「詐取した金は遊興費に使った」 養母が供述 高槻女性遺棄事件

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「詐取した金は遊興費に使った」　養母が供述　高槻女性遺棄事件
2010.10.6 02:00
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/101006/crm1010060200006-n1.htm
大阪府高槻市で遺体で見つかった宇野津由子さん＝当時（３６）＝の養母ら９人が交通保険金の詐欺容疑で逮捕された事件で、養母の無職、宇野ひとみ容疑者（３６）が「詐取した金は遊興費に使った」と供述していることが５日、捜査関係者への取材で分かった。自殺し、被疑者死亡で書類送検された夫＝当時（３９）＝とスナックでカラオケに興じ、自宅はマッサージチェアなど高価な家電製品であふれていたという。

　大阪地検は同日、平成２０年５月に高槻市で交通事故を偽装し保険金計５４０万円を詐取したとされる事件で、保険金詐欺グループ９人のうち宇野容疑者ら５人を詐欺罪で起訴。夫を不起訴とした。宇野被告は「詐欺をしたが、計画は夫らがした」と供述している。

　関係者によると、宇野被告と夫は１５年ごろまでに知り合い、翌年春に池田市で同居を始めた。その後、夫は内装業や中古車店、無店舗型風俗店などを立ち上げたが、いずれも経営は思わしくなかった。

　しかし夫は１９年６月に豊能町に２階建ての自宅を購入。オール電化で、マッサージチェアや大型テレビも買いそろえた。宇野被告は「いろいろと保険金があるので生活には困らない」と周囲に話し、庭でバーベキューをしたり、スナックでカラオケを楽しんだりする姿が頻繁に目撃されていた。

　捜査関係者によると、保険金詐欺グループは１６年２月以降、大阪府や奈良県で起きた交通事故約２０件で保険会社約１０社から少なくとも６千万円を得ていた。宇野被告と夫は養子縁組を繰り返して改姓し、少なくとも５つの姓を使い分けることで、保険会社の審査をごまかしてきたという。