毎週火曜日は私の休日であるが、所用で週末帰省するのでその振り替えとして夕方から半ドンの労働が入った。それが昨日の朝突然決まったものだから、とりあえず少しでもアンアンをやっておこうと思い、3分の1ぐらい寝ている頭のまま昼前にゲーセンへ向かう。本当は夕方までゆっくり寝て万全の体調でプレイしたかったのだが。それにしても平日の昼12時だというのに2回連続4人ともプロとかメンツが濃すぎる。こちらも眠い目こすりながら抵抗したが、結局12クレで133万→115万パワー。さっさと切り上げた。
アンアンの(プレミアムや携帯サイトの情報がないかなと)情報を探して、普段は決して見ることのない『2ちゃんねる』を見たが、その情報が見当たらない代わりに、遅答が云々という意見があったので恐る恐る一言。
良い悪いを言う以前の問題として、遅答は自分がリードしているときにはじめて使える戦術なので、遅答を批判する前に「まずリードする努力」をする方が遥かに重要である。勉強しかない。その上で自分がリードしている場合は、20点問題が1問ぐらいで済むように、こっそりと時間稼ぎしておこう。10点問題と20点問題が等価ではない以上、これは戦術上当然である。4問正解と2問正解で40=40。これはバカバカしい話である。
「こっそり」の部分はあくまで「武士道」であるし、「宋襄の仁」とも言うが、それらは「美学の問題で」あって「クイズの問題」とは全然性質が違う。優劣をつけるのが最終的な目的なのだから、戦いの名の下に美学は踏みにじられて当然であるが、美学はそれを捨てられないから「美」学と言う。どちらをとるかは個々人によって違うだろうが、程ほどのところでバランスを取ろうとするのが大人というものであろう。
クイズの勉強は戦いで言えば「戦略」である。たくさんの問題を知っていることは、より多くの兵力を率いることに似ている。しかし、いくらたくさんの知識をもっていても、その全てを1回の対戦で発揮することは不可能である。相手の機先を制した上でルールを味方に相手の追撃をしのぐ、そうした「戦術」の駆使が、たびたび格上の鼻をあかすのである。兵法家「孫子」も、戦いにおける「時間の制約(時制)」の重要性に言及している。
ただし、駆け引きはQMAにはないアンアン独自の醍醐味であると同時に、いくら駆け引きでいくつか勝利をおさめたとしても、より多くの勝利を積み重ねることは困難であることも銘記しておこう。勉強しなければいくら遅答を使ったって勝率は下がる一方(人間の頭脳には忘却という機能がある)である。最終的にはより多くの努力をした方が勝つに決まっているし、それは全国ランカーasumi師匠と自分の差を比べれば明白である。
【本日のありがたいオコトバ】
・戦いは正をもって合し、奇をもって勝つ(孫子)
(戦いは、勝つために必要な最大限の努力をした上で、策略を駆使して勝つ)