総合社会福祉研究所理事長の真田是さんが9月28日死去された。76歳だった。立命館大学名誉教授で、社会学、社会保障関係の人々にはよく知られた方だった。私自身は、25年以上前、東京で数回連続の学習講座を受講しただけであるが、先生の真摯な研究態度、労働者階級に寄せる熱い思いが、強く印象に残っている。鉄鋼独占で働く私に興味を持たれたようで、現場の生の声を聞かせて欲しいと云われたが、その後音信不通で、結局研究上の何のお役にも立てないまま今日まで来た。声をかけてくださった先生の姿を思い浮かべながら合掌。
昨夜、阪神は2年ぶり、戦後2リーグ制導入後5回目の優勝を決めた。活躍した選手はもちろん、現場、フロント全員の勝利であった。しかし、私は最大の殊勲者は岡田監督であると考えている。まず総参謀に島野コーチを据え、近鉄から久保、正田コーチを呼んだ。これで、交流戦を終わった段階で見事に中日を抜き去った。昨年から、守備位置、打順を大幅に変更し、若手抜擢とベテランとの組み合わせも見事であった。そして、外野の声がうるさい人気球団で、最後まで当初方針を貫き、中日に僅差に迫られることもあったが、最後まで首位を守り通した。
イラストレーターの山藤章二さんは岡田監督を見て「大賢は愚なるが如し」を思い出したと言っている。一見つかいみどころのない男が本当は非常に賢いー「藤山寛美」の面目躍如といったところではないか。私はフロントと現場がうまく機能するかぎり、岡田監督のもとで阪神は常勝球団になれるのではないかと思い始めている。これから毎年のシーズンが楽しみだ。
イラストレーターの山藤章二さんは岡田監督を見て「大賢は愚なるが如し」を思い出したと言っている。一見つかいみどころのない男が本当は非常に賢いー「藤山寛美」の面目躍如といったところではないか。私はフロントと現場がうまく機能するかぎり、岡田監督のもとで阪神は常勝球団になれるのではないかと思い始めている。これから毎年のシーズンが楽しみだ。