「さあ今日は山頂越えるよ!」
「景色・・見れるやろうか・・・」
夜半から快晴・・・しかし昼前にはガスがかかる予報ですが・・朝ご飯をしっかり食べて行きます。
朝ご飯をしっかり小屋で食べる大きな理由はお味噌汁をおかわりし、お茶をしっかり飲んで出かけられるからです。
テント場の横を通り5時半出発
「夕方よりテントが増えてる?」「夜中か朝早く着いたじゃない」
すぐにまた木の根と岩の道
剱岳を下山する別山尾根の下部が見えて来て・・
「あそこ下りるよ・・」「平坦じゃん!」
ぐんぐん標高を稼ぎ2400m
振りかえると・・早月小屋と・・尾根の始まりの・・1700m下の馬場島の建物が
遠くは富山湾が~~~薄らと~~~「その先に陸地が見える・・」「能登半島じゃないかな」
登り始めて初めて見えた剱岳山頂・・・
しかしその前に幾つのピークが有るのやら・・
多少尾根を右へ左へと変わるものの、とにかく尾根道・・・どちらも谷底が真下に見えます。
木の根と岩の気の許せない尾根道
「登って来たね~~~」まだ早月小屋も馬場島も見えます。
2600m~~~夏の早月尾根で唯一雪渓を歩く所・・いつもの年の8月下旬の風景だそうです。
傾斜が増してきて・・・肉眼ではピークの岩をよじ登っている人が見え・・
「え・・・あそこ真っ直ぐ登るっちゃ・・」「よそ見しないで・・そこ下るよ」
結構花も多く・・・急ぎません!
「ここも~~~きれい~~」「・・・」
そのピーク直登です。
越えると・・・また次のピーク・・今度はなだらかなハイマツ帯です。追い抜いて行った先行者2人が越えています。
標高2800mです。後標高200m~~~。
「もう500mm飲み干した・・水足るかな?」「私全然減ってないから大丈夫」今日は2人で1.7Lしか無いのです。
しかしここからが岩岩岩
ピークをトラバース・・・ガスが出てきましたが・・・谷底が全く見えないので・・・結果オーライ~~
予報どおりガスが濃くなり・・・真下も先も見えなくなり・・当然山頂も
雑誌やブログなどで紹介される”獅子頭のトラバース”ボルトが打ち込んで有り、
「右足が行けない・・・」ボルトに深く乗ると次に行きづらくなります。
「いったん下に下りろ」右足を下の岩に置くと左足を進められます。
「こんなボルト折れないの??」触って揺らしてみて・・・「折れるわけ無いっしょ!」
「それよりそこでそんな姿勢でそんな事せんで・・先に行って」セルフビレーをしているので精神的に余裕が有るのです。
山頂はすぐそこに見えるハズなのですが・・・ますますガスが濃く成り次のピークもみえなくなり・・
相変わらずお花も沢山咲いていて
コルで小休止「楽しいね~~~~」「まあね・・」思ったより登りやすいです。
山頂向けて一気に
真上にマーカーが見えますが・・・岩が大きく小柄な人は手も使わないとなかなかです。
山頂尾根に出ました
十字架の様な分岐標識が別山尾根からの合流点
早月尾根から登って来て最後の数十m~~~。
「着いた~~~」山頂は別山尾根から登ってこられた方でいっぱいでした。
GPS計測で距離2.4km、時間4時間、標高差804mで山頂でした。早月尾根を北側から見ると・・・
お天気が良く視界が有るにこした事はありませんが、
まあ馬場島から標高2200m登って山頂にたどり着く事ができました。
それも予定どおりに!
次回は剱岳山頂からカニの横ばいや前剱を経て剣山荘までです。
2日目山頂から剣山荘編