hideyukiさんの、令和もみんなガンバってますね!笑み字も!Webにも愛と光を!

日々の楽しい話、成長の糧などを綴ります。
楽しさ、感動、知恵が学べる。
(^_^)私はとっても普通の人です。

赤ちゃんの死

2019-11-28 12:52:00 | 新しい考え方
👶420万人の赤ちゃんの死👶

昨年だけで420万人の赤ちゃんがなくなった。

これは、ユニセフによる最も新しい調査でわかった、世界中の0歳時の死亡数だ。

このような、「情に訴えかける、比較対象が無いい数字」は、ニュースや慈善団体のチラシでよく見かける。

こういう数字を見ると、どうしても感情的になってしまう。

420 万人の赤ちゃんの亡骸なんて、想像できるだろうか?

なんて恐ろしい話だ。

しかも、ほとんどの子は、簡単に予防できる病気のせいで亡くなったとう。

そして、420万という数字が、とてつもなく大きい数字であることは、否定のしようがなさそうだ。

おそらく、これを小さい数字だと言い張る人なんてひとりもいないだろう。

ところがどっこい。

わたしに言わせれば、420万人というのは、とても小さな数字で、大いに歓迎されるべきなのだ。

赤ちゃんの笑う姿、歩く姿、遊ぶ姿を見るのを心待ちにしていた両親が、その赤ちゃんを埋葬する。

それがどれほど辛いことか想像しだしたら、420万人という数字は、涙なしには受け入れられない。

しかし、私たちが涙を流しても、世の中はちっとも良くならない。

だから涙を拭いて、冷静に考えよう。

420万人という数字は、2016年のものだ。

では、その前の年は?

答えは440万人。

さらにその前の年は?

450万人。

1950年は?

1440万人。

なんと当時は、いまより1000万人も多くの赤ちゃんが、毎年亡くなっていた。

420万人という数字が、急に小さく見えるようになった。

しかも、計測が始まって以来、赤ちゃんの死亡数は2016年に最も低くなった。

もちろん、私は誰よりも、赤ちゃんの死亡数が減ってほしいと願っている。

この数字が速いペースで減ってほしいと願っている。

しかし、行動しなければ何も変わらない。

そして、何を優先すべきかを決めるためには、

それぞれの選択肢の効率を、落ち着いて計算しないといけない。

人類は、以前よりも多くの命を救えるようになっている。

これは紛れもない事実だ。

しかし、数字を比べようとしなければ、それに気づくことすらできない。


(「ファクトフルネス」(日経BP社)オーラ・ロスリング、アンナ・ロスリング、ロンランド著 上杉周作、関美和訳より)


最新の画像もっと見る

コメントを投稿