
祖母(100才で亡くなった)は裁縫で身を立てていた。
ゆえ 父の箪笥には 祖母が仕立てた着物も多く残っている。
いつか役立てよう!と 実家から持ち帰った。
三年程前 から その中の浴衣を ほどいている。
祖母の縫い方は 一針一針とても丁寧で
糸をほどきながら 祖母の心意気を感じた。
そんな浴衣を これまでも三枚
作り直して 孫の甚平を作った。
成長著しい孫は、昨年着た甚平は小さいと聞き
先週から作りだしている。

俺の浴衣だ! と
父にとって 曾孫が また着てくれる姿を
空の上から
目を細くして 喜んでくれているだろう。
祖母は、
まあ!もっと丁寧に 針を指しなさい!
と、教えられるか?
叉は 良くできたね!
と、誉めてくれるかな?