昭和の爺の独り言

住みづらくなった世の中で、日々思うこと、感じることを書き連ねてみたい。
「もの言はずは腹ふくるる思ひ」・・・・。

子供の声は「騒音」に非ず

2023-08-13 09:07:51 | 日記
子供の声が騒音か否か・・・・などという議論をすること自体、おかしなことだ。

子供の声が騒音だと訴えるのは、子育て世代と第一線を引いて余生を楽しんでいる高齢者の人たちではなかろうか?

その人たちの言い分もわからないではない。

ただ、そういう人たちも、自分たちにも子供時代があったことを思い出してほしい。

子供時代には、大なり小なり、自らの声で周囲に迷惑をかけたことがあるのではないか?

子供時代に地域の人たちに何ら迷惑などかけていないと断言できる人が、はたしているのだろうか?

昔ほど、地域で子供を育てていたことはないと思うが・・・・・。

今は「社会で子育てをする」などと言うが、その実「カネ」をばらまくのみ。

地域の子供に、何か注意をすると、親が逆切れして怒鳴り込んでくることも珍しくない。

こういう親に限って、自分の子供たちに「ご近所に迷惑をかけないように努力する」ことを、きちんと教えていないのだ。


子供の声が騒音だ・・・云々ということが問題になる一つの要因に、地域のコミュニケーションが非常に希薄になってしまったこともあろう。

現代人は、人間関係の煩わしさから逃げ、自分の世界にひきこもる傾向が強いように見える。

人間としての人生の楽しみの大きな一つを、自ら放棄してしまっているのだと思える。

これだけ通信技術が発達しているのに、皮肉なことである。


ここ3年ほどのコロナ禍で、人との交わりが激減したせいで、人とのかかわりが一層下手になったのかな。


ともあれ、地域に子供の声が響かないところは、将来の発展は望めないと思っている。

子供の元気な声が響く光景こそ、本当に平和な社会であると認識すべきではあるまいか?



蛇足ながら、わが町でも高齢化が進んでいるが、徐々に世代交代も進みつつあるのがうれしい。

若い世代が、家を新築して何軒も転入してきている。

当然、小さな子供たちも多くなって、少々賑やかになったが、ほほえましい光景を日々目にしながら、彼らの将来を思いを巡らしている。