国会で激しく対立しているように見える政党が、地方の首長選挙になると、同志になるということは、相当前から、見飽きた光景である。今回の衆議院選挙では、公示前から、数合わせ、票頼みの、共産党以外の政党間での“相互乗り入れ”が目立つ。「鉄道は相互乗り入れが便利だが、政治の世界まで相互乗り入れ自由になったら、政治の退廃」(共産党の市田書記局長)というほかない。
現職の自民党県議を民主党が公認、社民党の副党首が民主党から出馬、自民党の京都6区の公認候補は民主党の鳥取1区の公募者と同一人物、綿貫元衆院議長らの国民新党に民主党の参院議員が参加、自民党離党の小林前衆院議員らの新党日本には、国民新党から、長谷川参院議員が移籍。
小泉自民党と岡田民主党は、互いに大きな違いはないと、認め合う仲である。財界・大企業の新自由主義改革と軍事大国化要求を実現するという根っこは同じで、双方の党内派閥の事情が表面上の差異を生んでいるだけ。自民党と公明党の関係は今や自民党は公明・創価学会票なしでは選挙がたたかえない状態だから、両党間での票のやりとりは、日常茶飯事である。郵政民営化反対の八代英太議員が東京12区から、無所属で出ると言えば、本来「刺客」をおくる筈が、あわてて、自民党比例の公認をも検討すると言い出した背景には、12区で公明党太田幹事長代行を応援しなければならない事情があるからだ。社民党も、福島党首が、自民党も民主党も憲法改悪では同じと批判しながら、当の民主党と21選挙区で選挙協力する無節操ぶり。これでは、各政党がそれぞれのマニフェストを掲げて、政策を競うといってもマニフェストが泣くというものである。このような政党の退廃を克服し、国会を真に活性化させるためには、まともな野党のシェアを大幅に高める以外にない。
現職の自民党県議を民主党が公認、社民党の副党首が民主党から出馬、自民党の京都6区の公認候補は民主党の鳥取1区の公募者と同一人物、綿貫元衆院議長らの国民新党に民主党の参院議員が参加、自民党離党の小林前衆院議員らの新党日本には、国民新党から、長谷川参院議員が移籍。
小泉自民党と岡田民主党は、互いに大きな違いはないと、認め合う仲である。財界・大企業の新自由主義改革と軍事大国化要求を実現するという根っこは同じで、双方の党内派閥の事情が表面上の差異を生んでいるだけ。自民党と公明党の関係は今や自民党は公明・創価学会票なしでは選挙がたたかえない状態だから、両党間での票のやりとりは、日常茶飯事である。郵政民営化反対の八代英太議員が東京12区から、無所属で出ると言えば、本来「刺客」をおくる筈が、あわてて、自民党比例の公認をも検討すると言い出した背景には、12区で公明党太田幹事長代行を応援しなければならない事情があるからだ。社民党も、福島党首が、自民党も民主党も憲法改悪では同じと批判しながら、当の民主党と21選挙区で選挙協力する無節操ぶり。これでは、各政党がそれぞれのマニフェストを掲げて、政策を競うといってもマニフェストが泣くというものである。このような政党の退廃を克服し、国会を真に活性化させるためには、まともな野党のシェアを大幅に高める以外にない。