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以前ロケットニュースで、携帯電話に付着している雑菌の数は便座以上という記事をお伝えした。

しかし、もっと汚いものが身近にあるのをご存じだろうか。キッチンのスポンジである。

 

確かに食器スポンジは、ちゃんと水気を切ってもすぐにイヤな匂いを発するものだが、一体どれくらい汚いのか。

最近の調査によると、あなたが食器を洗っているそのスポンジには、

なんと便座の20万倍もの濃度の雑菌がウヨウヨしている可能性があるのだ!

 

専門家らが、家庭内のあらゆる場所で雑菌を採取して数や種類を調べた結果、

食器スポンジやまな板、冷蔵庫の中、風呂の栓などで高レベルの雑菌が検出された。

水回りや食品の触れる場所は雑菌が繁殖しやすく、特にキッチンのスポンジは家庭内でも飛び抜けて雑菌が繁殖しやすい場所だという。

 

英国の細菌学者ヒュー・ペニングトン氏は、「平均的な家庭の食器スポンジには、

1平方センチあたり150万ものバクテリアが潜んでいます。雑菌の繁殖したスポンジで食器を洗っても、

泡をしっかり流せば問題ありませんが、洗った後の食器にはスポンジで触れないよう、

細心の注意が必要です」と説明している。

 

中には、脳の末梢神経に到達すると体の麻痺を引き起こすバクテリアが、家庭の食器スポンジやまな板、

ふきんから検出されるケースもあるという。

口に入る食べ物に触れる食器、それを乗せる食卓。きれいにするつもりが、

スポンジやふきんで雑菌を塗り広げているだけかも知れないのだ。

 

英国の衛生委員会は雑菌の増殖防止に以下の衛生法を推奨している。

 

・手の汚れから雑菌が広がることが多いため、料理前の手洗いを徹底する
・調理中に生ものに触れたらそのつど石鹸で手を洗う
・定期的に60℃以上のお湯でスポンジ、まな板、ふきんなどを洗う
・除菌スプレー、使い捨ての除菌シートなどで水回りを清潔に保つ
・ゴミ箱のフタやドアノブ、電気スイッチなど雑菌のつきやすいところを定期的に掃除する

 

スポンジやふきんはこまめに新しいものと交換するのが一番だろう。

あまり神経質に滅菌しても、菌に対する我々の耐性が低下してしまうというからバランスが難しいところだが、

これを機に一度食卓周りの衛生状況を一度見直すのもいいかも知れない。

 

ちなみに記者のおすすめは、日光消毒。洗い物の後にスポンジやふきんの水気を切って干しておけば、

紫外線の防臭・除菌効果でその後も気持ち良く使える。ぜひお試しあれ。

参照元:DailyMail(英文)

Photo:Rocketnews24.