高槻女性遺棄 実家に避難し保険解約 津由子さん、養父仲間の警告受け

高槻女性遺棄　実家に避難し保険解約　津由子さん、養父仲間の警告受け
2010.10.31 01:30
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/101031/crm1010310130001-n1.htm
大阪府高槻市で４月２８日夜、宇野津由子さん＝当時（３６）＝の遺体が遺棄された事件で、津由子さんが４月中旬、自殺した養父＝当時（３９）＝の仲間に「あんた、命を狙われてるで」と警告され、実家へ身を寄せていたことが３０日、捜査関係者への取材で分かった。その後、津由さんは匿名で警察に不安を訴えたり、自分にかけられた生命保険を一部解約するなど身を守ろうとしていた形跡があるという。

　捜査関係者によると、交通保険金の詐欺罪で起訴された養父の仲間の男（５３）が「４月１５日に養父から津由子さんの殺害計画を持ちかけられた」と府警に証言。男は依頼を引き受けたふりをしながら、津由子さんに翌１６日、「命を狙われているから逃げた方がいい」と助言したという。

　津由子さんは荷物を残したまま養父宅を離れ、大阪市西成区の実家へ避難。実父に「養子縁組を強く迫られた」と不安を訴え、１６日午後９時ごろには、豊能署に匿名の電話で「養父母に生命保険をかけられ、危険を感じる。帰ってこないなら荷物を処分するといわれた」と相談していた。

また保険会社にも電話をかけ、自分にかけられた生命保険を解約できないか相談。一部を殺害される前日の２７日に解約した。

　このほか、ブログやノートに「保険金目的で殺されるかも。何をされるかわからない」と養子縁組や生命保険加入の経緯をつづっており、事件に巻き込まれた場合に備えて残した「ダイイング・メッセージ」だった可能性もあるという。

　津由子さんは昨年１１月にインターネットのオンラインゲームで養父の妻の宇野ひとみ容疑者（３６）と知り合い、住み込みで働くよう誘われ、今年１月に大阪府豊能町の養父宅に引っ越した。その後、２月に養父と養子縁組し、３月に３つの生命保険計２１６０万円をかけられていた。