K's 12 INCHES

自分の好きな音楽や毎日の出来事を、ミュージシャン(?)ならではの視点で綴っていきます。

お気に入りのJ-POP Part3

2005-09-16 23:20:20 | 音楽・楽器など

  やっと秋らしくなってきましたが、皆さんはどんな風に過ごしていますか?秋の夜長は音楽を聴きながら本を読んだり、お酒をゆっくり飲んだりしますよね。音楽と言っても色々なジャンルがありますが、こんな季節はジャズやボサノヴァなどが合う様な気がします。静かな中にも激しさや熱さが潜む様な、そんなロマンティックな音楽の響きに酔いしれると気持ちいいですよね。今回は、そんなゆったりとした時に聞くと似合いそうなアルバムを御紹介したいと思います。


  今回は二枚のアルバムを御紹介したいと思います。”南佳孝”さんが2001年にリリースした「NUDE VOICE」と、2002年にリリースした「BLUE NUDE」です。南佳孝さんは、1973年に松田聖子さんなどの作詞で知られる松本隆さんのプロデュース「摩天楼のヒロイン」でデビュー。1979年に郷ひろみさんがカバーした”モンローウォーク”がヒットし、この曲の作者として注目される様になります。そして、1981年公開の映画「スローなブギにしてくれ」の主題歌とサントラを担当。同名タイトルの主題歌がヒットし、脚光を浴びることになります。
  そんな南佳孝さんが2001年にリリースした「NUDE VOICE」は、スタンダードナンバーばかりを歌ったアルバムです。”コール・ポーター”のM1”NIGHT AND DAY”から始まり、”ジョージ・ガーシュイン”のM2”SOMETHING TO WATCH OVER ME”、”デューク・エリントン”のM3”CARAVAN”など、ジャズを聞いたことがない方でも一度は何処かで耳にしたことがある曲ばかりです。”ナット・キング・コール”などで有名なM5の”ROUTE 66”や”マイルス・デイヴィス”の名演でも知られるM6の”MY FUNNY VALENTINE”、そしてクリスマスソングとしても名高いM8の”THE GIFT(RECADO)”などが並びます。そして、JT(日本たばこ)のCMソングに使われた南佳孝さん作のM12”SKY BLUE”も収録されています。
  もう一枚の「BLUE NUDE」は、ラテンバンドの”クアトロ・ロコス”をゲストに迎えた、ラテン・ボサノヴァナンバーが収められたアルバムです。軽やかなリズムが心地良い”アントニオ・カルロス・ジョビン”のM1”ONE NOTE SAMBA”で幕を開け、ボサノヴァが世界的に広まるきっかけとなったアルバム「GETZ/GILBERTO(ゲッツ/ジルベルト)」収録のM6”CORCOVADO”とM7の”SO DANCO SAMBA”、”マイケル・フランクス”がアントニオ・カルロス・ジョビンへのオマージュを歌ったM9の”ANTONIO'S SONG”、”二ール・セダカ”のヒット曲M10”LAUGHTER IN THE RAIN”。そして、南佳孝さんが”石川セリ”さんに提供したM12の”MIDNIGHT LOVE CALL”も新たなアレンジで収録されています。
  この二枚のアルバムはこういった曲が収められているんですが、スタンダードナンバーやラテンなどの曲はあくまでもJ-POPといった雰囲気は拭えません。それは、英語の発音が不十分であることなどに起因するものです。ですから、本格的なジャズやラテンやボサノヴァを聞きたい方にはお勧め出来ないんですが、そういった音楽に興味があってもまだ聞いたことがないという方には、その雰囲気を楽しんで頂けると思います。
  南佳孝さんのアルバムとしては、1978年にリリースされた「SOUTH OF THE BORDER」やセルフカバーを収録した1996年の「ANOTHER TOMORROW」、今回御紹介した二枚のアルバムにも通ずる風通しの良いサウンドが聞ける2004年リリースの「「ROMANTICO」などもお勧めです。


  今回はまたマニアックな内容になってしまったかもしれませんが、こんな季節だからこそ少し大人の雰囲気が漂う音楽を聞いてみたいと思うことがあります。参考にして頂けるかどうかは分かりませんが、世の中にはまだまだ沢山の音楽があることを知って頂ければ幸いです。

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4 コメント

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意外… (tama)
2005-09-17 03:16:16
南佳孝さんはじっくり聴きこんだことないですねぇ。

知っているのは、いわゆる、世間で流れているものくらいでしょうか…。

そのイメージからすると、スタンダードナンバーを歌っているというのが、意外な感じがしますね!

私も、こういうJ-POPアーティストがカバーしているものをキッカケにして、他のジャンルを聴くことになった経験がありますよ~。

お恥ずかしい話ですが、意外とカバー曲バージョンは知っていて、本家本元を知らなかったりすることもあったりしますね(^▽^;)
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こんばんは! (KAZU)
2005-09-17 03:35:40
 南佳孝さんのイメージってtamaさんがおっしゃる様な感じだと思うんですが、意外にもラテンやボサノヴァがお好きな方なんですよ。ライブで聞けるボサノヴァタッチのギターは、とてもいいですよ(^.^)もし良かったら一度聞いてみて下さいね(^^ゞこの年代の人達ってとてもお洒落な音楽をやっているんですよね。”温故知新”という言葉がありますが、とても勉強になります。
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LAST PICTURE SHOW (emotion)
2005-09-18 10:05:25
KAZUさん、こんにちは!



先日は私のブログに遊びに来ていただきありがとうございます。



マニアックと言われましたが(^^ゞ



南 佳孝、懐かしいですね。

世間一般の曲も売れたので好きでしたが、

私は「LAST PICTURE SHOW」が意外と好きで聴いていましたね(^^♪



最近リリースされたアルバムは全く聴いていなかったのです。



大人の雰囲気が漂う曲が多いですよね。



確かに、秋の夜にグラス傾け聴く感じですね。



大人のムードを感じさせるのが、私もお気に入りですね(*^^)v



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Unknown (jazzkun)
2005-09-20 10:58:48
 ナット・キング・コール☆いいですねぇ。練習しましたが、マネすらできませんでした。名曲はいつの時代も名曲です。またいろいろと紹介してくださいね。
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