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ブログ katsukazan/活火山★時々の四方山話

ある発見・新東宝映画に文芸作品があった!?

どういうアルゴリズムのいたずらか、ときおり、chrome_bookのyoutubeホーム画面にモノクロ映画でそれも1955年前後付近の邦画のサムネイル画像が露出します。
そんな中で先日、視聴したのが、松竹映画で伴淳三郎、花菱アチャコの二等兵物語で、なるほど、そういう作りで、作ったかという内容でした。


実はこの二等兵物語は後年カラー版が封切られて、親父に連れて見入ったことがありますが、その時は謹厳実直の陸軍経理士官で一応主計であった父親が急に理由を見つけて、映画館を途中で連れ出された記憶があります。

今にして思うと、おそらく慰安所と慰安婦が登場するような場面が物語の進行の先にあることを察した親父が、強引に「親権」を主張したことが、後年知りました(笑)

その記憶があったので、たまたま松竹版モノクロに二等兵物語をyoutubeで視聴したのが数日前で、上述の感想になったわけです。


さて本題の新東宝映画ですが、自分が記憶にある同社の映画は、エログロナンセンス、猟奇、サドっぽさ全開が圧倒的で、かといえば、明治天皇と日露戦争や明治天皇と日清戦争か226事件や515事件系で山本五十六と連合艦隊なんていうのをたまたま親父につれらて行った記憶があって、館内の廊下には、半裸の女優が今で言うロープ攻めのサソマソやニシキヘビが半裸の女優のうでに絡んでいるといった映画のポスターがわんさかと貼ってあって、小学生に好奇心を全開にした記憶があります。
何分当時は、それがなになのか全くわからずに、見ては行けない禁断のものを見るような思いで、その隣にあった東映の上映館と全く異質さに動転していたようです(笑)

ですから、自身のご幼少の砌では、基本的に新東宝映画に文芸作品などは一切ないとのが自分の通念でした。


後年、大蔵ピンク映画というポルノ路線が有名になり、学生時代は土曜日の飲み会の3次会が終わった頃には終電もなく、渋谷百軒店にあったポルノ館に行ったこともあり、さらに、大蔵映画の大蔵貢社長の映画制作の信念として、映画の娯楽には、エロは欠かせないとか言う哲学を知った時、往年の通常の映画なのに、裸の女性がうつるカットがあったのは、大蔵社長の趣向であったことをしり、納得した思い出があります。



そのような背景しかインプットされていない自分が、文芸作作品、それも学生時代夢中で読んだ芹沢光治良が原作というのがクレジットに出た「異国の丘」が新東宝作品ということで、驚いたということでした。

誠実を地でいくような作風とストーリーの展開、善良が全開の登場人物を知るだけに、自分の中で構成された長編作家であり、農商務省勤務も経験した経歴がどういう根拠、関連で新東宝映画とリンクするのかに、いま現在も戸惑いを感じています。



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