商側のアルプススタンドだったこともあり、
福岡側の応援は、控えめにしてたんですけど

試合が進むうちに、だんだんと  が入り・・・ 

いつの間にか・・・

県岐商がヒットを打てば
「やった~!!」


久留米商業のナイスプレーに
「よっしゃ よっしゃー!」
絶叫していた。



はっ! と気が付いて隣の人を見たら・・・


(;¬_¬)・・・なんじゃ、コイツ・・・的な視線。。。


しまった・・・

ここは、岐阜側の応援席だった・・・


その後の応援は、
静かに心の中で歓声をあげる観戦となったわけで。。。


このときの勝敗は忘れましたが、

バスの駐車場は、当時からアイドリング禁止だったので、
メチャメチャ暑いバスの中で、汗をだらだら流しながら
お昼ご飯を食べた記憶だけは、残っています


どこか涼しいところに食べに行けばよかったのにって?


当時(20年前)の甲子園のバス駐車場周りって、
ホルモン屋さんだらけでね・・・
コンビニも無かったんですよ。

まっ昼間から、ホルモンは・・・ね(笑)
今なら、行っちゃうかも

でも、飲みたくなっちゃいますね(笑)



以上、私の甲子園の思い出でした






さて・・・

今日の第一試合の県岐商智弁和歌山の勝敗がついたようです。


智弁和歌山(和歌山) 4-1 県岐阜商(岐阜)


健闘むなしく、県岐商は破れたようです


よくがんばったね


また、来年の出場めざしてガンバレガンバレ



ちなみに・・・

《甲子園球場の名前の由来》
完成したのは、大正13年8月1日。
この年は、奇しくも、十干、十二支のそれぞれ最初の
「甲(きのえ)」と「子(ね)」が60年ぶりに出合う年で、
縁起のよいこの年にちなんで、
この付近一帯を「甲子園」、
野球場を「甲子園球場」と名づけられました。



《甲子園の土》
当時はこのあたりの浜の砂を使っていたらしいんですが、
白球の見えにくい「白砂」であったため、
を混ぜようということで、初めは淡路島土を取り寄せ、
まいては、滑り込み具合を実験したり、ボールの跳ね具合をみたり・・・

試行錯誤の結果、黒土と白砂のブレンドを使うようになり、
現在は、黒土は国内・白砂は中国福建省のものを使用しているそうです。

確か、私が現役のころ(20年前)は、砂に関しては、
鳥取砂丘の砂だったように記憶してます。


季節の雨量と陽射しを考慮して、
春には砂を多く、夏には黒土を多くし、
良いプレーができるよう、グランドキーパーによって
常にいい状態のグランドであるよう配慮されているんですって。

様々な人たちの努力の上に成り立っているってことなんですね

負けたチームが甲子園の記念にと、
土を持ち帰る映像が映されますが、

最初に持ち帰ったのは誰?
1949年の夏の大会で
小倉(福岡)が準々決勝で倉敷工(岡山)に負けた後、
小倉の投手であった福島一雄が
甲子園の土を拾って地元に持ち帰ったのが第一号と
いわれていますが・・・

じつは・・・

1937年 決勝戦終了後に、惜しくも準優勝となった熊本工の投手
川上哲治(元巨人監督)が
甲子園の土をユニフォームのポケットに入れたのが元祖なんだそうです。



そして、全国中等学校野球として始まった高校野球の
第一回目は 1915年(大正4年)
京都二中(京都)が優勝しました。


その後、米騒動(大正7年)や第2次世界大戦(昭和17~20年)で
中止された時期もありましたが、
夏の風物詩ともいえる高校野球は

今年で88回を迎えることとなりました。



今日で開催4日目。


優勝校が決まる20日まで あと 11日


白球追う球児たちのドラマから目が離せませんね

乗務員の楽しみ(^.^)

2006-07-14 | 思い出バスガイド記
(-b-) シーーッ!! ですぞ(笑)


お客さんは、旅行 でルンルン

仕事をしている乗務員には楽しみがあるの?


あるんですよ~・・・

っていうか、あったんですよ~ の話です。


バブル極めていた時の話なんですけどね

そんな、 ウシシ の話です


お客さんがバスを降りると、

やれやれ とばかりに
出発までの待機時間は、私達にとっては、

ひとときの パラダイス 


観光バスなどが立ち寄るところには、

乗務員休憩室 たるものがあって

たいがいの乗務員は、ここでゆっくり過ごします。


高速道路などのSA・PAにはありませんが、

道の駅やが立ち寄るお土産屋さんなどには
必ずと言っていいほど、乗務員休憩室 があるんです。


一般客立ち入り禁止の 
乗務員 専用 の休憩室です。



近年は、お茶くらいは置いてあるところもありますが、

私が現役時代の頃(20年前)は、


食べ物や飲み物デザート
サービスで置かれているドライブイン
少なくはなかったです。




朝が早いので、朝食を食べてくる人はほとんどいないので、
一般道などのドライブインで休憩する時とか、

帰りの立ち寄りには、
だいたい15分~20分くらい、

お客さんのため に
休憩時間をとるわけですが・・・



お客さんを降ろしたアトは、

“乗務員休憩室”にダッシュ!


そこで、朝食とか晩ご飯を食べたりします



どんな感じかというと・・・


“おふくろ食堂”みたいな感じかな?


棚に、いろんな種類のおかずが

ずら~ っと並んでて、

好きなだけ、自分で皿を取ってきて食べるんですよ


もちろん・・・・・・・



タダ 



15分あれば、十分胃袋は満足状態になります(笑)


サラリーマン・営業さん・自営業さんは、

早メシ ・早ぐ  
あ・・・いや・・ アトの方は、こっちに置いといて


・・・と、よく言いますが、

そういう 得意技 は、乗務員も “持ち合わせて”ますね



体力使うので、3~4皿は、ぺろりと平らげます






たらふくご飯をいただいた上に・・・


今ではほとんど ナイ らしいですが、

「立ち寄ってくれて、ありがとう」  的な


数百円~1000円単位で

袖の下 (?)まで、いただいちゃったりして


観光バスなどの団体客が、入ることによって、
店側は、多少なりとも 売上げ が出るので、

ドライブインの立ち並ぶ国道沿いは、
乗務員に対して、

「寄ってくれはったら、こんなんさせてもらいまっせ~」的な
サービス合戦を繰り広げています。


ドライブインに限らず、観光地のお土産屋さんや、
海産物の店・宝飾店でもそうです。

そういうところでは、手土産 などもイタダいてました


私達の会社では、

「どこどこに行くと、小遣いが増える」 と、

そのコースの仕事が入ると、思わず ニンマリ  の
コースがあってね。


そのコースとは・・・


北陸 (若狭・北陸温泉郷・能登) と

石和 のコース。

お客さんからの特別な希望がない限り、
立ち寄る場所は、決まっているので

石和のコースでは、

 ワイン工場 
 ワイン数種類& 1000円

 果物狩り 
 ぶどうや桃・梨&ぬいぐるみ& 1000円
 
       (↑なんでぬいぐるみをくれてたのかは、謎です)

 昼食ドライブイン 
 宝刀鍋の食材セットか名産お菓子と 1000円
    

 宝飾店 
 タイピンやネックレス
  私は、エメラルドのタイピンと水晶のペンダントや
ガーネットのネックレスなどいただきました(*^_^*)

土台が、シルバーなので、そんなに高価なものではないんですが、
飾り物 を貰うのは、嬉しかったですね~

あ、そうそう。

ここの装飾品店では、 3000円 頂いてました

ちなみに、うちのガイドさんがここの店の
 になりました



石和といえば、 昇仙峡

ここのお土産屋さんでは、水晶のキーホルダーと 500円




北陸でも同様の“臨時収入”があり、

干物や甘エビなどの海産物、輪島塗のお箸や重箱・・・

独身で、寮にいるガイドにとっては、
重箱は、あまり嬉しくなかったですけどね(笑)



そして、旅の終わり・・・

トドメが、一般道のドライブイン。



200円~1000円くれるところの中で、

ドライバーさんは、 わざわざ 後者のドライブインに

立ち寄れるよう、道を選んだり。


ま、これはあくまでも 帰路のコースにもよりますが・・・。



“袖の下” で、 私達ガイドが1000円貰うとします。


ドライバーさんは、約、倍の2000円

添乗員は、さらに・・・

その  が懐に入る。


宝飾店で私達が3000円もらって喜んでる 以上 に

ドライバーさんは、5000円。

添乗員は、1万円以上の収入があるわけで・・・




有名ホテルや旅館に泊まらせてもらい、美味しい料理や
堪能した上、
臨時収入 まで、入るんですから、

石和・北陸の仕事が付くと・・・



いいなぁ・・・・・・と羨望のまなざしを受けます



両者のコースは、“石和”“北陸”と呼ばれず、

15,000円コース とか

20,000円コース と言っていました。


「明日、どこですか~

「おおぉ~明日は、15,000円コース やぁ~」



・・・・・ってな風に



この二つのコースから戻ると、
財布の中 は、潤い
 土産 もどっさり 




・・・あれから、20年

 
激安ツアーや、海外志向
不況による慰安旅行などの会社行事の激減で、
観光バスを利用した旅行もすっかり減ってしまった現在は、
もう、昔に味わった オイシイ 思いはなく、

はるか昔の 思い出話 になってしまいました。



現在は、立ち寄り所やドライブインでの

臨時収入 は、ほとんど無いものの、

油とり紙や手袋(乗務員用)などの 実用品 など
いただける所もあるらしいです。

遠足や修旅しか行ってない私は、未経験ですけど・・・

あ、でもこないだの日曜の酒造見学では
冷酒の詰合せもらったナ




な、長くなりましたが・・・(いつものこと?)





ドライブインでの“袖の下”は、

高速の入り口までは、一般道を通るのが当たり前だった時代・・・。

現在のように有料道路も
名神・東名に向けて網羅されてなかったので、
利用客確保のための  だったんでしょうね




昔は ヨカッタ・・・



・・・そういうお話でした。   まる。

ガイドって、運転士と “デキ”てるの!?

2006-06-19 | 思い出バスガイド記
「昔、バスガイドしてたの」 


こういうと、必ず 開口一番 に



「 ガイドさんと運転士さんって、
一緒に 寝てるの?」

とか・・・

「 デキ てるの 」



こう聞かれます。。。



 (・△・;)エッ・・?



んなわきゃ、ないっしょ!


「でもさ、運転士さんの部屋から、
ガイドさん出てくるの見たって人が・・・。
しかも  」 に・・・


そうね・・・

運転士の部屋から、ガイドが出てくりゃ~
誰もが、(;¬_¬)・・・アヤシイ・・・って思うよね。


でも、これはこの業界、
当たり前のコト なんです



泊り の仕事に出ると、

だいたい宿に着くのが、夕方4時~5時ごろ。。。


お客さんが宿に入ってから、
バスの掃除をして、明日の出発の準備を済ませ、
私達も部屋に入ります。


この時、宿のフロントに
翌日配るためのお茶用 に、お湯を入れてもらうために
ポットを預けるんですよ


お客さんはチェックインしてから、
 で疲れを癒し、
 宴会 が始るのが、
6時~半くらい。

私達は、お客さんたちが  に入っている間にの掃除。
宴会時間頃に  に入り
食事は、 朝・夕 とも、
宿側の指定(お食事処や別室など)がない限り
運転士さんの 部屋 で取ることになっています。

私達の部屋は、
同じフロアでも、端と端とか
2階と3階とか 離され てることが多いので

運転士の部屋に、ガイドが向かうんです。



この食事の時、
規則では、 制服着用 で、浴衣禁止。


渋滞でバスの到着が遅くなり、
すぐの食事!って時以外は、

みんな私服の部屋着で運転士の部屋に向かいます。


だってさ、 せっかくに入ったのに、

わざわざ 制服着る?

夏だと、汗かいてるし、やなこった だよ


それに、ただでさえ 目立つ 制服なのに、
そんな服で、ホテルの中、ウロウロなんてしてたら

「あ!ガイドさんだー!」 って
見つかっちゃうじゃないのさ


やっかいな モノ好きな お客さんに見つかると、

部屋に尋ねて来られたりして
大変なんスから

宿側も、お客さんに「ガイドさんの部屋は何号室?」と
尋ねられても教えないし、

私達も、見つからないよう、細心の注意が必要

宴会中にもかかわらず、ウロウロしてるお客さんと
バッタリ出会ってしまった日にゃー、

「部屋どこ?」

「一緒に宴会しない?」

・・・と、お誘いを受けることもしばしば。

仕事が終わっても、“仕事”です。


制服だなんて、とんでもないっちゅーの

運転士の部屋にたどり着くまでは、まるで

忍者ごっこ っすよ。。。

┃柱┃_・)ジー


苦労してたなぁ・・・

それに運転士は、たいがい浴衣姿で、


100%くつろぎモードですもん


・・・で、食事の時には、飲み物 が、サービスされるので

を、頼み 
美味しい料理を楽しみます

泊りの勤務 は、なんてったって
これ が、楽しみ


気の会う運転士との食事だと、
翌日のコースの打ち合わせなどしながら、
会話もはずみ、たのしい 時間 を
過ごす事ができるんですけど、

天敵 の運転士との
“こういう時間”は、 バツゲーム に近いモンがあるそうで、

 無言 で、そそくさと食事を済ませ、
翌日の出発時間に合わせて、食事時間を決め、
さっさと、自分の部屋に戻るんだとか・・・


私は、幸いにして、バツ の経験はないんですけどね


ま、中には 会社にナイショの
 も、いたりなんかして
楽しんでた乗務員もいたでしょうけど

当時私は、18・19 の若き乙女


運転士といえば、オジン しか
いないから、まったく、興味ナシさ

食事が終わると、自分の部屋に戻って
翌日の準備をし、もう一度  でのんびり


このときに、お客さんと 遭遇 することは
結構ありましたけどね。

ある先輩の話ですが、、、

一生懸命身体を洗っていた時・・・・


なにやら、視線 を感じ・・・・


上を見上げると・・・・


Σ( ̄ロ ̄lll) ガビーン・・・・


男風呂の塀をよじ登り

オンナ風呂を物色する男性客が一人・・・


キョロo( ̄ー ̄=  ̄ー ̄)oキョロ


そして・・・・目と目があった・・・

 ヒエー


その デバガメ 男は、

バスの客だったとか・・・


翌日は、仕事がしにくかったそうな


今はそうでもないけど、

昔は、露天風呂で、男風呂から女風呂が覗けるような

仕組み になっている宿が多かったようで・・・

私の知っているホテルで

女風呂から男風呂が 見下ろせる という

“あだ討ちの湯” なんてな、露天風呂もありましたけど、

はっきり言って、うれしくないですな。ありゃー

ここ関西では、和歌山・勝浦温泉の 『ホテル中ノ島
なんかが、そういう “作り”になっていますが・・・。




そして・・・・・
就寝前の  を済ませると、
自分の部屋 で、 となります。


で!朝は化粧も済ませ、 制服 に着替え、
部屋を整え、荷物を持って出発の準備をしてから、

運転士の部屋 に
朝食を食べに行くので、

食べ終えた後、運転士と一緒に部屋を出る時に

偶然 見かけたお客さんは・・・

オオーw(*゜o゜*)w ・・・と、なり・・・


運転士 と ガイド は一緒に・・・


って、ことになり、

( ̄- ̄ 3)ヘ(▽ ̄*) ミミカシテ…


~ヘ(´ー`*) ミチャッタノヨ…


・・・と、 余計なウワサが 広がった のではないかなーっと

私は、思うんですけどね・・・



ま、朝に 運転士の部屋から2人して 出てくるのを見たら、

(;¬_¬)・・・アヤシイ・・・って思われても仕方ないとは

思うけどさ~


どうせ なら

イケメン の運転士の時に、
カン違い してもらいたいってモンだわさ


ヨレヨレの おっさん なんかと

意味なく、 にさせられたんじゃー

なんだか ソン した感じだよ・・・


イケメン運転士か・・・・

いなかったし、

いねーだろうなぁ・・・・・・・・・・・・・


しかし、御多聞にもれず

運転士&ガイドの組み合わせで

結婚 した人もいるにはいるのよね


私と同室だった同僚もそうだったけどね

離婚調停中で別居してた運転士だったんだけど

カミングアウトされた時は、

「なんで」と、

猛反対  したけど、

ちゃんと、ハッピーエンド を迎えられ

今では、21歳の長男を筆頭に
 3人のだんご にも恵まれ、
         ↑三兄弟
  
幸せな家庭を築いてますけどね



そういや、正月以来話してないな・・・

久しぶりに声でも聞くかな 

 


とりあえず・・・・


乗務員は 同じ部屋 に寝ているって思っているひと・・・


誤解だけは

取払っておくんなましな・・・・・・・ 


車外マイク

2006-06-14 | 思い出バスガイド記
「みんなの “お弁当箱”には、ナニが入ってるのかなぁ??」 


 「おにぎりぃー!」 
 「ウィンナ~!」 


「みんなのだぁーい好きなおかずが、たーーーーっくさん入ってるねぇ~」 



「それじゃ~ 
“お弁当箱のうた”  
みんなで歌いましょうねぇ~」 


 「これっくらーいの、おべんとばーこにぃ~・・・」



・・・・・・ん?σ(^_^;)?


子供達の反応がイマイチ・・・・



前の席に座ってる子は、一緒に歌ってくれてるのに、

中央から後ろ の子は、




・・・・・・・・?(゜_。)?(。_゜)?  ナニ?

・・・・・・・・('_'?) キョトン・・・



あれ?お弁当箱の歌、知らない???



いやいや、そんなハズはない

みんな同じ 年長さん組 


「後ろのお友達~、
おねえさん 
の声、届いてるかな~?」



「きこえなーい」     


・・・ボリューム足りなかったかな?


マイク音量を、

おもいっきり
上げて 再度挑戦

「さぁー、今度はきこえるかな~ 





 「はぁ~い」



よしよし・・・


「じゃぁー元気よく、“お弁当箱のうた” 歌うよ~!」




これっくら~いのぉ~っ!



 もしもし?


  え?・・・・σ(^_^;)?

背後からドライバーさんの声 


「なに?」



 「スピーカー・・・ ・・・・・」



     


・・・・・・・・・・・・・・・・・・




どうりで、後ろの席の子の反応が
イマイチだったワケだ

私も、車内の自分の声が“聞こえにくいなー”とは
思っていたけど・・・


そーゆーコトだったのね・・・ 



そうです・・・

その日は、 “じゃりパック” (幼稚園の遠足)


休憩場所で、イタズラ好きの


【九州愚連隊】 が


スキを狙って、ガイドマイク  のスイッチを

『外部』にしてやがった・・・


当時、その“テ”のイタズラが、流行ってたので、

みんな、休憩でバスを離れる時や、
自分のバスに、みんなが集まり、散ったあとは、

注意 が必要だった。。。


そうだった・・・うっかりしてた・・・・


外部マイクになってるとわかり、
すぐにスイッチを切り替え・・・

無事に お弁当箱のうた を園児たちと
歌い終えた私・・・


外部マイクの切り替えは、どっか広いところや
人が大勢居るよころでの『集合』なんかに
使うためにあるらしかったけど、

「使った」という話は、聞いたことがなかったが・・・



まさか、自分が
 “使っていた” とは・・・



それにしても・・・・・


信号待ちの車の中で
「今日は契約とれるかなぁ~ 」と
仕事のことを、ボォ~っと考えていた営業マン。 

「今日のおかずは、何にしよ 」と
スーパーに向かってたかもしれない主婦さんたち・・・

「あそこの店の“どらやき”が美味しいんだよ~」と
いそいそとお出かけ最中の
近所の、じーさん・ばーさん


突然の・・・





これっくらーいのぉ~

の声に、

ブッ 飛んだだろうな・・・



その“節”は、ども おお騒がせしました 





仕返し?


もちろん、別の日に しましたさ


彼女は、車庫に着くまで 

車外マイク  で

陽気なウグイス嬢 やってました。   とさ

ちなみに、“仕事”には影響はなかったらしいです。

どうしてって?

彼女、地声 デカ かったから

いやぁ~、災難 は身近にあるモンですな・・・(-。-)y-゜゜゜

クワバラ、クワバラ・・・


バスガイドのシーズン・オフ ②

2006-06-10 | 思い出バスガイド記
初めてお越しの方、
バスガイドのシーズン・オフ ① から読んでいただけると、
話が早いかと・・・(*^_^*)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


838・山下智久 ・天クリ ・○○(日勤)
 バスナンバー ドライバー名行き先 ガイド名
           まだ、使うか~(笑)
  

・・・と、書かれてあることが多くなる 12月

前回、『バスガイドのシーズン・オフ ①』で紹介した

楽しい♪楽しい♪ 行事のほかに、

この時期の 日勤 には
天クリ という
年末恒例行事 がありました。

“天クリ”ってなに?

クリーニング
のコトなんです。


どこの天井?


車庫待機になっているバスの天井です

そう・・・バスの大掃除 なのです 

この手の勤轄表を見た、ガイド連中は・・・

「ひえ~!天クリ~! と言って、
後日の仕事場となる、バスの 下見 に行ったりします。

“どれだけの掃除量”になるかどうか・・の下見です。


バスの内装は、車種によって、様々・・・

座席びっちりのロングタイプから、オーソドックスなカスタムタイプ
25名乗りの小型、豪華内装のデラックスサロン、2階建てバス
車椅子専用の座席のないバス・・・etc

その仕様によって、仕事量が違いますから~

“天クリ” は、文字通り

天井の雑巾掛け をします。
今は、禁煙にしてるバスが多いですけど、
当時はそうでなかったので、1年もすると
天井は、 ヤニ で、汚くなっています。

自分のバスなので、ドライバーも、必死に拭きます

車内に脚立をセットし、位置を変えながら
天井をきれいにしていくんです。。。

上を向いての作業は、かなり キツイ 


“天クリ”の 乗組み になった私達は、その他に

 灰皿の清掃。
      灰皿を全て取り外し、洗剤を溶かした水に漬け、
      歯ブラシできれいにしていきます。
      (結構、隅にコテコテにこびりついてます)

 座席シートの取り外し。(天気のいい日)
      “おしり”位置にある部分を、カパッっと外し
      埃をはたいて、日干し。

 背もたれ部シートの枕カバーをはずして、乾拭き

 シャンデリア拭き。
      シャンデリア土台、ぶら下がってる小さな“玉”を
      一個一個、ピカピカにしていきます。
      (デラックスサロンカーに、当ると最悪です)

 窓掃除。
      普段やらない“サン”の部分です。
      (隅には微量ですが、細かい砂がこびり付いるので
       楊枝や歯ブラシで、きれいにします。)

 運転席まわり。
      ギア・ブレーキ・フットペダルなどの足回り付近と
      メーターなどの計器盤、オーディオ機器など、
      埃が溜まってそうなところを入念に掃除。

   きれい好きな人のバスはいいんですが、、、
   毎日、出庫前や入庫後に私達が掃除・整頓してあげてるにも
   かかわらず、汚くしてるドライバーもいるので、大変です。

 あと、細かいこともろもろ・・・


洗剤は、業務用を薄めて使うんだけど、
これが、手アレするんだわ~
かといって、 ゴム手袋 してたんじゃー、
指先の自由が利かないし

素手で、狭いところに手を入れたりするので
終わる頃にゃ~ アチコチ傷だらけ さー



あと、ドライバーは、

工場の人と、バスの整備やメンテナンスをしたり、
バスに念入りにワックスかけたり、
トランクの中の掃除などをしています

まぁ、義務なので、出庫前の基本点検整備は毎日、
きれい好きなドライバーは、仕事の休憩中にでさえ、
チビチビとワックスを、かけてはりますが。。。

きれい好きなドライバーは、私達ガイドが
休憩中なんかに、シートや壁を拭いたりなんかすると
とてもご機嫌がよろしいです
(次の乗り組みが、楽しくなります




おそらく、家では

灰皿ひとつ動かさない ような人も

天クリ では、腰や肩・腕を揉みつつ
新年の準備 をしています。

奥さんに見せてあげたいくらい


こうして、お客さんを乗せるバス は
乗務員の愛情こもった手作業によって

1年の  は、きれいにされ、
装飾品の不具合も整備され 
快適かつ安全・清潔な状態で

また、新たな1年 を
迎えるわけなのです。 
       
こういう、 当たり前 の作業こそ、

すごく 大事な事 なんですよね




ま、20年前の話です・・・

現在もやってるかどうかは、  ですが

バスガイドのシーズン・オフ ①

2006-06-10 | 思い出バスガイド記
観光バス業界には 集客率や稼働率の下がる 
シーズンオフ という “閑散期”があります。


この時期は、 こんなにあったの!? 
というくらい、車庫にはバスが ズラリ 
               



観光バスの シーズンオフ というのは、

地域によって、まちまちですが
私がいた地域は、師走12月~3月が、
それにあたりました。
業界では、7・8月もシーズンオフになるところもあるようですが、
幸い、宗教関係の連日の大量輸送や子供会が多かったので
“準シーズン”という感じでした。

シーズンオフは、全く稼動しないわけではありません。

自社企画の 会員募集のバスツアー や、

冠婚葬祭の輸送、研修等の輸送   

空港送りダブル・トリプル  
(送込のみの、午前中終了という楽勝のものもアリ)

閑散期を狙っての旅行団体
(閑散期は、バス代安いでござんす)

まれですが、公共の交通機関を使ってツアー入りする
芸能人の移動だとか・・。
(まれといいつつ、3回ほど乗りました)

それでも、 フルシーズン のように、

週1回の休みに 「目が腐るほど寝た~い」 と
思うほどの 仕事量ではないんです。 


そんな時期、ドライバーもガイドも
ナニをしていると思います 

毎日、“有給”

まさか (それだとうれしかったかも


新たなる次の コース に向けて、研修もするんですが、


私達の会社には、 12月 の半ばになって、

点呼場に勤轄表を見に行くと・・・・

838・山下智久・天クリ・ひかる(日勤)
 バスナンバードライバー名 行き先 ガイド名
   

・・・と、書かれてあることが多くなります。

名前の横の 日勤 とは、

いざ! ってときの緊急交代に備え、
待機 状態でいる勤務のことです。


朝、9時に制服で事務所に出向き、点呼場で出勤点呼を受け、
そのまま、寮に戻り、私服に着替え
(原則は制服ですが、制服のままの人はだれもいません)

自習室で、勉強します(ま、食堂ですが) 
(一応、そーゆーコトに・・・

12時~ 自室での待機OK
(各自、部屋で思い思いに過ごしてます)

・・・で、4時まで 寮内にて 拘束 され、

4時に 終業点呼を受けると、自由時間 なので、
クモの子散らしたように、一斉に
外出 します。


そして、この 12月 には、
楽しいイベントも催されます。

23日頃・・・ 系列ホテルでのパーティ

朝から美容院にセットに行き、
めいっぱいおしゃれして、出かけます。

このパーティには、営業所の人・ガイド・ドライバーはもちろん、
本社・子会社の社員・系列旅行代理店の人たちも参加するので、

結婚に憧れる独身ガイドは、
ある意味 人生を賭けた日 なのです。

そりゃ~ ガイド7年生あたりの諸先輩方の
気合 の入れようは、ハンパじゃないです。

セクスィ~なチャイナドレス、胸の大きく開いたカクテルドレス。。

「その格好で、どうやってここまで来たんですか」と
質問したくなるような ゴージャスな イデタチ・・・

この日ばかりは、日ごろ マーク していた
代理店の添乗員や事務系の人に 
必死の アプローチ合戦会場 と化します。

このパーティで、 になったガイドは多いです

なんせ、世間においての 出会い が少ないですから

お客さん?

そのパターンもありますが、“お友達”系で
終わる方が多かったんじゃないでしょうか・・・わが社の場合。


そして・・・・・!!

いつも、門限 に縛られている寮生にとって、

1年で最大の楽しみの日 がありました



通称:シンデレラの日 


このシンデレラの日は 12月24日 


そう、ご想像通り

いつもは門限が 22:30 だけど

この日だけは 24:00 が門限に

“日勤”ガイドは、夕方から・・・
“公休”ガイド(いわゆる、お休みの日)は、朝から出かけて

1年で一番、
寮内人口が少ない日 となります。

門限12時ですから~

の彼と過ごす人・・・

寮生同士で飲みに行く人・・・

街に出て、ショッピングや映画を楽しみに行く人

同県内の人で、
家族や友人とクリスマスパーティのひと時を過ごすために
地元や実家に帰る人

それぞれに、シンデレラの日 を楽しみます


そして・・・・・
どこにも出かけず、寮母の話し相手をしている人も・・・

まぁ、翌日に仕事が入ってて、
朝早いとかそういう理由の人もいましたけど


でもね、この シンデレラの日 には、

ある “伝承” があって・・・・・


その “伝承” とは、

翌年2月に辞めるガイド が、多いというもの。


さーて、どうしてでしょう

ヒント: 翌年の9月は出産ラッシュ


そうなんです・・・・


できちゃった~!   です。



私の退職月は 3月 ですが、
私も “伝承者” です

しかし、この“伝承”に勝る 
武勇伝 をお持ちの先輩がいました



1月のある日・・・
公休で寮にいた私は、お昼ご飯を食べに食堂に行きました。

そこに、1年上の先輩が2人。。。

・・・・

なんか、おなかの辺りが・・・

恐る恐る聞いてみたら

なんと  5ヶ月  
ヒエー

遅れてるなぁ~とは思っていたけど、
不順だったから、わからなかった・・・って・・・

12月は、確かバスに乗ってたような・・・


ヤバいっすよ~、先輩~


その先輩の ご懐妊 のウワサは、ドライバーの間でも
「○○の制服のスカートのシワの寄り方が変」とか
「顔つきが変わった」・・・などと、ささやかれていて、 

ほんと!? と思っていたんですが・・・

本当でした

その先輩は1月の終わりに無事

円満退社 されていきました。  とさ


いやぁ~、、、

普段、スケベェ な目でガイド見てる 
タダのおやじ と思っていたが、
その“目”が、お見通ししてたなんて・・・

オドロキでしたわ~・・・




うちの会社と同じ 
シンデレラの日 
のような開放日のある寮生のみなさん


くれぐれも、お気をつけアソバセ・・・


道場研修 

2006-06-07 | 思い出バスガイド記
現在、仕事復帰し、現役のバスガイドでもありますが、
これから読んでいただく内容は・・・

21年前の、バスガイド時代のお話です。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

《思い出バスガイド記》久々の、更新です




私達の会社では、毎年冬・・・しかも 真冬 に、


名鉄道場 たる、研修がありました。

主旨は・・・・
《人として、仕事人としての自己向上と啓発》 
だったように思います。
(なんせ、20年も前のことなもんで・・・(^_^;)


確か、1月末~2月初め頃だったと思いますが・・・(^^ゞ

この時期は、12月からシーズンオフにはいるので、

仕事に出ない、待機 のガイドがたくさんいます。

シーズンオフとはいえ、一応仕事もあるので、
新人ガイド は半分づつ

道場に送り込まれ ます。

入社した翌年のその時期に、 道場研修 が催されるわけですが・・・


道場には、関連会社のバスガイドも、地方から参加し、

バスガイドだらけ になります。


当時、その数は100名を越えていましたね~

岐阜県と愛知県の間、木曽川の淵に、
その 道場 はありました。

日程は、3泊4日。

もなければ、
 ・ (-。-)y-゜゜゜ は、もちろん NG です。
(入社1年未満なので、当然、未成年 ・・・)

 なども、当時はありませんでしたし・・・

周りは、自動販売機もない、自然に囲まれたところでした。


ガイド軍団は、6人・1組の部屋に分けられ、
その後に行われる、さまざまなディスカッションやロープレでは
グループ毎に、研修をすすめられていきます。

内容は・・・・・・・・・・


初日 は、各社から集まったということで、

研修内容のレクチャーや注意事項を受けた後、

自己紹介やアピールタイム。

一人3分の割り当て時間。


ガイドだけあって、みんな よく しゃべります 

まぁ・・・ 基本的に、しゃべる商売ですから
しゃべれないガイド は、いないと思いますが・・・

2日め以降 は・・・・・


6:00 起床 

部屋の布団を上げ  部屋を整え、身支度。

道場内の清掃・・・
雑巾掛けです。
長い廊下を、前かがみになり、両手で雑巾を押さえ、、、


だぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ! と、
一斉に走ります。

なんせ、真冬 。
じっとしていると凍るくらい寒いんですから、
おのずと、みんな 必死 に動いてました。

掃除が終わると、朝食。

“道場” らしい 食事でした。

食事が終わると、少し休憩があって、
各々、つかの間の休息を楽しみます。。。
(食後の一服がぁほしい~

9:00

座学研修 


ガイドの研修なので、主に

お客様との接し方。
・年齢層にあった言葉の使い方や言い回し方、立ち振る舞い。

ガイドとして、自分はどうあるべきか?
・観光案内だけが、仕事ではありません。

道中の安全管理や、お客様の健康配慮について
ガイドとして、やるべき・してあげられることなどを
グループディスカッションします。

相手の気持ちを傷つけない上手な断り方や、
表情の判断方法。

“目は口ほどにモノをいう”といいますが、
顔の表情も同じなんです。

ガイド という設定で、ロープレもしました 

3日目の晩は、
1時間正座 (30分だったかな?

正座に耐えられず、リタイアする人は、

「○○営業所! ○○です!参りました!!」
と、敗北宣言 をしなければ、なりません。

おてんばな私は、悪さをしては
おばあちゃんに、仏壇の前で正座させられてましたから
慣れっこ。
(記録3時間。。。。寝てましたがね・・・

リタイアせず、がんばりましたよ


そして・・・・一番印象に残ったのが・・・・


道場長による
“母の無償の愛” の講話。

私達は、ガイドで 女性 です。

将来は早かれ遅かれ、結婚し 母親 となる人もいるわけで、

自分達が、子供の頃に受けた 《母の愛情》について
こんこんと説くわけです。

冬の寒い朝でも、誰よりも早く起きて、お弁当や朝ごはんを
つくてくれましたね。とか
疲れていても、笑顔で家事をやっていてくれましたね。とか・・・。

うれしかった時、悲しかった時、病気の時、
どんな困難な状況であっても、
優しく、時には厳しく、
見返りを望まず 自分達に接してきてくれた、
母の姿を思い出しなさい・・・と。

そして、そのように 自分の子供にも接しなさい・・と。

親元を離れ、仕事に奮闘する日常の中で、
親のありがたみ を実感していた時期でもあります。

ひとり・・・ふたり・・・・さんにん・・・・・・


話が終わる頃には

全員、 総泣き です 



母の愛の偉大さ 再確認のいい講話でした




・・・と、まぁ ここまで は、普通に
研修内容 のお話ですが・・・・

実は・・・・・

この 道場 に参加する前に、

“あること” を聞いていました。


その、《あること》とは、

冒頭で話したように、道場は木曽川沿いにあります。

岐阜の冬は、厳しい・・・

道場研修 最終日の 早朝

道場の風呂に前夜から  を溜め

窓を全開 


どうなります?

そうです・・・・・

薄ぅ~く 氷が張ります

その、お風呂に 入る というもの。。。

     (“おっと~ダンサーズ”です。)

この道場研修は、ガイドだけでなく、
ドライバー・車掌も受けます。(観光・路線・鉄道)


女子は、この氷の張った に(←暖かくないんだけど・・・
水着姿になり、数人の列をつくり、
手をつないで 入水するんだと・・・

ま、男子社員は、パンツ(海パン?) いっちょ で、

道場の裏を流れる、木曽川 に、入ることと、比べたら・・・・

いやいや!どっちにしても、凍える のは、確か。



そして、とうとう・・・
運命の朝 が明けました。

この日は、掃除前に 氷風呂 のはず・・・

みんな、部屋で気合入れをして、
“時” が来るのを待っていました。


・・・・・が、

10分たっても、30分たっても 
風呂場へ集合ーっ! 
の指示がありません。


どうやら、中止 になったようです。

理由?


なんだったかな?

氷の張りが悪かった のに加え、
風邪ひきさんが多かったのが、理由だったような気が・・・

みなさん、、、

氷に浸かった感想 を期待してたでしょ

残念でした・・・


でもね・・・・

私、道場に行く前日まで

外禁 だったのよ・・・

門限破りの刑で 同僚と2人仲良く
2週間 

マジメに 刑期 も終え、

やったぁ~、明日から遊びにイケるー! 

・・・同僚と手放しで、喜んだのに、、、、

翌日 から、 

禁煙・禁酒・テレビ無し・外出禁止 の
名鉄道場送り

さらなる仕打ちだ・・・ 



私達を最後(入ってませんが)に、
道場研修での氷風呂は、
伝説 となってしまったようです。

今でも、研修やってるのかな? 不明です

氷風呂、経験してみたかったかも・・・


でも、いい思い出だったなぁ~


酔っぱ客は大変! (=^~^)o∀ゥィー

2006-05-15 | 思い出バスガイド記
今や、車の移動には、道中の時間短縮のため
高速道路 の通行は不可欠。

バス旅行も、高速道路を使います。

高速道路には、SA・PA がありますね。

移動の最中に、そのSAやPAでトイレ休憩をとるんですけど

会社の慰安旅行なんかの場合だと、朝 バスに乗り込むなり

“移動大酒宴会” が始まる事も多く、
バスの中は、お酒がこぼれたりして、床はベタベタで酒くさいし、
おまけに、おつまみの“さきいか”の臭いが充満

私は経験ないですが、
げろ なんか吐かれた日にゃ~・・・

20年前は、今みたいに“床がクロス張り”のバスは少なく、
汚れたらモップで拭けば、済んだんですけどね。。。
その点、全てクロス張りの今のバスは、
始末も含め、後々まで大変ですわな ←明日はわが身?

  
アルコールが入れば、当然、トイレも近くなるわけで。。。
身体上の健康配慮も兼ね、道中のトイレ休憩は必須

ある団体さんを乗せた時の話。。。

旅行が、楽しみだったのか、
私達がバスの配車場所に到着した時には、すでに上機嫌のオヤジがひとり
おまちかね の様子で、片手にビール缶のいでたち。。。

指定の配車時間にはまだ早かったけれど
「おはようございま~す! お早いですねぇ~。どうぞ、中で座ってお待ちください」 と声をかけた。
内心→おっさん、早えぇーじゃねーか・・・コーヒー飲んで一服しようと思ってたのにさ・・・

「おお~^^ じゃ、先に乗ってみんなを待っとこうっかな♪ オラぁ~、今日の旅行が楽しみで楽しみで、昨日は寝れなんだわ(^。^)」

この旅行が楽しみで昨夜は眠れなかっただなんて・・・かわいいオッサンだな
・・・と、その時 は思っていた

そのおじさんが、バスに乗り込んで1時間後、
全員集合したので、バスは出発した
この時点で、缶ビール3本制覇のご様子・・・

いやな予感は、当然のように大当たり。

出発して、朝の挨拶の為、センターに立ち
さわやかに出発の挨拶を始めたとき・・・
一番後ろの座席からどデカい声

「ガスバイドさーん!」 
・・・と、いきなり、トイレのご希望・・・

しかも、私 “ガスバイド” じゃぁーなくて
バスガイド よっ・・・

自然現象をガマンさせるわけにも行かず、国道のガソリンスタンドに
お願いしてトイレを借り、再び出発。

気を取り直し、一通りの挨拶と少し世間話をして笑いをとり
なんとか“つかみ” は OK 

しかし・・・・・

その酔っぱおっさん、
バスが名神の小牧ICにのってから北陸道の敦賀を下りるまで
5回も、トイレ休憩 を要望

予定では、小牧から敦賀では1時間半ほどで着くので
1回のトイレ休憩を、20分間とる予定だったけれど、

そのおっさん のおかげで、予定は大幅にズレ込み

とどめに、サービスエリアのレストランで
優雅にコーヒータイム してたらしく・・・

コーヒーカップを片手に持って飲みながらバスに向かって来る。
え・・・?もう片手には・・・?
え?お皿・・・?

なんと!
コーヒーカップと受け皿をお持ち帰り・・・ 

トイレ休憩の時間を、20分から15分にしたので

「いやぁ~、集合に遅れちゃあーイカンと思って・・・」 ときたもんだ
・・・あのねぇ・・・ もう十分遅れてんだよ。。。オタクのせいで。。。

あわてて、返しに行ったのは言うまでもありません

出発から、波乱続きでしたが、
なんとか1泊2日の北陸旅行は無事に終わりました・・・

酔っぱオヤジですか?

おっさんは、寝不足のまま、早朝から飲みっぱなしで
旅館でも、上機嫌で夜中まで飲み続けていたらしく、
翌日は、ヘロヘロ でバスに乗ってきて、
お昼ごはんも食べずに、くたばって おいでになりました


仲間同士の旅行だったので、無事 に済んだものの、
知らない人が集まっての会員募集 のツアーだったら・・・
と、思うと、ゾッとしました。


よいこのおっさん!
飲みすぎで、他人に迷惑をかけるのは ヤメましょうね~

ガイド寮 ~【九州愚連隊】深夜のメシ泥棒事件~

2006-05-03 | 思い出バスガイド記
入社して、4ヶ月ほどたった頃のこと。
研修で、予習が終わり、明日から1泊の実習に行く前日のことでした。

寮でいつものごとく、
九州愚連隊 は、長崎の子の部屋“りんどう” に集合して
ワイワイガヤガヤ、お菓子食べながら遊びのハナシを深夜まで
やっていたわけです。

夜中も1時過ぎたころ。。。

メンバーの一人が切り出しました。

ねぇ~、ごはん食べとぉなか??」
  (訳:ねぇ、ごはん食べたくない?) 

その言葉をきっかけに、みんな
「お菓子は飽きたねー、あったたかご飯の食べたかぁ~」 
  (訳:お菓子あきたから、あたたかいご飯がたべたいね~)

こんな時間に食堂が開いてるはずもなく。。。(夕食は8時まで)

「“うまかっちゃん”なら、あったい」  
  (訳:うまかっちゃんなら、あるよ)

「うんにゃ~、あったかかご飯に卵ばかけて食べたかとって~」
  (訳:いや、あたたかいご飯に、卵かけてたべたいのよ~)

誰も米など持っているはずもなく、、、。

みんなの頭の中は
あったかご飯にたまご・・・ でいっぱいだった

食堂のおばさんは起こせないし・・・(っていうか、怒られるって、、、。

“うまかっちゃん”モードじゃない・・・(ご飯粒が食べたい、、、。

朝まで待てない・・・(飢え死にするぅ~ するかぁーっ

とりあえず、晩の残りでもないかな?と
みんなで、食堂に行くことになった。

階段をそろりそろり5人で降りる(←この時点で相当あやしい)

階段を降り、さらに食堂まで抜き足、差し足(←完璧にあやしい)

食堂のドアのノブを、そぉーっとまわしてみた。

みんなの心臓はバクバク モンだ。

「ご飯が余ってますように・・・

・・・が、しっかり鍵がかかっていた。。。

「やっぱ、諦めようか・・・?」と思いかけてた時

「ねーねー!!こっちから入れる♪」 

声の主は、食堂のご飯を出し入れするカウンターを指差す宮崎の子

たしかに、滑り込めるスペースだ。

「誰が入る?」

じゃんけんで決め、私と長崎の子が入ることになった(←?)

大きな炊飯器にはあったかご飯が残ってた
卵、、、たまご、、、。

おおぉ~冷蔵庫にたっぷり
ついでに、レトルトのハンバーグも失敬

茶碗5つにてんこ盛りのご飯と、卵を5つとレトルトハンバーグ2個
持って部屋に戻り、育ち盛りの私達の胃袋は、落ち着つき
シアワセ気分でご就寝

翌朝は元気に研修に出かけたのは言うまでも無い

メシどろぼう をしたことなんかすーっかり忘れて
一泊の研修を終え、営業所に戻った私達は
明日の勤務を見るため、事務室に入ったところに
“待ってました!” とばかりに
所長 から、お声がかかった。。。

「おーい、研修前に、夜中にメシ食ったやつ~、誰だぁ~

 ハッ 

ヤバイ!ばれてた

それもそのはず、食堂からお茶碗5個と卵、
3つしかないレトルトハンバーグのうち2個消えうせてる上、
食べ終わった後、部屋にそのまま茶碗残して、出かけてるんだから。。。
しかも“りんどう”は階段上がって、すぐの部屋。。。

たしか・・・2人X1週間分の洗濯物が
部屋いっぱいに干してあったような(-_-#)・・・・
 (マニアがみたら、よだれモンだ)
長崎の子2人は、ほぼ放心状態  

 
点呼場のデスク前に九州愚連隊 が並んだ。

所長は、呆れた顔で苦笑しながら、こういいました。
「メシはちゃんと決められた時間内にしっかり食べなさい」
「ごめんなさい・・・」  
声を揃えて謝ったのは言うまでも無い。

「食堂のオバサンが、お昼用のハンバーグが足りないって困っとったぞ。せめて1こにしとけばよかったに・・・。茶碗は返して、おばさんに謝っときんせ~よ」

・・・3つのうち、2つも取っちゃったもんなぁ・・・

寮に上がって、食堂に行き、おばさんに謝った

おばさんたちは、なぜかゲラゲラ大笑いだ

前代未聞の食堂あらし に、怒る気力もなく、
笑うしか無かったってところだったんだろうか?
 
「あんな狭いとこから、入って怪我でもしたら大変やで、辛抱できなんだら起こしにきんせ~」と、広い心で許してくれた

以来、食堂で晩御飯を食べる時は、
心なしか、てんこ盛り気味のご飯が出てくる

きっと、この九州愚連隊“メシどろぼう事件” の話は
折に触れ、話題に上ってることだろう。。。

私がやめて2年後、寮に遊びに行ったときに、
私達を知らない後輩が、知っていたのだから・・・ 

もうそろそろ、時効 にしてほしいなぁ。。。
 

小学生からの贈り物

2006-05-03 | 思い出バスガイド記
ガイドになって、初めて小学校の修学旅行のお供をしたときの話。

行き先は《京都・奈良》 

地元の小学校の修学旅行は、ほとんどが京都・奈良
たまーに伊勢・志摩があるくらいで、京・奈良 は死ぬほど仕事に就く。

初めての修学旅行の仕事。。。
ドキドキもんです。

奈良・飛鳥時代の話や史跡・神社仏閣の下車案内など、
小学校で習う歴史レベル にあわせて案内をするわけで・・・

バス酔いする子もいるので、退屈させないようゲーム も満載で、
仕事に臨んだ

1日目、京都の清水・二条城・平安神宮を周り、京都泊り。
2日目、宇治平等院からはじまり、
 奈良の薬師寺・法隆寺・東大寺や若草山周辺散策して帰るコースだった。

1・2日めのコースも無事終わろうとしていた
最後の目的地、若草山を出発する直前のこと、、、。

若草山で、お昼を食べた後、自由行動で各々お土産を買ったり
するわけで、私達ガイドは集合時間に戻ってくる生徒さんたちを
バスのドア横に立って、

「おかえりなさーい」 ・ 「たのしかったぁ?」 と
一人一人、声を掛けながら迎えていました

あと、数人で全員集合だなって時
一人の男の子が、バスの前でモゾモゾとリュックの中を探り、
何やら小さな包み紙を取り出し、、、

「ガイドさん、これ・・・・・」 と私に差し出しました。

「ん?何かな・・・?」と言うと、
男の子は照れくさそうに

「あげる!」 と言って、バスに乗り込みました。

その場では、開けられなかったので帰路途中のドライブインでの
トイレ休憩の時、そっと開けてみました

平べったかったから 「しおり・・・?かな??」とおもいながら
包みを開けると、中に入ってたのは

半分になったハートのペンダント でした
真ん中がギザギザになったハートの片割れ。
ペアで買って合体 すると、になるやつです。

少ないお小遣いで、家族にお土産も買っただろうに私にもくれるなんて・・・ 
ちょいウルルでした。

こういう場合、個人的にお礼はできないので、
出発時に先生からいただいた祝儀で、“ゲームの景品”を買い
ご当地お菓子と景品の一部を自腹 で揃え、帰りの道中はみんなとワイワイ

なんとか、クイズ、当ててほしいな・・・
私の願いが通じたのか、“ペンダントの男の子”は
1等賞は取れなかったけど、
クイズを正解しキーホルダー をGETしてくれました

学校に着き、バスから降りる生徒さんを見送った時、
その男の子に
「ありがとうね。大切にするね
と言ったら、
「ボクも半分持ってるよ」 って。。。

ペアで買ったのねぇ・・・

その仕事の1ヵ月後くらいだったかな、私の担当したクラスの先生から

「生徒達がもう一度ガイドさんに会いたいと言っているのでクラスの“お楽しみ会”の時に、ぜひ来ていただけませんか?」と旅行中の写真同封でお手紙を
もらいました。

うれしかったですね~

あいにく、フルシーズン中で忙しく、再会は叶いませんでしたが、
そのかわり先生に電話して、行けない旨を伝え、
クラス宛に手紙を出しました。

あれから、23年・・・
幾たびの生活環境の変化や、引越しで今は手元にないけれど
あの男の子は、どんな大人に成長してるだろう?

当時11か12歳だから35歳だねぇ
けっこう、かわいい顔してたから、イケメン になってるのかもなぁ

・・・なってて、ほしいなぁ・・・


ガイド寮 ~【九州愚連隊】寮生活はパラダイス!?~

2006-04-25 | 思い出バスガイド記
うちの会社のガイドは100%寮生活。地元といえど、寮にはいる。

寮での生活は、快適だった

地元を離れても、友達がたくさん居るわけだから、
ホームシックにもかからないし、門限以外には、これといって
厳しい規律もない

休みの前の日は、地元の同僚の家に泊るってことにして、
「外泊届」を出し、徹夜で遊んだ もんです

近寄りがたい、怖~い大先輩も居たけど、
その大先輩が、寮に居る時は、
みんなとーっても、おりこうさん にしてました

当時、私と同様、九州から同じ寮に入った子が沖縄を含め7人。

沖縄の2人は、おとなしく《品行方正》

それ以外の「本土」九州組は、同じ九州出身ということで
採用試験 の時から、仲良し

イタズラ好きないつも騒がしいメンバーで、
いつもその5人長崎長崎熊本宮崎私と地元の子2人で、遊びにいったり、
遊びに出かけるのに飽きると、
事務所の人や工場、車庫に、遊びに出向いてあげて 
勤轄(仕事割)をしている係長や、工場や車庫で
バスの手入れしているドライバーさんのジャマしに行ったり
そんな私たちを、事務所・ドライバーさん連中は、
《九州愚連隊》 と呼んでいました

私たちが、ぞろぞろ車庫内を歩いていると、
「お!九州愚連隊がきたぞ♪」 と、言われたモンです。

愚連隊と言っても、相手が忙しそうな時は、
みんなで手伝ってあげたりしていたので、
いい意味での“愚連隊”だった(と思う)

その“九州愚連隊”の“一部”が、警察にナンパ されました。

入社1ヶ月目です。

ほかのメンバーは仕事で、いなかったので私と、長崎の子で
街の中心部に、出かけたときのこと。

百貨店前にある“広場”で、ベンチに腰掛け(-。-)y-゜゜゜っと一服。

前から、警官が2人。

「あ!警察がきよるば~い。ばってん、働いとーし、未成年ち、わからんめぇ~♪」と
  ↑ 訳:「警察来てるけど、働いてるし、未成年とは思われないやろう」 

余裕の表情で堂々と、(-。-)y-゜゜゜(キョドると、不審がられるから)

2人の警官は、私たちに近づき、、、 (え!?なして?)

警官「あんたら、未成年ちがう?」(;¬_¬) (え?なんでバレた??)
私達「働いてるよー」  (18歳とは、決して言わないが内心ドキドキ)
警官「免許証かなんか、持ってる?」  (げ!!そーくるかぁ~」
私達「ありますよ~」  

・・・と、2人で原チャ (原付)の免許を差し出した。
この時点で、アウト!だ。。。未成年だもんね

私達の免許を見て、
警官「18か? 15かと思ったから声掛けたんやけど。。」
(失礼だわっ!ばっちり化粧してきたのに

さらに続く
警官「ええーっと、、、ん?福岡に・・・長崎?。。。
  あんた達、家出か

オイオイ・・・(o_ _)ノ彡☆ 18にもなって、なんでわざわざ家出すんだよ
しかも、こんなイナカに・・・家出なら、もっと都会に行ってるって。。。

私達「違います!! 就職でこっちに出てきたんです!!」
と、やり返したので、
「何か、証明できるものは?」と来て、
職務乗車証 を、出すハメに

“職務乗車証”は俗にいう「社員証明」なんだけど、
グループ会社の路線バスや電車に乗る時、タダになる特典 が
あるので、それらの交通機関を使う時は、携帯するんです。

・・・で、家出じゃないことは証明され、
「働いてても、未成年やからな。タバコはいかんぞ。もう吸うなよ」と
吸っていたタバコは没収され、一人の警官が近くのゴミ箱へ φ( ゜゜)ノ ゜ポイ。。。

帰り際に一言「ハッカ吸っとるんかぁ。。男じゃなくてよかったな・・・
と、うら若き私達には、理解不能 な言葉を残して
次なる獲物を見つけるため、去って行きました。バイバ~イ

私達は「“もう吸うなよ”ってさ~。さっきのタバコ、まだ1本しか吸ってなかったのに」と
反省の色もなく、目の前にあったタバコ屋さんに、直行しました。

その後、買い物を済ませ、寮に戻ったら
早速「次長」 から、お呼び出し

もう、営業所に連絡きてたのね。。。

次長は、私達に
「今日、なんかあったぁ」なんて、ニタニタしながら意味深に聞くわけです。
知ってるくせに。。。

次長は「あのへんは、(▼_▼メ)の事務所も近くにあるし、“メッタな”ことに
巻き込まれたら、親御さんに会わす顔がないから、吸うんなら
別のところ で、吸いんせぇ~」と。

ま、未成年を預かっているってことで、営業所に連絡がきたらしいんだけど
次長としては、プライベートでの“事故”は
仕事や会社の“看板”に影響するので
そういうことがないようにってことが、言いたかったようですね。

《九州愚連隊》 のハナシは、ま~だあります。

続きは、次にして肩にバンテリン塗りたいと思います。

では

ガイドの仕事 ~研修編・見習いガイド~

2006-04-21 | 思い出バスガイド記
 ご訪問者各位
  長文につき、覚悟の上でお読みください
 

3月後半~4月初旬、はじめての実習研修
翌日には、先輩ガイド見習いとして、初仕事につきます

4月の半ばには、遠足の仕事を皮切りにひとり立ちしなければいけないので、
それまでは研修ガイド として 
小学校の社会見学から一般客を乗せた、京都・奈良の観光など
1週間のうちに、2~3回、先輩ガイドのバスに同乗し、
仕事に向かうわけですが・・・

営業所は、ガイド教育課 から、
「1回目の研修が終わりましたから、順次、見習いに付けてください」と
連絡を受けているので、早速、先輩ガイドの仕事に新人を付けていくのです。

どの先輩に“つく”か、わかると、先輩の部屋を訪ね、
「○○です。明日の同乗研修、よろしくおねがいしま~す♪」と挨拶しにいき、
事前に、注意事項や用意するものなど、聞いておきますφ(..;) メモりましゅ。
細かい指示をする先輩もいれば、
「出身どこ~?」と、世間話で終始する
フレンドリーな先輩もいます

もちろん、ドライバーさんにも。
「おぉ いよいよバスにのるんかぁよろしくな」と、気さくな人もいれば
「ガイドは○○やったな(←先輩の名前)しっかり盗んで、勉強しろよ
と、気合をいれてくれる人もいるし、
「そっか」と、そっけない人もいます。

見習いにつく先輩ガイドが“できるガイド”か、そうでないかを、
よく知っているので、「がんばれ」と言ったり、
「そか」(内心、かわいそうに・・と思ってる?)と言ったり。

朝は、先輩より先に車庫に行き、バスの準備をします

車庫に行き、乗るバスを見つけたらエアーを抜いてドアをあけ、
座席のポケットや灰皿に、前日のゴミが残っていないか、確認しながら
エチケット袋を全部の座席ポケットに差し込んでいきます。
 エチケット袋=ビニール袋

次にバスの入り口付近にあるBOX(ステップの左右か、運転席の後ろ)から
ポットを取り出し、準備庫へ。

2本のポットにお湯・氷水を入れ(道中に配るお茶用。夏は冷茶用に氷水も用意
   ↓
コップ・ティーパック・トラッシュパックの補充 (ついでに、寮の部屋用のも
 トラッシュパック=おおきなゴミ袋
   ↓
ステッカー (バスのフロントに貼る、団体名の書かれたやつ
   ↓
台数によっては、号車シール&号車旗も用意し、
1台口のときは、社旗を持っていきます。

両手・両腕・両脇に
ポット2本、コップ・ゴミ袋・お茶・旗・ステッカー・シール、
必要に応じてビデオなどを抱え
バスに戻り、装着・装備し、点呼場に向かい、先輩を待ち
ドライバー共揃ったところで、出発前点呼して
いざ!出陣!! となるわけです。

朝から、体力いるんです

お客さんを迎える場所に行くまでの回送中に、コースの確認をします。
集合場所に着き、バスを停めると、歯止めをし、
バスの入り口に立って、お客さんを迎えるわけですが
「お♪ 今日は、ガイドさん二人いる~♪」 と、上機嫌です。
旅行代金には、「ガイド添乗料」が“別料金”つくので、一人のガイド料しか
払ってないのに、新米といえど二人もガイドが、つくんですから
研修と知ってか、知らずか、
「こっちのほうが、若くてかわいいなぁ
なんて先輩に失礼なことを、ほざ、、いえ、、おっしゃるわけで・・・
先輩といっても、2年生~8年生の20代なんですから

バスが出発して、目的地に向かう間、ステップに立って
先輩の仕事を観察 します。

“仕事のできる” 先輩は
朝の挨拶や車内での注意事項・コースを基本形を応用し、“自分流”に
していたり、客層や、バス中の雰囲気によって、
臨機応変に内容を変えた話題で、客を“つかみ”ます。

案内に飽きないよう、中継ぎの話 (案内するものがない所での話)
もよく勉強していて、話し方も上手
道中のバスの中は、すごくアットホーム な雰囲気で終始します
先輩が話す「ガイドブック」以外の話や、ゲームを盗む のも、
研修目的のひとつでもあるので、
仕事中、一生懸命 φ(..;) メモりましゅ

ラッキーなことに、1回目の見習いに乗りました
沖縄出身の3年生の先輩でした。

そういう先輩にあたれば、みんな 刺激されて「優秀なガイド」に成長するんでしょうけど
なかには、そうじゃないガイド もいます。

お決まり通りの、朝の挨拶後ずっと、ステップ (入り口の階段のとこ)
に立って、目的地までは、音楽をかけ、案内はあまりしません

私は2回目の見習いで、後者に当たりました
行き先は、京都で観光目的 のお客様。
京都と、いやぁー腐るほどの案内&車窓から見せるものがあります。
お客さんを迎えて、挨拶したあと、

「これより、京都南ICまで、音楽をかけてまいりますので、しばらくの間
おくつろぎください」
・・・ま、それはいいです。朝も早かったことだし、高速移動だから
絶対に案内 しないといけないって“モノ”もないし

「こういうことも、“アリ”なのね・・・」と
教官からも習うことのなかった
「例外」の存在を初めて知った日でもありました

途中、バスガイドが二人もいるのにもかかわらず、
お客さんは、音楽のかかった車内で放置されたのにしびれを切らし、
大津SAを出たときに、幹事さんが直訴してきました。

「あのぅ・・・みんな退屈しているのでカラオケやってくれませんか?
「カラオケですか?はい、わかりました

 すぐ京都だよ 新米の私はアセアセ
先輩に手伝い、客席にマイクをセットし、車中カラオケ大会 が始まりました。
大津SAを出たら、10分たつか、たたないくらいで京都南SAです。

「もうすぐ京都市内なのに・・・いいのかなぁ・・・カラオケ盛り上がってきちゃってるよぉ~

私の心配をよそに、IC下りて、市内に入っても
ガンガン、カラオケは続きました。

最初の目的地に着いて、ドライバーさんが私にこうささやきました。
「あいつは、商売道具(ガイドブック)忘れても、鏡忘れんヤツやでなー」
なんのこと はじめは、わかりませんでしたが
後に判明。

その先輩は、バックの中、いっぱいいっぱい入るくらいの大きな鏡 を
持ち歩いてて、常に鏡で化粧崩れをチェック しているんです。

最初の目的地を出発して、昼食を含め3ヶ所回りましたが
その先輩の案内は、「左手に京都タワーが見えています」 だけでした。
高さも建てられた年も理由も、案内ナシです。
京都市内を走ってて、有名な神社仏閣や五重塔が見えてきても
案内することなく、その日のお客さんは
京都観光 を終わるはめになったわけで・・・

この先輩の見習いで、私が学んだのは
案内だけが、仕事じゃないんだなぁ~ ってことと
改めて京都の道や対象物の位置、案内順序の組み立て を、
じっくり復習・確認できたこと。

それなりに収穫できたことが、あったので
私の中では“ヨシ”でした

ま、ガイドにも、その仕事の仕方にも
いろいろ個性 が、あるようで・・・

同乗研修 は日帰りの見習いのほかに、
6月には、お泊り勤務 に向けての泊りの見習いにも行きます。

こうやって、早く一人前の仕事ができるように 
段階を踏んで、新人バスガイド は、成長していくのです

あらま、予告通り、やっぱり長文になっちゃったわ

おつきあいいただき、お疲れさま&感謝します

  ま、ま お茶でも・・・( ^^) _旦~~


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ガイドの仕事 ~研修編~

2006-04-19 | 思い出バスガイド記
前回、基本研修云々の話を書きましたね

今回は、仕事に就く上で不可欠となる実習研修のハナシをチラリ

研修は、予習・実習・復習の三段階に分けて、一つの観光コースを勉強します

近場の日帰り観光地からスタートし、徐々に宿泊観光地へと範囲を広げていき
それにあわせて仕事が付けられるわけです

この、観光コースは、お客さんからの特別なリクエストがない限り
だいたい“お決まりのパターン”があり
目的地によって、往復の使用道路、観光地観光地までの移動経路、
また、途中で立ち寄るお土産屋さんや、昼食場所、移動中の休憩場所などが、そうです。
が何台も停められるような、お土産屋さんや観光会館なんかは、
会社と提携しているところが多いですね。

入り口付近の高いところに、各バス会社や鉄道会社のプレートが、貼り付けてあるの、見たことないですか?
あれが、「それ」です。ホテルや旅館にもあります。(注:ラブホにはありません)
“こうこう、こういう会社が利用してます”みたいなヤツです。

研修では観光案内はもちろんのこと、
・道中の道の状況 (渋滞が多い、バスの切り替えをしないと左右折できないなど
・ドライブインのトイレの位置 (トイレに直行しやすいよう
・ご当地お土産の値段や味 (買い物の目安に
などの、他に
走行中に案内できるような、途中の対象物など、事前に覚えておくものもあり
それらの全過程を3日間~5日間かけて研修が行われます
             
ガイドは継続2泊以上の勤務は出来ない労働上の規則があるので、
研修でも、予習・実習(最高2泊3日)・予習で最長5日なのです。

予習
研修室で、朝の基本挨拶から発声練習などの『声だし』をしたあと、
研修専用の白地図と、ガイドブックで、コース地図上で確認しながら、
ガイドブックの読みあわせをし、
コースのイメージを頭に入れます。

【白地図】は、観光地の拡大図でややこしい表示はなく、バスで使うことのある
道路や目的対象物などが、簡潔に書かれたもので、おおまかな地理・どのへんに何があるか、など一目でわかるガイドにしか“みる”ことのできない縮小もへったくれもない、地図です(拡大した地図の地形枠をナゾってあるので、まったくってわけではないけど)

【ガイドブック】は、コースごとに、案内文が書いてあるガイドの命です。
(客にはちゃんぺら と言われてます)

どこから、どのコースを走っても、わかりやすいよう細かくコース分けした
案内が書かれてあって、それによって、いろんな道を通っても、一通りの案内が
できるわけです。
案内文の左には、棒線地図が書かれていて、まっすぐの1本の直線にそれを交差する道、その付近から近くや遠くに何が見えるかなど、イラスト入りになっていて、
1ページ分の棒線地図に副うように、そこを通る際の案内文が載っています。

ガイドが進行方向と逆を向いてても、
「この先、左手にお城が見えてきます」なんて予告案内ができるのも、
ガイドブックのおかげでもあるんですね~

後ろに流れる景色の中で、「お、この橋渡ったから、この看板過ぎたから、このカーブを曲がったから・・・次は何々が見えてきて、案内するとこだ」ってな具合
ハナシからハナシへのつなぎ方は、研修では教えてくれないところなので
自力で努力しなくてはなりません

歴史はもちろんのこと、雑学系、その地にまつわるお話やなんかも案内の
合間に【つなぎ】として話します。

また、案内ばかりでお客さんが飽きないよう、ゲームや座席でできる軽い運動も
必要なので、これも自力で仕入れます

実習
実際にバスに乗って、コースをまわります。
出発前、「当番」がバスの中の備品をそろえるところから始まり、
バスが車庫から出るときの【左確認】、駐車時のバック誘導も実際にします。

高速のSA(サービスエリア)では、観光バスから、ぞろぞろとバスガイドが降りてくるので、なんせ、目立って注目の的 です

こういうところでは、実際にお客さんを乗せたとき、下車時に
トイレ休憩の案内をするんですが、
1台だけならお客さんに、出発時間を知らせるだけでOK
でも、何台もの台数でSAに入る場合、先頭ガイド は、全車両に休憩時間を知らせて回らないといけません。
揃って出発するためです
研修は2台で行きますが、その練習もします。
これも、ガイドの仕事のひとつ。

休憩が終わり、集合時間にみんなが戻ったら、人員確認
フランクフルトやら、フレンチドック・焼きそばなど、食べ盛りの新人ガイドは
必ず、休憩ごとに食料を持って戻ってきます。(確立100%)
ぷんぷん匂いが立ち込める中、人員確認をします。

特に高速では、後戻りができないので、きっちりと念入りに数えないと、
お客さんを高速道路のSAにポツン と置き去りしかねませんから
ズボラこいて、お客さんに「お隣さん、戻ってきてますか? いない人、手ぇ挙げてー」なんて、冗談言ってる場合ではないんです。
ドライバーさんに、きつく叱られます
きっと、過去にあったんでしょうね。(どえらいクレーム)

そして、観光地に向かい見て・聞いて・歩いてと
観光します。
ガイド研修ということもあって、現地の案内係のひとが、みっちり案内してくれるので、
みんなマジメにメモをとります。
ガイドブックに書かれていないこともあるし、質問すると答えてくれるので
【ネタ】の仕入れに必死です φ(..;)
東京ディズニーでは、舞台裏の話が聞けて、よかったです。
リピーターが多いのもうなずけます
TDLは、制服では入れないんですよ。
「夢の世界」 ですから、【現実的】なものは一切シャットアウトなんです。
だから、仕事でTDLに行って、自分も遊びたい時は、私服持参
東京の実習研修前日は眠れませんでしたなぁ
だって、TDLができた年だったんですもの~

横浜研修では、ヤクルトの販売員に間違われたり、
研修先で迷子になって大騒ぎになった子もいたし、(私じゃーないよっ

私も、覚えるコトで必死なんで、わるさするヒマもありませんでした

・・・でも・・・
実習で、バスに乗ってるでしょー?
お昼ごはんを、たらふく食べますよねー?
どうなります?

おなかの皮が突っ張れば、目の皮がたるんでくるんです。

バスに揺られながら、睡魔と闘う のは、至難の業でした。
メンソレータムを目の周りに塗ったり、ほっぺたたたいたり、腕つねったり。
努力の甲斐もむなしく、
一人、二人、と背もたれに沈没 していきます。
運転席のルームミラー には、誰の顔も頭も写ってません

目の周りはメンソレータムが幾度も塗られ、テカテカのてりてりの状態で
夢の中へまっしぐらです。

案内の多い道中では、鬼教官にバスが空中分解 するほどの大きな声で名指しでおこされますが、そうでもないところでは、寝かせてくれます。
(自分も眠たいのが本音?)

ま、だいたいお客さんも、同じ心境ですわな。
「案内はいいから、寝かせてくれよ~」ってね。

実習はコースによって、1泊のときもあれば、2泊のときもあります。
こうして、実際の観光コースを頭に刻み込んでおくのです。

復習
実習から帰ってきた翌日、頭の中の景色が新鮮なうちに行われ、
文字通り、案内するところや「お話しなくてはいけない事」の復習時間。
あわただしく対象物が過ぎて、早口で説明する教官に、
その時に聞けなかった事やメモできなかったことなど、反復・確認します。

以上が、研修。

研修が終わる度に、新しいコースへと覚えたての観光地に仕事に出されていくわけです

かなりの研修費用をかけるので、
会社が【元を取れる】のは、ガイド3年目からだといわれます。

いやいや、お金かけられてたんですね~私たち。。。


そのほかにも、教官による研修のほかに先輩ガイドに
見習いガイドとして行う同乗研修 もありますが・・・

肩がバリバリいたくなってきたので、
その話は、次回に



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ガイドの仕事 ~基本研修編~

2006-04-17 | 思い出バスガイド記
入社まもなく笛、マイク、手袋などのガイド七つ道具の一部
バッグ、夏・冬制帽、パンプス、夏・冬ユニフォームなどが貸与されます。

笛は、バスのバック誘導の時に使い
は、バスで使う いわゆる、My マイク (バスにはお客さんがカラオケで使う常設マイク以外は、マイクはなく、ガイドがそれぞれ乗車時に自分のマイクを持参して使うので、みんな大事に使います)
手袋は、制服の一部。
入社時に支給された、パンプスは、ブサイクなので、自分でハイヒールを買う人がほとんどです。

制服は、冬は白いブラウスに紺のメッシュネクタイ・真っ赤なベスト・ブレザー・スカートが各2セットと帽子・紺のコート

夏はブルーとクリーム色の切り替えのあるブラウスに、ブルーのスカートと帽子
(研修で横浜の山下公園に行った時、よその観光客にヤクルトの販売員と間違われました

バスガイドの仕事をする上で、一番重要な任務は
「お客様の思い出に残る、快適で楽しい旅のお供」 をすること

観光案内はもとより、
出庫前は車内装備(お茶を出す為のポットやコップ、各シートへのゴミ袋設置など)や、お客さんが使う(カラオケ)マイクの音量調節などの業務前点検・装備

業務中は、交差点や踏み切りでの左方の安全確認や駐車時のバック誘導
入庫後や宿泊先ではバス内の清掃(掃き掃除や窓拭き、ゴミや灰皿の始末)など
案内以外の仕事も、結構あるんです。

実際に、バスに乗り、“任務”に就く前に、ガイドたるものみたいな
指導を受けます。

化粧清潔感&好印象を与えるよう度を超える、派手な厚化粧はしない(若干2名、テクノ がいましたが、、、。)

服装常に、乱れや汚れのない清潔感を心がけ

勤務中キビキビと女性らしく (“乗務員休憩室”においても上品に立ち振る舞いし、客が見ていないからと、休憩室で鼻から煙を出し、タバコをバカバカ吸わない)
・・・などの当たり前な風紀的指導を受けます(いろいろあったと思うけど、細かいことは忘れた

研修は段階的に行われ、実務で必要な観光コースの研修は基本研修後にやるわけですが、今回は基本研修の一部を紹介します。

基本研修では
お客さんを乗せてからの、出発挨拶
時候の挨拶からはじまり(目に青葉、山ホトトギス初鰹と言われるように緑さわやかで、ハツモノの美味しい季節となり・・・みたいな)

弊社バス利用のお礼(本日は○○バスをご利用いただき・・・)

コースの行程とみどころの簡単な案内(これよりバスは、東名高速を走り・・・)

バスの中でのお願いや注意(ゴミはエチケット袋に、窓から手や顔を出さない(当時は窓の開閉ができたバスが多かったんです)、走行中は席を立たないでなど)
の『終始笑顔でのお決まりの台詞』の基本形を覚え、
「あ・え・い・う・え・お・あ・お」の発声練習
早口言葉

事故防止の為の、バスのバック誘導・駐車時の【歯止め】の仕方(タイヤを固定する“車止め”のこと)

バック誘導時は、周りの通行人などの安全確認はもちろんのこと、
急な坂になっているところでは、バスの車体が地面にこすれたり、つっかえたり、建物や塀などにぶつからないよう、バスの左側や後ろにまわり、ドライバーさんの『死角』の目の役をします。

観光地などで、狭い場所に停める時や、お客さんを安全な場所で下車させる時は、あちこちに注意を払わないといけないので、忙しい

潮干狩りの仕事でバスのバック誘導に一生懸命になっていた為、わが身の“危険”に気づかず、海に落ちた新人ガイド がいました。(私じゃーありません
笛の音と共に忽然と消え去った、バスガイド にお客さんもびっくり
なんてな、吉本新喜劇のようなコトも実際に起こったりなんかするんです 
いやぁ~、喜・・・いえ、悲劇 ですな。

基本研修初日に、私はやっちゃいました
入寮2日目、先輩の部屋に呼ばれ酒盛りをしたわけですが、緊張とうれしさで、ついつい強くもない酒を、ゴンゴン飲んだわけです。(いちおー、未成年ですから)
しかも、ビール・日本酒・ワインのちゃんぽんです。
え?寮に酒売ってるのかって?
いえいえ 仕事にいくでしょー?お客さん、飲み物持ち込みますわな~
バスに乗り込むなり、ビール配ってて、朝から飲んでるわけですよ おつまみや飲み物を、すこぶるたくさん買い込んでくる団体さんは「解散」までに消化しきれず余らせてしまうので、封を開けてないワインや日本酒やビールを、帰りに「どうぞ♪」と、献上 してくれるわけです。
それに、山梨あたりのワイン工場にいくと、ワインのお土産もらったり、ドライブインで、ご当地のお土産もらったり・・・
だから、おつまみ&アルコール類には不自由しないんです

・・・で、先輩に勧められるまま、同室の子と飲んで飲んで飲みまくって、部屋に戻って寝たのが明け方。
2時間ほどしか寝てなくて、しかもがっつり二日酔いで気分が悪い。
ルームメイトは、ピンピンしてたのに(宮崎の子)

朝からげろげろ星人で、研修教室行きのバス(自社観光バス)の座席で
おぇおぇと苦しむこと30分。
同僚が心配して介抱してくれましたが、教室に着いても、げろげろ星人で
研修中、何度もWCに

そんな私を見かねた教官が言いました。
「環境が変わったから、精神的に“キタ”のね・・・かわいそうに・・・。今日は、医務室で休んでなさい」

親元から離れ、住み慣れない住環境と仕事へのプレッシャーの、「精神的ダメージ」で体調を壊していると思われたようだ。(おとなしい、よい子に見えたのかな?私)
「いいえ、違いますっ」とは言いませんでした。

だって、、、二日酔いげろげろ星人バラバラしんどい し、眠かったから

顔は青ざめ、目の下にはクマまででき、悲惨な顔だったに違いありません。
促されるまま、医務室に行き、気持ちよく爆睡させていただきました

お昼時には、すっかり体力も戻り、(さすが10代
ごはんもしっかり平らげ、午後は元気に研修にカムバックしました。

こうして、私の研修初日はとどこおりなく無事終了しました。とさ

めでたしめでたし

以上、私の研修初日談でした。
次回からは、実務研修のお話を紹介したいとおもいますので、
よろしかったら、またお付き合いを


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