goo blog サービス終了のお知らせ 

ヴァイオリンレッスン日記帳

May the violin be with me.

検定結果①のアンコールされた課題C

2019年05月07日 | 検定

 前回受けたグレードにおいて、アンコールして頂いた課題Cについて結果が届いた。

 結果は以下の通り。

【課題C:セヴシックOp.1 パート1のNo.18:Triads(3和音)】→合格

  丁-審査員:合格点+0.4点 → 合格
  戊-審査員:合格点ー0.1点 → 不合格
  丙-審査員:合格点+2.0点 → 合格
    平均点:合格点+0.8点

 戊-審査員から合格が貰えなかったのは残念だが、無事、過半数の審査員から合格を頂いた。

 戊-審査員が推奨する音程の取り方をまだまだ自分のものにできていないのが原因の一つ。

 その他の原因は、4の指を押さえると際に、2の指が浮き指になり、さらに2の指が4の指にもっていかれて、2の指を押さえる際に、2の指の音程が多少高くなるというもの。

 2と4の指の間が開き難いという肉体的な問題である。

 2の指が浮き指になり、2と4の指の間が開き難いという肉体的な問題は、三度が苦手という問題、さらにはフィンガードオクターブにも連関しているので、指を開く練習をしないと。

 1−4の指で取る10度はなんとか指が開いてくれるが、1stポジションでのフィンガードオクターブは肉体的に厳しいかな。



 


検定課題の分析②

2019年03月13日 | 検定

 受験グレードの課題の楽譜が送付されてきたので、余裕を持って合格できるよう分析中。

 このグレードからクロイチェルレベルに突入する。

 苦手な偶数ポジションである2ndポジションと4thポジションとの往復での3度の重音が抜きん出て難しい。

 このグレードからオクターブの重音が課題として加わったが、合否は3度の重音で決まると言えよう。次に難しいのが、臨時記号があるアルペジオかな。

 ますます、耳の高い精度が必要となってきた。

 次こそ、アンコールなしの一発合格

【課題A】

 今回のグレードからオクターブの重音が追加された。

 ボーイング、テンポのいずれもが自由なのが有難い。

 模範演奏のテンポで弾くの好ましいのであろう。

<ニ短調のスケール>

  第4ポジションでのスケール。

 1の指の音が隣の弦の開放弦の音と同じであり、4の指の音はフラジオでも確認できるので、小まめに音程をチェックすることにより、音程に関する問題は解消できるのではないであろうか。

 1(ド♯)→1(レ)や4(ミ)→4(ファ)→4(ミ)といった指をずらす箇所があるので、上下にずらした指につられて全体的にピッチが上下することに留意する必要があろう。

 

<ニ短調のアルペジオ>

 臨時記号がないアルペジオは問題ないであろう。

 臨時記号があるアルペジオは、特徴のある運指が指定されているので、音程が非常に取りずらい。 実は、音程が分からない。

 ピアノで音程を確認したり、1stポジションで音程を耳に覚えさせることからスタートしよう。

 隣接する音の間隔を、全音の間隔を1とし、半音の間隔を0.5として並べてみると、以下のように1.5の間隔で並んでいる。この1.5の間隔が音が取りにくい理由となっているような気がする。

 1.5→1.5→1.5→1.5→1.5→1.5→1.5→1.5→1.5→1.5→1.5→1.5→1.5

 

<ニ短調の3度の重音>

 偶数ポジションである2ndポジションと4thポジションなので、指が開かないといった肉体的な問題はないものの、一般的に偶数ポジションは慣れていないので、苦手意識がかなり強い。

 まずは、上の音と下の音とを個別に単音で音が取れるようにすることからスタート。

 

<ニ短調の6度の重音>

  3度と同様に、偶数ポジションである2ndポジションと4thポジションでの重音スケール。

 3度と同様に、まずは単音で練習かな。

 

<ニ短調のオクターブ>

 1stから3rdポジションまでなので、特に問題はなさそうだ。

 

【課題B】<Schradiek: School Of Violin Tehnics Book 1, XII 1-4> 

【テンポ】

 指定の♪=60以上

 受験者フレンドリーな設定になっている。

 ♪=指定テンポ+20で弾けるように練習して、♪=指定テンポ+10で検定に臨めば、余裕をもって弾けるだろう。

 模範演奏では、指定テンポよりも早く弾いている。

【ボーイング】

 4つづつのスラー

 特にウネウネするような箇所はないので、特に問題はないであろう。移弦としては、前回のカイザー36番の方が弾きにくい。

 模範演奏では、全弓(8、9割程度)で弾いている。

【ポジション】

 4thポジションのみなので、音程が大きくずれることはないだろう。

 臨時記号があったり、4の指を伸ばす箇所等の場所でピッチが上下しないよう注意が必要だろう。

 開放弦を利用したり、移弦前後の重音で倍音が鳴っているか、オクターブになっているか、小まめに音程をチェックする必要があろう。


【課題C】<KREUTZER: ETUDES, No. 14, 1-22小節まで>

 2年ほど前にレッスンしてもらったので、復習課題といえよう。本編は3ページもあって非常に長いエチュードであるが、検定課題では、4分の1の22小節まで。

 上のグレードのドントの1番(3和音)を単音に分解したようなエチュードであり、右手、左手的にも超重要なエチュードと言えるのではなかろうか。

テンポ

 指定テンポは♩=60以上。

 模範演奏も概ねこのテンポで弾いている。

 ♩=指定テンポ+20で弾けるように練習して、♩=指定テンポ+10で検定に臨めば、余裕をもって弾けるだろう。

ポジション移動

 第1、2、3ポジションの範囲。

 左手の指はなるべく置いた状態を維持して、バタバタさせない

 譜面通りに弾く以外にも重音で倍音がなるよう音程をとる練習も必要であろう。

移弦】 

 3弦をまたいで弾く箇所がほとんどだが、2弦をまたいで弾く箇所もある。

 手首の柔らかさ、指弓ができているかは必ずチェックされるであろう。



検定結果①

2019年03月13日 | 検定

 検定の結果と講評が届いた。このグレードは、カイザー卒業レベルに相当するグレードになろう。

 点数よりも、講評が重要で、自分では気付いていない欠点に関するコメント、練習する上でのアドバイスが非常に有難い。

 前回のグレード同様に、全審査員を通して、全課題に対して合格点を頂く予定であったものの、課題Cがアンコールになってしまった。たった0.1点足りなくてもオマケはないようだ。

【課題A:スケール、アルペジオ、3度、6度の重音】→合格

  丁-審査員:合格点+0.5点 → 合格
  戊-審査員:合格点ー0.5点 → 不合格(3度が❌)
  丙-審査員:合格点+0.0点 → 合格
    平均点:合格点+0.0

【課題B:カイザー2番のセカンドポジションバージョン及びカイザー36番】→合格
  丁-審査員:合格点+1.0点 → 合格
  戊-審査員:合格点+0.3点 → 合格
  丙-審査員:合格点+1.0点 → 合格
    平均点:合格点+0.8


【課題C:セヴシックOp.1 パート1のNo.18:Triads(3和音)】→アンコール
  丁-審査員:合格点+1.0点 → 合格
  戊-審査員:合格点ー0.1点 → 不合格
  丙-審査員:合格点ー0.1点 → 不合格
    平均点:合格点+0.3


【各課題点数の和】
  丁-審査員:合格点+2.5
  戊-審査員:合格点ー0.3
  丙-審査員:合格点+0.9

 審査員の間で、前回に比べて採点に大きな差があったように思われるが、これは音程についてシビアな審査員(例えば、戊-審査員)と比較的寛容な審査員(例えば、丁-審査員)がいるということのようだ。

 課題Cは、最後に弾いて録画したので、多少、疲れていたということもあろう。課題Cの後半でピッチが上がってしまったのが敗因のようだ。

 アンコールになった場合には、1回に限り無料で再提出可能であり、2回目以降は追加検定料を納付する必要がある。

 


検定課題の分析①

2018年12月18日 | 検定



 次のグレードの課題の楽譜が送信されてきたので、余裕を持って合格できるよう分析中である。

【課題A】
<ハ長調の2オクターブのスケール(セカンドポジション)> 
 協会の模範演奏では、♩≒60
 このテンポが最低ラインとなろう。
 最後の伸ばす音には、必ずビブラートをかける。

<セカンドポジションでのアルペジオ> 
 協会の模範演奏では、♩≒60
 このテンポが最低ラインとなろう。
 最後の伸ばす音には、必ずビブラートをかける。

<3度の重音(ファーストポジションとサードポジション)>
 協会の模範演奏では、♩≒110
 また、4音づつのスラー

<6度の重音(ファーストポジションとサードポジション)>
 協会の模範演奏では、♩≒110
 3度と同様、4音づつのスラー

<まとめ>
 重音、特に、3度の重音で合否が決まると思われる。
 模範演奏のように、重音をスラーで弾くと高得点が得られるのではないか。

【課題B-1】
<カイザー3番の短縮版のセカンドポジションヴァージョン> 
 タンタタのリズムのエチュード。
(B-1-1) テンポについて
 iTuneやAmazonでサンプル音源が視聴可能ないくつかの音源が販売されている。
 木野雅之先生の音源では、♪≒90
 漆原朝子先生の音源でも、♪≒90
 島根恵先生の音源でも、♪≒90

 協会の模範演奏では、ゆっくり目の♪≒65

 テンポの指定はないものの、協会から頂いた楽譜には、「Allegretto」と速度記号が明示的に記載されていることから、模範演奏では遅すぎるのではないか?

 楽譜に対する忠実性に鑑みれば、各先生の演奏のように「♪≒90」程度で弾くべきであろう。

(B-1-2) スタッカートの有無について
 通常のカイザー教本では、8分音符にスタッカートが付いている。
 協会から頂いた楽譜には、スタッカートが付いていない。
 模範演奏では、上半弓のデタッシュで弾いているようだ。

(B-1-3) ヴィブラートについて
 「Allegretto」で弾くとなると販売されている各先生の演奏のようにヴィブラート無で演奏することとなるであろう。
 一方、模範演奏では、遅めであるので、八分音符にヴィブラートをかけている。

(B-1-4) 強弱記号について
 ピアノからフォルテまでレンジで強弱記号が付されているので、忠実にこれを表現しなければならないであろう。

(B-1-5) まとめ
 模範演奏は、あくまでも模範演奏であって、楽譜に明示的に記載された指示に応じて演奏するべきであろう。
 よって、可能な限り「Allegretto」(♪≒90)のテンポで、スタッカート無しのデタッシュでの演奏が楽譜に忠実であろう。

【課題B-2】
<カイザー36番の短縮(5thポジションまで)>
(B-2-1) テンポについて
 木野雅之先生の音源では、二分音符≒85
 漆原朝子先生の音源では、二分音符≒120
 島根恵先生の音源では、二分音符≒90

 協会の模範演奏では、ゆっくり目の二分音符≒60

 テンポの指定はないものの、協会から頂いた楽譜には、「Allegro con fuoco」と速度記号が明示的に記載されていることから、カイザー3番同様に模範演奏では遅すぎるのではないか?

 なお、「con fuoco」とは、「情熱的に」という意味である。

 楽譜に対する忠実性に鑑みれば、漆原先生の演奏が「Allegro con fuoco」と整合するようだ。

(B-2-2) スラー
 4音づつ又は12音づつのスラーが選択できる。
 模範演奏では、全弓で4音づつ
 「Allegro con fuoco」で演奏するとなると、全弓で12音づつのスラーとなろう。

(B-2-3) まとめ
 模範演奏のテンポを最低ラインとして4音スラーで弾けるようにし、12音づつのスラーの全弓でどれだけ「Allegro con fuoco」に近づけるかが高得点につながると考えられる。
 
【課題C】
<セヴシックOp.1 パート1のNo.18(ファーストポジションだけ):Triads(3和音)>
 協会の模範演奏では、♩≒70
 音程はTriads(3和音)でちゃんと取れているかが見られるであろう。
 全弓を使ってレガートで滑らかな移弦ができているか否かが見られるのではないかと考えられる。
 

 


検定結果⓪

2018年12月08日 | 検定

 検定の結果と講評が届いた。

 以下に示すように、全審査員を通して、全課題に対して合格点は確保できた。

【課題A:スケール等】 →合格
甲-審査員:合格点+0.8点 →合格
乙-審査員:合格点+1.0点 →合格
丙-審査員:合格点+1.5点 →合格

【課題B:シフティング、トリル】→合格
甲-審査員:合格点+0.8点 →合格
乙-審査員:合格点+0.8点 →合格
丙-審査員:合格点+0.0点 →合格

【課題C:3連符の刻み】→合格
甲-審査員:合格点+0.5点 →合格
乙-審査員:合格点+0.9点 →合格
丙-審査員:合格点+0.0点 →合格

【各課題点数の和】
甲-審査員:合格点+2.1点
乙-審査員:合格点+2.7点
丙-審査員:合格点+1.5点

 採点について大きな差異はなかった。

 これまで、合否認定に関する詳細が分からなかったが、各課題の合否は、審査員の過半数により決せられるようだ。この点、公平性、中立性が担保されていると言えるであろう。
 
 課題のうち課題Cが最も簡単であるという印象があり、最も点数が高いとの予想に反して、最も点数が低かった。これについて、模範演奏から出題者の意図を十分に把握していなかったからではないかと思う。

 全審査員から合格点+αを頂いたので、引き続き次のグレードに挑戦。

 グレード7になったら名刺に載せてみようと思っている。