ノルディックスキー・W杯ジャンプ女子個人第6戦(22日、山形市クラレ蔵王シャンツェ=HS106メートル、K点95メートル)高梨沙羅(19)=クラレ=が最長不倒の106メートルを飛んで143・4点で、W杯4連勝となる今季5勝目、通算35勝目を挙げた。競技は強風のため1回目終了で打ち切りとなった。昨季個人総合優勝のダニエラ・イラシュコ(32)=オーストリア=が94・5メートルの127・2点で2位。伊藤有希(21)=土屋ホーム=は7位だった。
寒さで体を震わせながら待ったファンの期待に応えた。猛吹雪の中での1回目。最後に飛んだ高梨は向かい風をとらえ、最長不倒となる106メートルの大ジャンプ。このまま2回目は中止となり、W杯4連勝を成し遂げた。
「この吹雪の中、ファンのみなさんや大会関係者のみなさんががんばってくれて成立した試合。1本いいジャンプをできてよかったです」
表彰式では、周囲へ感謝の言葉を並べた。会場の蔵王は風も雪も強い悪天候で、試技は中止。競技開始後も何度も中断され、高梨が飛ぶ直前も3度仕切り直しを強いられた。毛布にくるまってもしのげない寒さにも耐え、ようやく回ってきた順番で実力を発揮。ほぼミスのない飛躍で、目標に掲げていたジャンプ台記録をつくり「まさか現実になるとは」と笑顔。19歳にして、底知れない強さを見せつけた。
ランディングバーンが改修され、難度が上がったジャンプ台も攻略した。「今後の競技人生に自信の持てる試合になりました」。23日は第7戦。高梨の5連勝を止められるのは、この日以上の悪天候しかないのかもしれない (キンケイスポーツ)
可愛い小さい体に潜むもの?
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