一応あぁちゃん病状memo

脳脊髄液漏れによる、様々な症状の記録を読んで下さり感謝。

NHK4年前記事をアップ

2023年04月01日 | 国の脳と心の科学研究

 NHKニュース・脳脊髄液減少症シンポジウムより4年が過ぎてる。昔の記事はたぶんないとおもいながら探してたら今ものこってだわ

 あの時昼もマイナス3℃で寒く雪も降ったり低気圧の影響で具合が悪く行けそうでもなかったが何とか耐えながら踏ん張り・・かえってしばらくの間つらかったなぁ・・。  

 あの時、、数人の闘病生活話を聞きながら涙がとまらずなく・・自分の症状と重ねてなきました。

 NHK記事を勝手にリンクして写真などお借りしてごめんなさい🙇。

放送などのお掛け様でその後、東京も治療可能な大学病院・病院・クリニックが増えてます。令和5年新年度がはじまる。4月1日で8か所に増えてる(以前は2か所)。。。 

 

この下は昔のNHKニュースで~す。

 

 

 

広く知ってほしい 「脳脊髄液減少症」学校や職場など

 

 2019.02.15 : 

頭が強い衝撃を受けたことなどで脳や脊髄の周りの髄液が漏れ出し、頭痛やめまいを起こす「脳脊髄液減少症」を広く知ってもらおうとシンポジウムが開かれ、出席者は学校や職場などでの理解が重要だと訴えました。

「脳脊髄液減少症」は、頭や首が強い衝撃を受けたことなどで、脳や脊髄の周りにある髄液が漏れ出し、頭痛やめまいなどの症状が起きるもので、一般の人に十分には知られていません。

東京 千代田区で開かれたシンポジウムには専門の医師のほか、患者やその家族などおよそ300人が参加しました。
藤本汐音さん
この中では小学校3年生のとき、学校で首を強く打ち、その後「脳脊髄液減少症」と診断された高校2年生の藤本汐音さんが、頭痛のため、授業中に座っていることもできなくなり、中学校の時に転校したことを説明し、「転校先では理解してもらい支援も受けることができたため、友達と同じ時間が過ごせるようになってうれしかった」と話し、学校や職場などでの理解が重要だと訴えました。
また専門の医師は病気の詳しいメカニズムは解明されている途中なので、適切な診断や治療が行われるよう、診断の基準を常に見直すことが大切だと指摘しました。

シンポジウムを主催した団体の中井宏さんは「患者の中には苦しんでいる人が多く、誰がなってもおかしくないので、広く知ってもらいたい」と話していました。

水仙きれいだね。

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広く知ってほしい

2022年04月13日 | 国の脳と心の科学研究

令和4年台風一号がはやくもあすあたりは日本列島に近く接近するようなので天候は荒れ模様になるようだし、わたしもその波に乗って体調不良...........................良くも頑張れたなぁ~自分にご褒美をあげたいと思う時があります。 でも、、まだまだこれから踏ん張らなくではならないですね。 gooのニュース毎日新聞記事をアップして保存します。

  

 

「髄液漏れ、広く知って」 脳脊髄液減少症、16日から初の学術集会

事故やスポーツの衝撃などで髄液が漏れ、激しい頭痛やめまいを引き起こす脳脊髄(せきずい)液減少症(脳脊髄液漏出症、髄液漏れ)。医学界では当初、「髄液漏れはありえない」という否定的な意見が根強かったが、治療に取り組む医師らが約20年、症例を積み重ねて学会を設立。16、17の両日、兵庫県姫路市で初の学術集会を開く。患者団体は「病気が広く認知される契機となってほしい」と期待する。

 「立っていられないほどのめまいや倦怠(けんたい)感が続いた」。広島市の会社員、山本昭夫さん(43)は2012年6月、車で通勤中、高速道路で玉突き事故に巻き込まれ、軽いむちうちと診断された。間もなく、ひどいめまいなどに見舞われ脳外科病院や整形外科で何度も受診したが、結果はいずれも「異常なし」。症状は悪化するばかりだった。同年秋、知人の紹介で訪れた病院でようやく「髄液漏れ」と診断され、自分の血液を漏出部位に注入するブラッドパッチ治療を受けた。

症状は少し緩和したが、立っていると米俵が載っているように頭が重く、嘔吐(おうと)が続いた。寝たきりで筋力は低下。リハビリにも時間がかかり、職場復帰まで3年を要した。21年になって別の病院で違う部位にブラッドパッチを受け、かなり改善したが、完全復調には遠いという。

 「自分の病気は何なのか。なぜ信じてもらえないのか。治療でどこまで良くなるのか。先が見えないことが一番つらかった」と振り返る。事故当時は子供はまだ幼かったが、抱くこともできなかった。かつては営業職として全国を飛び回っていたが、内勤職に転じた。「医師に理解してもらえなかったことが精神的にこたえた」。

現在は、認定NPO法人「脳脊髄液減少症患者・家族支援協会」理事として、同じ症状に悩む人の相談に応じるなどしている。 髄液漏れを巡っては07年、日本頭痛学会など8学会の代表らが参加した研究班が発足。磁気共鳴画像化装置(MRI)などを使って髄液漏れを判定する診断基準で合意し、16年度に保険診療の対象となった。

19年には厚生労働省の研究班が発症原因や症状、治療法などの指針をまとめた。同協会に寄せられる相談は年間約600件。画像などで病態がつかめないケースもあり、診断がつかずに病院を転々とする潜在的な患者も多いという。

 髄液漏れ治療に取り組む医師らが03年に組織した研究会を母体として21年5月、「日本脳脊髄液漏出症学会」が発足した。学会理事長で明舞中央病院(同県明石市)副院長、中川紀充医師(脳神経外科)は、医学界で「髄液漏れ」に懐疑的な意見もある中、研究会が丹念に臨床事例を積み重ねた過程が、初の学術集会に結びついたと説明する。

中川医師は「症例としては知っているが、実際に診察したことがないという医師も多い。症状や治療法など、幅広い知識を共有したい」。患者・家族支援協会の中井宏代表理事は「髄液漏れを治療できる医師はまだまだ少ない。学会設立が第1歩で学術集会は裾野を広げる第2歩。医療関係者や教育関係者など幅広い層にこの病気の存在を知ってもらいたい」と期待を寄せる。

 学術集会は、姫路市文化コンベンションセンター(アクリエひめじ)で。両日とも一般向けの市民公開講座があり、ウェブでも聴講(有料)できる。詳細は学会ホームページ(https://js−csfl.main.jp/study.html)から。【菅沼舞】

 (毎日新聞) – 2022年04月12日(火) 21時10分 

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髄液漏れに治療法指針山形大公表正確な診断に期待

2020年02月11日 | 国の脳と心の科学研究

今日は建国記念の日で晴れて寒いです。

インフルエンザもはやり皆様は気をつけてください!

毎日ニュースでは新型コロナウイルス肺炎のニュースで

気をとられて風邪とかインフルエンザにはもう~

大丈夫だと思ってしまいそうですか、

どちらも命にかかわる病気・・

元気で過ごすことがどれだけ幸せなんだろうかは、

事故に遭って再々再度認識している。

怪我し辛かったので辛さは身に染みる、健康は大事!!

 

               今日は新しい記事をリンクして保存しておく。

 

「髄液漏れ」に治療法指針 山形大公表「正確な診断に期待」

事故やスポーツの衝撃などで髄液が漏れ、激しい頭痛やめまいを引き起こす脳脊髄(せきずい)液減少症(髄液漏れ)について、厚生労働省の研究班(代表・嘉山孝正山形大医学部参与)が発症原因や症状、治療法などの指針をまとめ、同大医学部が10日、山形市内で記者会見して発表した。

 昨年7月に指針の概要を発表し、今回は同12月に発刊した「脳脊髄液漏出症診療指針」の冊子(A4判55ページ)を公表した。2007年に日本頭痛学会など8学会の代表らが参加した研究班が発足。磁気共鳴画像化装置(MRI)などを使って髄液漏れを判定する診断基準で合意し、16年度に公的な医療保険の適用対象となった。指針により、従来の診断基準では合致しなかった小さい髄液漏れもMRIで診断でき、適用対象になる。

 冊子の発刊について、研究班事務局の佐藤慎哉同大医学部教授は「初めて診察する医師の手助けになる。漏出が正確に診断されるケースは増えるだろう」と期待を寄せた。

 会見に同席した「脳脊髄液減少症患者・家族支援協会」の中井宏代表理事(55)は「保険適用されず自殺してしまった患者もいる。今日は(髄液漏れが)公的に認められた記念日。今後も研究が継続するよう国に訴えていく」と話した。現在の診療報酬点数800点(8000円相当)の引き上げなども求めた。【的野暁】

gooニュース
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/nation/mainichi-20200211k0000m040022000c

 

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7/5毎日新聞&7/6産経新聞脳脊髄液減少症記事

2019年07月06日 | 国の脳と心の科学研究

gooの毎日新聞&産経新聞記事をlinkし保存しておきます。

 

1)脳脊髄液減少症、秋にも診療指針 厚労省研究班

  ≪外傷などをきっかけに激しい頭痛やめまいを引き起こす「脳脊髄液減少症」について、厚生労働省の研究班は5日、研究に基づく診療指針を秋にも公表すると発表した。同症は未解明な点も多く、患者が正確な診断を受けられないケースがあるとされる。指針では、所見が確認された磁気共鳴画像装置(MRI)の画像の例を示し、読影経験の少ない医師にも理解を深めたい考えだ。

 研究班は平成23年、外傷で髄液が漏れ同症が発症すると認めた診断基準を公表。厚労省は28年、この基準に該当する症例について、漏れを自分の血液で止める治療法「ブラッドパッチ」の保険適用を認めた。

 しかし漏れが少ないと画像による判断がしづらく、医師によって診断にばらつきがあるとの指摘があった。今回の指針では、詳細な解説や検査の画像例を盛り込むなどして23年の基準を具体化。日本脳神経外科学会など関連8学会が承認した。

 研究班代表で山形大医学部の嘉山孝正参与は、見逃されていた所見も「新たな指針では診断できるようになる」と述べた。

 一方で、漏れ以外の理由で髄液が減少する可能性も指摘されており、これらの症例は別の研究班が調査している。脳脊髄液減少症患者・家族支援協会の中井宏代表は、嘉山氏らの成果に謝意を述べる一方、「この病気は完全には解明されていない」としてさらなる調査に期待を示した。   (産経新聞) – 2019年07月06日(土) 05時04分  ≫

 

  写真は「なまけ病」といわれて~脳脊髄液減少症~、お母さん、生きて!・・漫画より。

 

2)「髄液漏れ」診断対象拡大へ 国の研究班が診療指針概要

 12年間の研究成果を踏まえて髄液漏れに関する見解を述べる研究班の嘉山孝正氏(左端)=東京・霞が関の厚生労働省記者クラブで2019年7月5日午後2時54分、渡辺暖撮影(毎日新聞)

 脳脊髄(せきずい)液減少症(髄液漏れ)の国の研究班が5日、診療指針の概要を発表した。現行の診断基準に当てはまらない程度の小さな髄液の漏れを診断対象に含める上、指針を使うことで症例に詳しくない医師も診断できるようになる。研究班代表の嘉山孝正・山形大医学部参与は「この指針により診断される患者はさらに増える」と説明した。

 研究班が東京都内で記者会見した。診療指針は12年間に及ぶ研究成果の集大成。少量の髄液漏れを示すと考えられるMRI(磁気共鳴画像化装置)の画像を新たに紹介し、対象を拡大する。発症原因や症状、治療法も掲載して今秋に公表する。

 髄液漏れは、一部の医師が2000年ごろから治療に取り組むようになったが、「髄液が漏れることはあり得ない」との反対意見が強く、医学界で論争が起きた。さらに、こうした見解の相違が原因で交通事故などの治療費をめぐる裁判も相次いできた。

 研究班は8学会の代表らが参加し07年に発足。MRIなどを使って髄液漏れを判定する診断基準で合意し、16年度に公的な医療保険の適用対象となった。

 ただ、この診断基準は典型的な髄液漏れの判定を目的にしており、研究班は基準に合致しないが関連性が疑われる症例について検討を続けていた。

 会見で研究班メンバーは「髄液漏れのことを解明しきれたわけではない」と繰り返した。同席した患者団体「脳脊髄液減少症患者・家族支援協会」の中井宏代表は「研究班に感謝したい。研究班以外にも多くの医師が研究を続けており、さらなる進展に期待している」と話した。【渡辺暖】     (毎日新聞) – 2019年07月05日(金) 18時48分

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令和発表の日研究記事

2019年04月04日 | 国の脳と心の科学研究

新元号が「令和」に平成31年4月1日発表(5月1日実施)された日、研究中の関連記事もあってLinkしておく。

 

 国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)は、平成31年度 障害者対策総合研究開発事業(1次公募)の採択課題について、課題評価委員会(別紙) PDFにおいて厳正な審査を行った結果、採択されだ。

【神経・筋疾患分野】

1.児童・思春期例における脳脊髄液漏出症の病態と低髄液圧を示す周辺病態の解明及び客観的診断法に関する研究
研究開発課題名 所属機関(代表機関) 研究開発代表者 職名
脳脊髄液減少症の病態生理と診断法の開発 埼玉医科大学 荒木 信夫 教授
2.筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群(ME/CFS)の病態解明と客観的診断法・治療法の開発
研究開発課題名 所属機関(代表機関) 研究開発代表者 職名
筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群(ME/CFS)の血液診断法の開発 国立精神・神経医療研究センター 佐藤 和貴郎 室長

 https://www.amed.go.jp/koubo/01/04/0104C_00012.html

 

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2/15(金)衆議院第一議員 会館シンポジウム案内

2019年01月26日 | 国の脳と心の科学研究

最近のわたしは長い時間座ってられなくてよくはなりながら辛くなったりしてブログ更新が・・もう少し良くなったらまた書きますね・・。

おしらせがあります。お時間がある方はどうぞ宜しくお願い致します!

 

「 2.15脳脊髄液減少症シンポジウム」にパネリストとして参加なさるようです。

   脳脊髄液障害治療のスペシャリスト、、山王病院脳神経外科医師:高橋浩一

          Dr.高橋浩一山王病院脳神経外科 ←ブログ

  参加費は無料で誰でも参加できるようです。

  https://form.os7.biz/f/978a7449/  ← こちら。不明な点などは、お手数ですが、主催者にお問い合わせ。

 

   日時: 2019年2月15日(金曜日) 15時~17時 

   場所: 衆議院第一議員 会館 大会議室

   内容の一部: 2.15脳脊髄液減少症シンポジウム in 衆議院第一議員会館大会議室 参加申請フォーマット 必要事項をご記入の上、確認ボタンをクリックしてください。
日時2月15日(金曜日) 15時~17時 場所:衆議院第一議員 会館 大会議室 (会場は300名収容可能)  このシンポジウムの参加はどなたでも可能です。 基本的には事前申請をしなくても参加できますが 、公的な場所ですので、事前参加申請していただければ助かります。 脳脊髄液減少症の最新情報、医学的最新情報を是非聴講ください また今回のシンポジウムは、今後の脳脊髄液減少症の活動その他を支える重要 なものになります。 病気の現状・交通事故後の裁判・自賠責保険 障害年金など、様々な問題点をテーマを議論します。 たくさんの参加お待ちしております。

 

                  ***               ***             ***

 

本体:1,800円(外税)  発行元:出版文化社

『つらい介護に、さようなら
メンタルトレーニングで心ラクラク』

  • 高橋浩一著 
  • 体裁:四六判(128×188)並製本、224頁
  • ISBN 9784883386291
  • 発売日:2017年12月18日

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       (出版文化社のサイトで購入)

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<脳脊髄液減少症>新ガイドライン策定へ

2018年12月29日 | 国の脳と心の科学研究

平成30年もそろそろおわる。平成最後の嬉しい記事になる・・これで私達は病状を嘘なんか言ってませんよね!

 

<脳脊髄液減少症>新ガイドライン策定へ 「原因不明のむち打ち」治療と補償に光

 河北新聞2018年12月28日 10:18 gooニュース社会記事より引用。

 交通事故などの強い衝撃により髄液が漏れ続け、慢性的な頭痛や目まいを引き起こす「脳脊髄液減少症」の新たな診断ガイドライン作りを、医学系8学会の代表らが参加する研究班が進めている。現行のガイドラインに該当せず、「原因不明のむち打ち損傷」とされた患者の治療と補償が進むとみられる。新ガイドラインは来年3月以降に公表される見通し。
 研究班は2007年度、厚生労働省の科学研究費補助金を受けてスタート。主に磁気共鳴画像装置(MRI)を使い、髄液が漏れているかどうかを判断する現行のガイドラインを11年10月に公表した。
 研究班は、より精度の高い診断方法の確立に向けて研究を継続。16年度から日本医療研究開発機構(東京)の研究費を受け、立ち上がると頭痛の症状が出る患者のうち、MRI画像では漏れがはっきりしない「疑い」所見の見極め方を検討してきた。
 症状のない正常な人の画像と比較するなどして、ごく少量の漏れでも判別できる新ガイドラインを固めた。
 16年1月の厚労省先進医療会議に提出された資料によると、14年7月〜15年6月に現行のガイドラインの診断に基づき、「ブラッドパッチ」と呼ばれる髄液漏れの治療が全国で約570件行われ、8割超で有効だった。
 研究班代表で、前日本脳神経外科学会理事長の嘉山孝正山形大医学部参与は「客観的で科学的なデータを積み重ね、過小または過大にならない診断基準になる。診断がつかなかった患者が適切な医療を受けられるようになる」と説明する。
 患者団体は「ブラッドパッチ」の有効性を踏まえ、現行のガイドラインに当てはまらない患者も治療が受けられるよう求めてきた。
 東北や関東各地の患者で組織する「東北脳脊髄液減少症患者の会」の及川恵美代表は「現行のガイドラインに当てはまらず、苦労する患者は少なくない。今後は(精度の高い診断を基に)より良い治療と補償を受けられるようにしてほしい」と話した。

[脳脊髄液減少症]脳への衝撃やストレスによって脳や脊髄を覆う硬膜に穴が空き、内部を満たす髄液が漏れて慢性的な頭痛や疲労など多様な症状を引き起こす。回復には安静が大切で、硬膜の外側に患者自身の血液を注射し、漏れている箇所をふさぐ治療法「ブラッドパッチ」が有効。16年4月から保険が適用された。

                       ***  皆様お疲れ様でした!    ***

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新しい診断マーカーを見出

2018年04月17日 | 国の脳と心の科学研究

 新しい診断マーカーを見出だと云う研究成果があり記事をリンクと一部の内容を貼って保存します。また、髄液漏れの病気が確実に一歩以上85歩も進む。良かったわ~完成は直ぐですね。

 

 『公立大学法人 福島県立医科大学 医学部の村上友太博士(脳神経外科学講座・齋藤清教授)及び星京香博士(生化学講座・橋本康弘教授)らの研究グループは、脳脊髄液漏出症の新しい診断マーカーを見出しました。この成果は、国際科学雑誌Biochimica et Biophysica Acta-General Subjectに4月11日に掲載されたようです・・

 https://www.amed.go.jp/news/release_20180416.html ←詳しい内容はこちらへ

ポイント

  • 脳脊髄液漏出症/脳脊髄液減少症は、脳周囲に存在する体液(脳脊髄液)が漏出し、頭痛など多彩な症状を示す疾患ですが、この新しい診断マーカーを脳脊髄液中に複数見出しました。
  • 見出されたマーカーの2つを組み合わせると高い精度で診断が可能となりました(見逃しが5%以下)。
  • 本疾患の診断には髄液腔に放射性アイソトープを注射し、その漏出・消失を診断に利用する検査法が行われていますが、新しいマーカーはアイソトープを用いないため被曝の心配がなく、小児の診断にも有用と考えられます。

福島県立医科大学(竹之下誠一学長)の村上友太博士(脳神経外科学講座・齋藤清教授)及び星京香博士(生化学講座・橋本康弘教授)らの研究グループは、脳脊髄液漏出症の新しい診断マーカーを見出しました。分析に用いた脳脊髄液は、山王病院・脳神経外科(高橋浩一・美馬達夫両博士)で採取(診断)されたものです。この研究は、日本医療研究開発機構(AMED)先端計測分析技術・機器開発プログラム「脳脊髄液産生マーカーによる脳脊髄液漏出症の診断法の開発」の支援により行われたもので、今後マーカーの自動分析装置の開発を目指します。この研究成果は、国際科学雑誌Biochimica et Biophysica Acta-General Subjectsに2018年4月11日に発表されました。

研究成果の背景

脳脊髄液漏出症/脳脊髄液減少症(以下、脳脊髄液漏出症)は脳の周囲にある脳脊髄液が漏出し減少することで起きる症状です。脳が下方に沈降(偏位)するために、起立性の頭痛、めまい、吐き気、耳鳴り、全身倦怠感など、様々な症状を呈します。漏出の原因が不明な“特発性”のものと、交通外傷(むち打ち症)など原因が明らかな“二次性”のものがあります。

脳脊髄液漏出症では頭痛や吐き気など多彩な症状を示しますが、その強さを量的に表すことは困難です(客観的指標の欠如)。従って、症状による苦痛の程度は患者本人にしかわからず、周囲の理解を得られないことがあります。症状は脳脊髄液の漏れによる脳の沈下(偏位)によって現れるため、長時間立っていたり、座ったりしていると悪くなり、短時間でも横になると軽快するという特徴があります。このため、勤務中に度々横になることを繰り返し、いわゆる“怠け病”と誤解され、離職につながることさえあります。従来、脳脊髄液漏出症を(数値化して)客観的に診断する良いバイオマーカーは存在しませんでした。

本疾患には、脳脊髄液の漏出部位に患者自身の血液を注射して凝固させ、漏出を止める治療法が有効です(硬膜外自家血注入療法/ブラッドパッチ法)。本研究により見出されたマーカーが客観的な診断指標として確立されれば、漏出症患者の診断精度の向上と適切な治療の適用が期待されます。現在、髄液漏出の指標として、髄液腔に放射性アイソトープを注射し、その漏出・消失を診断に利用する検査法が行われています。しかし、小児患者へのアイソトープ投与は被曝のため好ましくありません。本研究により見出された診断マーカー測定は、非アイソトープ検査であるため、小児の脳脊髄液漏出症の診断にも有用となる可能性があります。

なお、福島県では総合南東北病院(郡山)の管桂一博士が本疾患の診療を行っていまいます。』

             公立大学法人 福島県立医科大学
             国立研究開発法人 日本医療研究開発機構                   

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脳脊髄液減少症について

2018年03月22日 | 国の脳と心の科学研究

  関連ホームページ記事を保存しリンクしておく。まだまだ研究中ですね。

 厚生労働省ホームページ

「脳脊髄液減少症」について

【研究について】

脳脊髄液減少症の研究については、平成19年度から厚生労働科学研究費補助金において、研究を実施しております。

同研究の内容及び臨床研究参加施設等については、下記のサイトをご参照ください。

http://www.id.yamagata-u.ac.jp/NeuroSurge/nosekizui/index.html研究目的

本研究では、基本診療科である日本脳神経外科学会、日本整形外科学会、日本神経学会、本症に関連のある日本頭痛学会、日本神経外傷学会、日本脊髄外科学会、日本脊椎脊髄病学会、日本脊髄障害医学会からの代表、診断に関連のある放射線医学、疫学・統計学の専門家から構成された研究組織により、これまで髄液漏の根拠とされていた画像診断所見の疾患特異性、髄液漏と症状の因果関係を検討する。

その結果から、脳脊髄液減少症の科学的根拠に基づく診断基準を作成、本症の原因疾患、特に問題となっている「むち打ち症との関連」の疫学的解析や有効な治療法の検索を行い、最終的には「学会間の垣根を取り払い、誰がみても納得できる診療指針(ガイドライン)」を作成する事が本研究班の目的である。

平成28年度から、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)から新たな研究費を受け、「非典型例の診断・治療法の開拓」と「小児の脳脊髄液減少症の病態解明、診断治療法の開発」に関する研究が新たに開始された。

【患者支援について】

CSF-JAPAN脳脊髄液減少症ホームページ

※1「本事業の概要」
第一期(2015年)
https://nippon.zaidan.info/jigyo/2015/0000086726/jigyo_info.htm

第二期(2016年)
https://nippon.zaidan.info/jigyo/2016/0000089516/jigyo_info.html

第三期(2017年 実施中)

https://nippon.zaidan.info/jigyo/2017/0000091647/jigyo_info.html

9年間続きました嘉山厚生労働省研究班の脳脊髄液減少症の治験は、本年(2016年3月31日)をもって一旦終了します、その研究の成果は世界で初の公的機関による脳脊髄液の漏出の診断基準となり、権威あるものとなりました。 しかし、今回の治験で作成されました診断基準では脳脊髄液減少症のすべての患者救済を可能とする診断基準は難しいものとなりました。
    ※現時点の医学では脳脊髄液量を直接評価するのは困難であるためです。

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まだまだ後進国

2017年10月14日 | 国の脳と心の科学研究

 mTBIとかTBIは日本では病気として認めてないです。アメリカなど他所の国に比べてはるかに遅れて後進国の日本です。何十年も遅れてる。医療・医療機器は最先端の恥ず、医療先進国なのになぜなんだろうか?特に第三者による怪我などは全く認めようとしないお国なんです。何故なんでしょうか?どうしてなんでしょうか。どなたかが答えて下さいませんか!?

 

青森)海外派遣自衛官と家族の健康を考える学習会(2017/05/15)米国のジャーナリスト、デイヴィッド・フィンケル著「帰還兵はなぜ自殺するのか」が挙げる数字を用いて、イラクとアフガニスタンの戦争に派遣された米兵200万人のうち、50万人が帰還後に、心的外傷後ストレス障害(PTSD)や外傷性脳損傷(TBI)を負っているとした。 坂本さんは「出世が妨げられるおそれがあるため、精神科受診を部隊に把握されたくない隊員は、自由診療(保険証を使わない診療)の相談をしてほしい」...

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研究会議の件

2016年09月22日 | 国の脳と心の科学研究

 お知らせをUp。

 

AMED: Japan Agency for Medical Research and Development (日本医療研究開発機構)での脳脊髄液減少症の非典型例及び小児例の診断・治療法開拓に関する研究

 http://www.id.yamagatau.ac.jp/NeuroSurge/nosekizui/ ← 本文より一部をリンク貼り付けます。

  【 研究目的  : 本研究では、基本診療科である日本脳神経外科学会、日本整形外科学会、日本神経学会、本症に関連のある日本頭痛学会、日本神経外傷学会、日本脊髄外科学会、日本脊椎脊髄病学会、日本脊髄障害医学会からの代表、診断に関連のある放射線医学、疫学・統計学の専門家から構成された研究組織により、これまで髄液漏の根拠とされていた画像診断所見の疾患特異性、髄液漏と症状の因果関係を検討する。

その結果から、脳脊髄液減少症の科学的根拠に基づく診断基準を作成、本症の原因疾患、特に問題となっている「むち打ち症との関連」の疫学的解析や有効な治療法の検索を行い、最終的には「学会間の垣根を取り払い、誰がみても納得できる診療指針(ガイドライン)」を作成する事が本研究班の目的である。

平成28年度から、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)から新たな研究費を受け、「非典型例の診断・治療法の開拓」と「小児の脳脊髄液減少症の病態解明、診断治療法の開発」に関する研究が新たに開始された。】

 

平成28年度第一回班会議が厚生労働省で研究代表者 嘉山 孝正先生と開催されだと、

会議に出席したDr.高橋浩一山王病院脳神経外科 ブログにて9月20日記事がありました。

脳脊髄液減少症の非典型例及び小児例の診断・治療法開拓に関する研究

  1) ガイドラインの件

  2) 非典型例に対する研究の進め方

    3) 小児の脳脊髄液減少症研究の件

 

 いよいよ、子どもと成人の診断基準がまとまれるようになることになるのですね。三連休にも休まずに患者の為会議に参加なさった医師や行政機関の担当者や研究員の方に感謝、有難うございます。

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脳脊髄液減少症の診断マーカー開発

2016年07月13日 | 国の脳と心の科学研究

福島県立医科大学記事をリンクして置く。新診断マーカーの開発に脳脊髄液減少症専門治療病院、山王病院脳神経外科Dr.美馬辰夫Dr.高橋浩一の治療・研究が元になったということですよね。 良かった。

 

【広報】 脳脊髄液減少症の診断マーカー開発に関する研究費を獲得 ( 2016.07.11 )

 本学副学長・橋本康弘(生化学講座)および附属病院院長・齋藤清(脳神経外科学講座)らの研究グループは、脳脊髄液減少症の診断マーカー開発に関する研究費の申請を行ない、6月23日、国立研究開発法人・日本医療研究開発機構(AMED)より医療分野研究成果展開事業・先端計測分析技術・機器開発プログラムとして採択されました。

脳は、正常では体液(脳脊髄液)の中に浮かんでいます。この脳脊髄液が減少すると、脳の沈下や神経のねじれ等が生じて、頭痛・めまい・耳鳴り等の多彩な症状を示すのが脳脊髄液減少症です。脳脊髄液減少症は、10万人に5人程度の稀な疾患です。しかし、30歳代から50歳代の患者数が多く、適切な診断・治療を受けられないこと、社会的な損失が大きい疾患です。頭痛やめまい等の症状が主であり、20〜30分の間、横になると治ることから、単なる“怠け病”とみなされ、不本意な離職に結びつくこともあります.......... 続きは↓このしたを。

https://www.fmu.ac.jp/univ/cgi/topics_disp.php?seq=1000 ←詳しくはここをご覧ください。

 

●注1 国立研究開発法人・日本医療研究開発機構(AMED)について
AMEDとは、従来、文部科学省・厚生労働省・経済産業省などに個別に計上されてきた医療分野の研究予算を集約し、選び抜かれた研究課題に対して,資金配分・運営管理・企画立案する新しい独立行政法人として昨年4月1日に設立されたものです。

http://www.fmu.ac.jp/univ/daigaku/topics_data/280711amed_2.pdf  ←ここをご覧になってね。

       勝手にりんくしてコピーしてごめんなさい。伝えて・残しておきたいので・・。

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脳と心の研究

2016年07月09日 | 国の脳と心の科学研究

 一部をリンクしておく。

平成28年度「認知症研究開発事業」「長寿科学研究開発事業」「障害者対策総合研究開発事業」の採択課題について

平成28年4月12日 

http://www.amed.go.jp/koubo/010420151125_kettei.html ← 詳しくはここを。

国立研究開発法人日本医療研究開発機構 戦略推進部 脳と心の研究課

国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)は、平成28年度「認知症研究開発事業」「長寿科学研究開発事業」「障害者対策総合研究開発事業」に係る公募の研究開発課題について、課題評価委員会(別紙)において厳正な審査を行った結果、下記の通り選定いたしましたのでお知らせいたします。

認知症研究開発事業

研究開発課題名代表機関名研究開発代表者名
食品関連の危険因子・防御因子が作用する認知症の分子標的の解明と予防・治療法の開発 国立大学法人金沢大学 山田 正仁
脳内アミロイドβ蓄積を反映する血液バイオマーカーの臨床応用に向けた多施設共同研究 国立研究開発法人国立長寿医療研究センター 中村 昭範
認知症の人の機能改善のためのエビデンスに基づくケア、看護、リハビリの手法や体制に関する研究 公立大学法人兵庫県立大学 筒井 孝子
循環型の仕組みの構築に資する一般病院での身体合併症管理と認知症対応力の向上を目指した多職種協働による認知症対応プログラムの開発 国立研究開発法人国立がん研究センター 小川 朝生
健康長寿社会の実現を目指した大規模認知症コホート研究 国立大学法人九州大学 二宮 利治
タウを標的とする新規画像診断法と治療法の研究開発コンソーシアム構築 国立研究開発法人放射線医学総合研究所 樋口 真人
適時適切な医療・ケアを目指した、認知症の人等の全国的な情報登録・追跡を行う研究 国立研究開発法人国立長寿医療研究センター 鳥羽 研二
認知症疾患修飾薬の大規模臨床研究を効率的に推進するための支援体制と被験者コホートの構築に関する研究 公立大学法人大阪市立大学 加藤 祐一
Gene Ontology に基づいたマイクロアレイ解析による認知症進行または抑制機構の解明 学校法人埼玉医科大学 柳下 聡介

長寿科学研究開発事業

研究開発課題名代表機関名研究開発代表者名
認知症高齢者に対する歯科診療等の口腔管理及び栄養マネジメントによる経口摂取支援に関する研究 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター 平野 浩彦
要介護高齢者半減を目指した日常生活動作指標の開発とテーラーメイド型介入方法の検証 国立研究開発法人国立長寿医療研究センター 荒井 秀典
高齢者の多剤処方見直しのための医師・薬剤師連携ガイド作成に関する研究 国立大学法人東京大学 秋下 雅弘
身体および認知的フレイルの予防方法の開発と効果検証 国立研究開発法人国立長寿医療研究センター 島田 裕之
市民主導の新たな包括的フレイル予防プログラムを通した快活なまちづくりのモデル構築に関する研究 国立大学法人東京大学 飯島 勝矢

(エ)神経・筋疾患分野

研究開発課題名代表機関名研究開発代表者名
細管集合体ミオパチーの臨床情報解析とモデルマウスでの病態解析並びに治療法開発 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター 野口 悟
『脳脊髄液減少症』の難治化における自律神経機能異常の関与の検討 学校法人埼玉医科大学 荒木 信夫
『脳脊髄液減少症』の非典型例及び小児例の診断・治療法開拓に関する研究  
『脳脊髄液減少症』の非典型例の診断・治療法開拓に関する研究 国立大学法人山形大学 嘉山 孝正
小児の『脳脊髄液減少症』の病態解明、診断・治療法の開発に関する研究 学校法人国際医療福祉大学 篠永 正道
イメージングと新規バイオマーカーを用いた慢性疲労症候群の客観的診断法の開発  
神経炎症の新規汎用PETプローブの開発、PETデータ解析評価 国立研究開発法人理化学研究所 渡邊 恭良
慢性疲労症候群への応用を目的とした疲労の新規指標の探索 学校法人中部大学 下内 章人
慢性疲労症候群の血清学的診断法の新規開発 国立大学法人熊本大学 中根 俊成
慢性疲労症候群の血液診断マーカーの同定と免疫異常の解明 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター 山村 隆
(エ)神経・筋疾患分野
 公募研究開発課題名研究開発費の規模研究開発
実施予定期間
新規採択課題予定数
1 慢性疲労症候群に対する画像検査等の客観的診断法の開発に関する研究 1課題当たりの上限
年間15,000千円程度(間接経費を含む)
最長3年度
平成28年度~平成30年度
0~2
課題程度
2 『脳脊髄液減少症』に対する病態解明、客観的診断・治療法開発に関する研究 1課題当たりの上限
年間15,000千円程度(間接経費を含む)
最長3年度
平成28年度~平成30年度
0~2
課題程度
3 神経・筋疾患の病態解明、革新的診断・治療法開発に関する研究 1課題当たりの上限
年間15,000千円程度(間接経費を含む)
最長3年度
平成28年度~平成30年度
0~2
課題程度

※本公募は、平成28年度予算の国会での成立を前提としているため、平成28年4月1日までの政府予算が成立しない場合は契約内容について別途協議することになります。

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Wikipediaにて脳脊髄液減少症

2016年06月29日 | 国の脳と心の科学研究

Wikipediaにてときとき毎年ではないけれどわたしのブログにあっぷしてだので今年もUpしておく。

脳脊髄液減少症(のうせきずいえきげんしょうしょう)とは、脳脊髄液が脳脊髄液腔から漏出することで減少し、頭痛めまい耳鳴り倦怠など様々な症状を呈する疾患である。日本の篠永正道らの医師によって提唱された新たな疾患概念であり、国際疾病分類には記載されておらず、現状では保険病名でもない。  2010年現在、髄液漏れを止める硬膜外自家血注入(ブラッドパッチ)による治療が保険外で行われているものの、ブラッドパッチが効かない患者も多い。また、篠永らによる疾患定義や診断法を疑問視する専門家も多く、曖昧な診断の下でブラッドパッチを行うことに対しては安全性の観点からも疑問が呈されている。こうした混乱や患者団体等の要請を受け、現在、厚労省の研究班が統一的な診断、治療のガイドラインの策定にあたっている。

2016年1月20日付け厚生労働省による発表では、2016年4月からブラット・パッチによる治療が保険適応となる事を公開。

 診断・治療ガイドライン策定までの経緯

髄液漏出の発見

脳脊髄液減少症は、低髄液圧症候群と類似した病態であるものの、脳脊髄液減少症の場合、多くの症例で髄液圧は正常範囲内にあり、その原因は、髄液の漏出にある。医学界の常識では長らく「髄液はめったに漏れない」とされており、したがって、脳脊髄液減少症はほとんど病気として認められていなかった。

しかし、2000年に当時、平塚共済病院脳神経外科部長であった篠永正道が「髄液が漏れている患者が言われてきたよりも非常に多い」ことを発見。篠永は2002年に学会で発表するも、医学界ではほとんど注目されなかった。そこで篠永らは独自に脳髄液減少症研究会を立ち上げ、治療や研究を進めることになった。患者、医師らによってNPO法人・脳脊髄液減少症患者・家族支援協会が設立され、全国的な普及活動も展開された。

症状

頚部痛、全身倦怠、起立性頭痛、背部痛、視力障害、視力低下、視野異常、羞明、視覚異常、めまい、吐き気、聴力障害、顎関節症、頭重感、坐骨神経痛、上肢痛、顔面痛、筋肉痛、腰痛、肩甲骨間痛、脳神経症状、聴神経、耳鳴り、聴力低下、聴力過敏、耳閉感、三叉神経、顔面違和感 (顔面しびれ・顔面神経麻痺)、開口障害 (顎関節症)、迷走神経、自律神経障害 (動悸・発汗異常・体温調節障害・腸管運動障害等)、目のぼやけ、眼振、動眼神経麻痺(瞳孔散大)、眼瞼下垂、複視、光過敏、外転神経麻痺、味覚障害、嗅覚障害、咽喉違和感、発声障害、嚥下障害、高次脳機能障害、集中力低下、思考力低下、記憶力低下、鬱、睡眠障害、内分泌障害、月経異常、インポテンツ、乳汁分泌等、免疫異常、易感染症、アレルギー、易疲労感、食欲低下、電磁波過敏症、意識障害、無欲、小脳失調、歩行障害、パーキンソン症候群、認知症、上肢のしびれ、神経根症、直腸膀胱障害、頚部硬直、慢性脱水症状、痩せ 等

むち打ちとの関連と関心の高まり

やがて、むち打ちなどでも髄液が漏出することがあると主張されるようになり、2004年末には患者やその支援者らによってブラッドパッチ(硬膜外自家血注入)療法の保険適用を訴える約10万人の署名が厚労省に提出され、その後も都道府県議会が保険適用を求める意見書を次々と採択するようになった。しかし、厚労省サイドは依然として静観を続けた。

ところが、2005年春に、交通事故で脳脊髄液減少症を発症したとされる患者と、「むち打ち症なのに、髄液漏れを主張するのは不当だ」とする損害保険会社共済との間で全国的に訴訟が展開されるようになり、さらに、 2006年にかけて脳脊髄液減少症を事故の後遺障害として認める司法判断(岡口基一裁判官)が報道されると、関連学会の関心が一気に高まった(もちろん、「むち打ち症」の患者のすべてが脳脊髄液減少症であるわけではない)。

こうしたなかで、篠永らは、むち打ち後遺症として脳脊髄液減少症を患う患者が数十万人存在すると主張し、2007年には、独自のガイドラインを作成した。他方で、多くの専門家は、むち打ち後遺症の患者で髄液漏れは確認できないとして、対立が続いた。そして、日本脳神経外傷学会が92施設の協力を得て、2008年から1年かけて全国調査を実施。その結果、登録症例25例のうち4例で外傷後の髄液漏れが存在することが明らかになったが、漏れが止められれば完治できることも確認された。

診断・治療ガイドラインの策定、保険適用に向けて

専門家の間で意見の対立が続くなか、2006年11月、日本脳神経外科学会学術委員会委員長の嘉山孝正山形大学医学部長)が記者会見を行い脳脊髄液減少症に対して学会の垣根を越えた真に「科学的な」診断、治療のガイドラインを作成する方針を明らかにした。これに呼応するかたちで厚労省も嘉山を主任研究者として、篠永らを研究分担者とする研究に対して2007年度以降の厚生労働科学研究費補助金の交付を決定。当初の3年間では、科学的な根拠に基づいた診断基準を作るために必要な患者数に達しなかったが、2010年に中間目安の100症例に到達。同年度内にも中間報告をまとめ、ガイドライン作成に向けた作業に本格着手される見込みとなっている。

厚労省も同研究班の研究の進捗を受け、2010年4月長妻昭厚労相は、2012年の診療報酬改定の際に同治療法の保険適用を検討することを明言した。同月、自費でブラッドパッチを行った患者であっても、それまでの検査などの費用が保険請求できる旨の通知も出されている。

外部リンク

(ガイドライン関係)

(患者会関係)

(その他)

 

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子どもに対象広げ(嘉山孝正山形大医学部参与)

2016年04月15日 | 国の脳と心の科学研究

大人の診断基準が決められてる今年4月に、病気の発見が早ければ治る可能性も高くなるし発見が遅れればその後遺症の症状も重くなって患者は一生苦しむことになる。これから子どもに対象広げる研究をはじまるという新聞記事をリンクしておく。

         

 

[04/15 15:38]脳脊髄液漏出症研究、子どもに対象広げ 山形大医学部・嘉山参与に聞く

 山形新聞http://www.yamagata-np.jp/news/201604/15/kj_2016041500297.php

 日本脳神経外科学会で理事長を務める嘉山孝正山形大医学部参与が山形新聞の取材に応じ、同学会などによる国への働き掛けで「脳脊髄液漏出症(減少症)」の治療法である硬膜外自家血注入療法(ブラッドパッチ)が先進医療として保険適用となったのを機に、今後は研究対象を子どもにも広げ、原因究明に力を入れていく考えを示した。本年度中に同学部内に着工される次世代型重粒子線がん治療装置の見通しや、新専門医制度にも言及した。以下は一問一答。

 ―強い衝撃で髄液が漏れて頭痛などが起きる脳脊髄液漏出症に関し、硬膜の穴をふさぐブラッドパッチに保険が適用されるようになった。学会理事長としてどう受け止めているか。

 「患者にとって、外傷が原因で発症することが認められたのが最も大きい。今までは、そんな病気はないと言われ続けてきた。2番目は経済的な負担の軽減だ。外傷で髄液が漏れることは起こるはずがないと、(交通事故などの場合でも)保険会社も認めてこなかった。難しい病気ではないが、それを診断するのが難しかった」

 「私が厚生労働省の研究班の班長を務め、科学的な診断基準を初めてまとめた。ブラッドパッチが保険適用になり、学会として大きな役割を果たせた。これからは研究対象を子どもにも広げ、(同様に)けがで髄液漏れになるのか、そこに焦点を当てたい。磁気共鳴画像装置(MRI)の性能や感度によっては診られないものがある。それは今後の研究だ」

 ―山形大が導入する次世代型重粒子線がん治療装置の設置に向けた見通しは。

 「順調に進んでいる。設計は看護師など多くの意見を取り入れて決めた。2017年の2、3月には着工できる見通しだ」

 ―がんなどの病気発症の遺伝的要素と生活習慣の関係を解明しようと、山形大医学部が進める県コホート研究の研究協力者数が2万人を突破した。

 「県内の地区別の環境因子によるデータが出てくれば、食生活や生活習慣の改善につながると思う。(研究で共通の)遺伝子が見つかれば、いずれは創薬に結び付く。そのためには山形だけではなく、他と合わせ協力者のサンプル数を増やしたい」

 ―幅広い医療分野に対応できる総合診療医を含めた新専門医制度の研修が2017年度から始まる。どんな人材が求められるのか。

 「理想的な専門医は専門的で狭い分野を持っていることが前提だが、それだけではだめ。(専門外の)治療はできないまでも、いろんな領域(の疾患)を診断できなければいけない。肝臓なら肝臓しか診られない、熱が出たら肝臓に起因した発熱しか分からないのでは困る。特に(患者が多い)内科と外科が問題」

 「例えば、てんかんは小児科、精神科、神経内科、脳外科の診療科にまたがる。てんかんの専門医とは何かということ(定義)を決めてから、専門医を養成するプログラムを決めればいい。てんかんの専門医になれれば、脳外科の分野の症例なら脳外科に、小児なら小児科に紹介できる。今はチーム医療の時代。手術、投薬、リハビリを一人でできる医者はいない」

 ―2025年には団塊の世代が後期高齢者(75歳以上)になる。病院の在り方も変わる。

 「急性期の患者を診る病院は少なくなり、介護や慢性期の病気を診る病院に転換していかなければいけない。日本は急激に人口が減っていくだろう。在宅ケアやリハビリ、介護など、そうした医療が中心になる。いずれは、部門によっては(病院間で)統合していかなければいけない」    

     山形新聞記事を保存しておきたいので全文勝手に書いておきました。

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