昭和の爺の独り言

住みづらくなった世の中で、日々思うこと、感じることを書き連ねてみたい。
「もの言はずは腹ふくるる思ひ」・・・・。

欲望への抗力が衰退する時代

2023-08-21 08:03:44 | 日記
相手に対して優位な立場を利用して、セクハラ・パワハラなどを行う人間が、ずいぶん多くなったようだ。

いや、昔からこんな手合いはいたが、情報発信が進んだ今とは違って、表面に出なかっただけなのか?


このような塾講師がいると、親御さんたちは安心して子供を塾に通わせられないよな。


いずれにしても、こういう行為は人として最低のものであり、最も恥ずべきものである。

『破廉恥罪』は、窃盗・詐欺・贈収賄と道徳に反する行為を指すのだそうだが、この記事のような盗撮等も破廉恥罪に属するんだろう。



70年ほど人間をしてきて、社会の移り変わりを見てきた。

今ほど人間が「動物化」している時代はない・・・・と言えまいか?

欲望に対する抗力、つまり理性の力の著しい減退が目についてならない。

カネに対する欲望、性に対する欲望等々、本来ならば理性で制御すべきことが、制御できなくなっている場合が多々見える。

これでは、人間としての値打ちがないに等しい。

物質文明や経済が発達し、豊かになったせいで、人は我慢する心を忘れてしまったのか、我慢する習性を躾けられなかったのか・・・・。


特に、聖職と言われるような「教育者」「公務員」「政治家」そして「宗教家」の堕落を見るのは本当に残念なことである。

当然、尊敬すべき人たちも多いのだが、それより「悪」の方が目立ってしまう。

本来ならば、人の幸福に寄与すべき経済や物質文明が、人の堕落をもたらすとは・・・・。

何が間違ったのだろう。


おそらくこれは、「モノ」ばかりを見て、それを使う「人間」の研究を疎かにした結果ではないか・・・・と爺は思っている。

人間の質を向上させないと、どんな文明の利器も人を堕落させ、時には凶器にもなろう。

人を中心に物事を考えるような方策に、目を向けなければならない時期かもしれないな。








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