受験グレードの課題の楽譜が送付されてきたので、余裕を持って合格できるよう分析中。
このグレードからクロイチェルレベルに突入する。
苦手な偶数ポジションである2ndポジションと4thポジションとの往復での3度の重音が抜きん出て難しい。
このグレードからオクターブの重音が課題として加わったが、合否は3度の重音で決まると言えよう。次に難しいのが、臨時記号があるアルペジオかな。
ますます、耳の高い精度が必要となってきた。
次こそ、アンコールなしの一発合格
【課題A】
今回のグレードからオクターブの重音が追加された。
ボーイング、テンポのいずれもが自由なのが有難い。
模範演奏のテンポで弾くの好ましいのであろう。
<ニ短調のスケール>
第4ポジションでのスケール。
1の指の音が隣の弦の開放弦の音と同じであり、4の指の音はフラジオでも確認できるので、小まめに音程をチェックすることにより、音程に関する問題は解消できるのではないであろうか。
1(ド♯)→1(レ)や4(ミ)→4(ファ)→4(ミ)といった指をずらす箇所があるので、上下にずらした指につられて全体的にピッチが上下することに留意する必要があろう。
<ニ短調のアルペジオ>
臨時記号がないアルペジオは問題ないであろう。
臨時記号があるアルペジオは、特徴のある運指が指定されているので、音程が非常に取りずらい。 実は、音程が分からない。
ピアノで音程を確認したり、1stポジションで音程を耳に覚えさせることからスタートしよう。
隣接する音の間隔を、全音の間隔を1とし、半音の間隔を0.5として並べてみると、以下のように1.5の間隔で並んでいる。この1.5の間隔が音が取りにくい理由となっているような気がする。
1.5→1.5→1.5→1.5→1.5→1.5→1.5→1.5→1.5→1.5→1.5→1.5→1.5
<ニ短調の3度の重音>
偶数ポジションである2ndポジションと4thポジションなので、指が開かないといった肉体的な問題はないものの、一般的に偶数ポジションは慣れていないので、苦手意識がかなり強い。
まずは、上の音と下の音とを個別に単音で音が取れるようにすることからスタート。
<ニ短調の6度の重音>
3度と同様に、偶数ポジションである2ndポジションと4thポジションでの重音スケール。
3度と同様に、まずは単音で練習かな。
<ニ短調のオクターブ>
1stから3rdポジションまでなので、特に問題はなさそうだ。
【課題B】<Schradiek: School Of Violin Tehnics Book 1, XII 1-4>
【テンポ】
指定の♪=60以上
受験者フレンドリーな設定になっている。
♪=指定テンポ+20で弾けるように練習して、♪=指定テンポ+10で検定に臨めば、余裕をもって弾けるだろう。
模範演奏では、指定テンポよりも早く弾いている。
【ボーイング】
4つづつのスラー
特にウネウネするような箇所はないので、特に問題はないであろう。移弦としては、前回のカイザー36番の方が弾きにくい。
模範演奏では、全弓(8、9割程度)で弾いている。
【ポジション】
4thポジションのみなので、音程が大きくずれることはないだろう。
臨時記号があったり、4の指を伸ばす箇所等の場所でピッチが上下しないよう注意が必要だろう。
開放弦を利用したり、移弦前後の重音で倍音が鳴っているか、オクターブになっているか、小まめに音程をチェックする必要があろう。
【課題C】<KREUTZER: ETUDES, No. 14, 1-22小節まで>
2年ほど前にレッスンしてもらったので、復習課題といえよう。本編は3ページもあって非常に長いエチュードであるが、検定課題では、4分の1の22小節まで。
上のグレードのドントの1番(3和音)を単音に分解したようなエチュードであり、右手、左手的にも超重要なエチュードと言えるのではなかろうか。
【テンポ】
指定テンポは♩=60以上。
模範演奏も概ねこのテンポで弾いている。
♩=指定テンポ+20で弾けるように練習して、♩=指定テンポ+10で検定に臨めば、余裕をもって弾けるだろう。
【ポジション移動】
第1、2、3ポジションの範囲。
左手の指はなるべく置いた状態を維持して、バタバタさせない
譜面通りに弾く以外にも重音で倍音がなるよう音程をとる練習も必要であろう。
【移弦】
3弦をまたいで弾く箇所がほとんどだが、2弦をまたいで弾く箇所もある。
手首の柔らかさ、指弓ができているかは必ずチェックされるであろう。