■よみがえった遣唐使船、上海万博へ大阪出港

 

日本と中国を往来した遣唐使船を現代によみがえらせ、上海万博へ派遣する「遣唐使船再現プロジェクト」（角川文化振興財団主催、読売新聞社など後援）で、再現された平成の遣唐使船（全長約３０メートル）が８日午後、大阪市港区の天保山西岸壁から出航した。

　同岸壁で式典が行われた後、古代衣装に身を包んだ角川 歴彦 ・同財団理事長やこぎ手役らが乗船。エンジンを始動させ、ゆっくりと離岸すると、約２０人が舷側で 櫂<をこぐ姿を演じ、見物客らが手を振って見送った。

　船は、広島県呉市の倉橋島、北九州市の門司港、福岡市の博多港に寄港し、１５日には長崎・五島列島に到着する予定。その後は貨物船で運ばれ、６月１２日に上海万博会場で披露される。　【読売新聞】

 　　　　　　　　無事の航海を祈る