京都市東山区の清水寺で約4年前から進められてきた国宝・本堂の屋根と舞台の修理が終わり、3日午前、本尊の十一面千手観音に報告する法要が営まれた。美しくよみがえった「清水の舞台」がこの日から参拝客にも披露される。

 清水寺では2008年から重要文化財・奥の院など九つの堂塔を半解体する大修理をしており、本堂の作業は17年1月に始まった。東西45メートル、南北37メートルある屋根を半世紀ぶりにふき替え、75センチだった檜皮(ひわだ)の厚さを江戸中期の文書に基づいて96センチにした。舞台はヒノキの床板166枚を新調した。大修理は21年3月にすべて終わる予定。

 この日は森清範貫主が舞台を清めた後、本堂で僧侶が読経した。森貫主は「大修理が成就して感無量。(本堂が再建された江戸時代の)寛永の姿によみがえった。参拝者の皆さんに舞台一帯の観音浄土の世界をめでていただきたい」と挨拶【WEB引用】