6日、ワシントンの連邦議会議事堂内で、トランプ大統領の支持者らを制圧する警官(AP)
【ワシントン=田島大志】ワシントンの米連邦議会を群衆が取り囲み、一部が議事堂にも乱入する異常事態が発生した。バイデン米次期大統領を正式に選出する予定だった米上下両院合同会議は中断に追い込まれ、支持者をあおったトランプ大統領は、一転して沈静化に追われた。
6日昼、ホワイトハウス前の広場には数千人のトランプ支持者が集まった。大統領選の結果に抗議する集会に参加するためだ。トランプ氏は前日、自らも参加することをツイッターで明らかにし、「大群を!」と求めていた。
ところが一部の支持者は、議会の柵を破り、警備員を押し切って議事堂に侵入した。支持者らが上院の議長席で拳を突き上げるなど気勢を上げる一方、議員らは床に伏せたり、椅子の後ろに身を隠したりしていた。
トランプ氏はツイッターで、「平和的に」「暴力はダメだ」と呼びかけたほか、ビデオメッセージで帰宅を促した。だが、騒乱の発生から2時間あまりが経過しており、「遅すぎる」と批判されている。
デモに参加したニューヨーク在住の会社員男性(42)は、「トランプ氏は今後ずっと大統領であり続ける。その影響力が陰ることはなく、我々も抗議を続ける」と語った。 (WEB抜粋引用)
トランプ氏の誘導?・・見苦しい 権力の固執