札幌市が会場となる来年の東京五輪マラソン競技のコース計測が、10日午前零時頃から約4時間半をかけて行われた。あらかじめ想定したルートが正しく42・195キロとなるよう、実際に道路を走って測定するもの。ワールドアスレチックス(世界陸連)の認証コースは自転車で計測することが決まりで、深夜の札幌市内を4台の自転車、案内と護衛をする3台の自動車が疾走した。
一部が周回コースとなるため、計測したのは約23・5キロ分。専用のカウンターを取り付けたロードバイクやクロスバイクで、日本陸連の3人と、世界陸連の計測責任者デビット・カッツ氏がペダルを漕いだ。週末の深夜とはいえ一定の交通量はあり、北海道警の協力の下で安全を確保し、交通ルールを遵守して実施。金曜の夜とあって、すすきのエリアを中心に夜更かしをする人たちも多く、隊列が信号待ちする時などには視線を集めていた。
計測した数値を集計し、事務手続きを経て11月下旬にコースが世界陸連の承認を得る見通し。東京2020組織委員会の森泰夫大会運営局次長は「雪の前にコースを確定することが極めて大きかった。給水のポイントや救護ステーションの場所など、さまざまな面で確定することができて準備を加速できる」と語った。なお、承認の有効期間は5年で、同一のコースを「レガシー」として他のレースにもそのまま活用できるという。 (WEB抜粋引用)
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