リオデジャネイロ五輪の女子マラソン代表争いで1月31日の大阪国際女子に優勝し、代表選出が確実とみられている福士加代子(ワコール)が、選考最終レースとなる3月13日の名古屋ウィメンズに出場する方針を固めた。2日、ワコールの永山忠幸監督が明らかにした。
約1カ月半の短期間で再び選考レースを走る異例の挑戦となる。永山監督は決断の理由を「日本陸連から確定と言ってもらえず、外れる可能性も数パーセント残っている。無理は承知だが、福士の名前が必ず残るようにしないといけない」と説明した。
福士は大阪国際女子を日本歴代7位の2時間22分17秒で制し、日本陸連の設定記録(2時間22分30秒)を突破した。
福士のゴールはどこなのでしょう。リオに出ること?それとも、リオでメダルを獲ること?現時点でほぼ確実な前者を100%にするために、後者のパーセンテージが小さくなるなら、残念なことです。福士が落選の可能性を気に病んで「名古屋に出たい!」と言っても、故障リスクなどを考慮して止めるのが、周囲の役目じゃないかと思います。無茶を承知で参戦を促すのは、ちと違うのではないかと。
走りまくる公務員・川内優輝(埼玉県庁)だって、こんなことはしません。12年ロンドン五輪の選考で、川内は日本人トップに入った福岡国際の後、東京にも出ましたが、これは福岡国際のタイムが悪く代表入りが福士よりもはるかに危うかったから。リオ選考でも福岡国際を走り、びわ湖毎日にも出ますが、選考再挑戦ではなく、惨敗した福岡国際のリベンジのためです。
ここまで書いておきながらなんですが、ワタシは今でも福士は名古屋ウィメンズに出ないと思っています。だって、メリットよりもデメリットの方が、はるかに多いじゃないですか。(杉本 亮輔)リオ確定と言われないため、言われるために名古屋に挑戦するという。複雑な選考基準と客観的意見も入っているマラソン選考基準、前年参加者が決定されおり総合的に判断される基準を確保するため名古屋に参加するという福士、連続走行で良い結果が出ることを願うが、もし、体を故障したら何にもならないだろう・・・・・まあ500万円確保したから良いか・・・・・