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真紀子大臣の“暴走”に官僚の「振り付け」あり!?

2012年11月12日 07時31分06秒 | ニュースの感想

真紀子大臣の“暴走”に官僚の「振り付け」あり!?

2012.11.11


衆院文部科学委員会で「国民の生活が第一」の高松和夫氏の質問に大笑いの田中真紀子文科相=

7日午後、国会・衆院第17委員室(酒巻俊介撮影)【拡大】

 【高木桂一の『ここだけ』の話】

 田中真紀子文部科学相が審議会答申に反して3大学の新設をいったん「不認可」とした問題は、

末期症状にある野田佳彦政権の現実を露呈させた。

今回の騒動は「真紀子大臣の暴走」と受け止められている一方、

ある政界関係者は「財務省と文科省が描いた周到なシナリオに田中氏が乗せられたようだ」と指摘する。

“劇薬”田中氏が、大学設置問題の見直しを狙う霞が関にうまく利用されたという見立てだが、

やはり野田政権が官僚にまんまと「やりたい放題」の“暴走”を許したのか…。


 田中氏は2日午前の記者会見で、唐突に来春開校予定の3大学の不認可を発表した。

この30年間で審議会の「認可」の決定を覆したのは初めてのことだった。



 小泉純一郎内閣時代に外相として暴走を繰り返し、外務省を一時、機能不全にした田中氏である。

10月初めの野田改造内閣発足後、内閣最大のアキレス腱とみなされながら鳴りを潜めていた田中氏が、

やはり馬脚を現したとも受け取られた。

表現は悪いが、とかく人騒がせな田中氏の面目躍如だった。

 

 しかし、どうも腑(ふ)に落ちないところがある。

 2日の騒動の勃発から、3大学関係者に謝罪した9日までの間、田中氏はなぜか官僚に当たり散らすこともなく「変」だった。

外相時代の“学習効果”があったのかもしれない。だが、すべてが予定調和で進んでいった印象をぬぐえない。

 ある政府関係者はこうささやく。

「結果的に真紀子さんはハシにも棒にもかからない大学にも税金をつぎ込む私学助成金を削りたい財務省と、

同じ問題意識をもつ文科省に利用されたようだ。

安易に大学新設を認めてきた審議会の在り方や大学設置基準の見直しに持ち込むために、

突然の不認可裁定から一転して許可するという一連のシナリオをすべて官僚が書き、それを真紀子さんが忠実に演じたのだろう」

 それを裏付ける「傍証」もある。

 田中氏が不許可発言した2日のことだ。

改造内閣発足まで財務相を務め、野田首相ともども「財務省のパペット(人形)」と言われた民主党の安住淳幹事長代行が、

真紀子発言の数時間前に都内で行った講演で、

普段口にしたことがない「大学設置基準の見直しの必要性」を長々と説いたのだった。

前出の政府関係者は「安住氏は財務、文科両省のシナリオを事前に知っていたに違いない」と話す。

 

 また、民主党関係者によると、安住氏の講演と同じ頃、

文科省幹部が民主党の有力文教族議員を議員会館の事務所に訪ね、

「大学設置基準を見直したい」と伝えていたという。

 

 安住氏の講演での発言、文科省幹部の議員への働きかけはいずれも、

その直後に飛び出す“予定”だった田中氏の不認可発言への環境整備だったというわけだ。

 

 案の定というべきか、安住氏は8日、訪問先の千葉県内で記者団に「田中田中大臣は一石を投じた。

田中大臣の提案した、この人口減少の中で、高等教育の質や学生さん側の体制をどうするのか、

真剣に議論すればいい。前向きに考えたほうが日本のためにいい」と語り、田中氏にエールを送ってみせた。

 

 田中氏の“暴走”は自身の選挙に向けて存在感を見せるためのパフォーマンスとの見方もあるが、

田中氏によれば、首相と藤村修官房長官に事前に説明し、ゴーサインを得ていたというから、何をか言わんやである。

 

 ある政界関係者はこう分析する。

 「官僚が『前任の平野博文文科相だったらちゃぶ台返しはできないが、

田中氏なら『政治主導』の甘言をささやけばやってもらえると踏んだ。

つまり、田中氏が大臣でいる間が最大のチャンスだと。

大学設置基準見直しに踏み出すために、“ショック療法”として田中氏を利用し、

官邸サイドもこれを黙認した出来レースだったということだ」

 

 田中氏は3大学について「今回(の騒動が)逆にいい宣伝になって4、5年間はブームになるかもしれない」と述べ、

当初の不認可判断も「文科相を拝命して(役所の)中からだったらブレークスルー(突破口)を作れると思った」と話した。

むろん、少子化が加速する中、大学設置行政の見直しは急務だが、

アプローチの仕方があることを、田中氏はお忘れのようである。

 いずれにしろ、官僚に乗せらたかどうかは別にして、この1週間にわたり無用に大学側を混乱に陥れ、

受験生を動揺させた田中氏、そして所管大臣にいったん「不認可」のお墨付きを与えた首相責任は限りなく重い。

(政治部編集委員)



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