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ヴァイオリンレッスン日記帳

May the violin be with me.

楽譜への書き込み記号

2008年12月24日 | Weblog

 とある有名ヴァイオリニストが、著名ヴァイオリニストとバッハのドッペルを競演した時に、その著名ヴァイオリニストのドッペルの楽譜を見たら、ものすごーい量の書き込みをしていたそうです。優れたヴァイオリニストは楽譜には書き込みなどせずに、全部頭に入れているものと思っていた私にとって意外でした。実は、逆なのかもしれません。どのようなことを書いているのか、非常に興味深いです。

 先生のレッスンに来るお子さんの親を何人か見てきましたが、単に子供の演奏姿を見ているだけの人もいれば、注意点等を熱心にノートに書き込みしている人もいれば、様々です。発表会での子供の演奏と、親のそういう態度・姿勢とを、対照させてみると、明らかに、注意点等を熱心にノートに書き込みしている親のお子さんの方が、明らかに上手なのです。

 私の場合は、レッスン中は何も書き込みしません。鉛筆すら持って行っていません。親切にも先生が書いてくれます。レッスン後に家に帰ってから、思い出しながら楽譜への書き込みをするのですが、場合にはよってはなかなか思い出せないことがあります。そういう箇所ほど、重要なのです。

 そこで、注意されたら、その場で書き込みすることにしました。書き込みをする際に、いちいち文章で書くと大変なので、略称的な記号によって注意点等を書くことのしました。

 また、特に、曲の場合はエチュードと違い、弓の配分や、明るめの音で弾くのか暗めの音で弾くのか等、楽譜には書かれていない、予め決めておくべきことがたーくさんあります。
 例えば、「明るい」音とか、「深い」音で弾いてと注意された場合、予め弦に対する弓の位置、幅、圧力、飛ばし気味にするのか等の種々のパラメータを考慮しておかなくてはいけません。下記のような記号を楽譜に書き込みすることによって、どう弾くんだっけ?って忘れることもないですしね。

 私は、こういう音で弾きたいから、私は、(種々のパラメータをこうのように設定して)こう弾くんだと、感覚的でなく、論理的に弾けるようになりたいものです。

記号又は符号

■一般
フレーズの始期及び終期 / フレーズ /
転調の始期及び終期   [ 転調 ]

■息を吸ったり、吐いたり
息を吸う breath in  → BrIn
息を吐く Breathe out →BrOut


■弓の幅、位置 
全弓 =Whole bow    → Wb
先半弓=Upper half bow  → Uhb
元半弓=Lower half bow  → Lhb
先弓 =Tip of the bow  → Tb
真中 =Middle of the bow → Mb
元弓 =Nut of the bow → Nb

■Sound point
真ん中 =middle between the Bridge and Fingerboard =SpM
駒寄り =Near the Bridge=SpNB
指板より=Near the Fingerboard=SpNF
サウンドポイントを5つに分割した場合=Sp1,Sp2,Sp3,Sp4,Sp5


■弓の圧力
一定圧力=constant pressure =ConP
圧力大きめ=Hihger pressure =HP
圧力中程度=middle pressure =MP
圧力小さめ=Smaller pressure  =SP
圧力増大=increase pressure =InP
圧力低減=decrease pressure =DeP

■弓の速度
一定速度=constant velocity=ConV
速く=High velecity =HV
遅く=Slow velecity =SV
加速する=accelerate=AcV
減速する=decelerate=DeV

■弓と弦との接触
弦上=on the string      =ON
弦から離す=off the string  =OFF
弓を寝かせる=lay down the hair=LH
弓を立てる=uprear the hair =UH  

■奏法
デタッシュ=Detache =Deta
レガート=Legato =Lega
コレ=Colle =Coll
マルテレ=Martele    =Mart
スタッカート=Staccato =Stac
スピッカート=Spiccato =Spic
ソティエ=Sautille =Saut
リコヘット=Ricochet =Rico

■ビブラート
一定ビブラート Convib
大きめビブラート=wider vibrato = Wvib
小さめビブラート=narrower vibrato = Nvib
振幅増大 = increse amplitude of vibrato = Invib
振幅減少 = decrese amplitude of vibrato = Devib
周期増大 = shorten period of vibrato = Svib
周期減少 = lengthen period of vibrato = Lvib
アクセントビブラート accento vibrato =Avib

■アクセント
アクセントレベル1 = >1
アクセントレベル2 = >2



■トリル
上から upTr
下から downTr
上から6個 upTr6
下から4個 downTr4

楽譜の色分け
■強弱記号
ff 赤 red
f オレンジ orqange
mf 黄色 yellow
mp 緑 green
p 水色  light blue
pp 青 blue

フォルテからいきなりピアノへ  フォルテ ̄∟ピアノ
ピアノからいきなりフォルテへ  ピアノ_| ̄フォルテ

アクセント記号:赤

クレッシェンド記号  :オレンジ
ディクレッシェンド記号:水色

■その他
音程注意箇所:ピンク(高く↑、低く↓)
リズム注意箇所:青で囲む
ダブルで押さえる箇所:紫で囲む

 楽譜への記号挿入例を示しましたが、実際の小節の行間は、とっても狭いので、すべて書けないのが問題です。
 私の場合は、楽譜をスキャナで取り込みpdf化し、行毎に分割して、記号挿入例に示すような項目(弓幅、弓圧、S.P(Sound Point)、etc)を列挙し、各項目のパラメータを書くようにしています。

 

 

 


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